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視点を変えて、自分のまちを見つめ直す。

8月7日に町内の小学生を対象に「手づくりいかだで川下りをする」というイベントを企画した。

きっかけはNHKの「ローカルフレンズ滞在記」。この取材中に企画したワークショップで「喜茂別のワイルドな自然を活かしたアクティビティをつくろう」とアイデアが出たことがきっかけだった。

喜茂別には豊かな自然がある。それは地域の方たちは当たり前のように知っていることで、それが当たり前すぎて気づいていないことでもあった。

この自然を活かせないかといろいろ思案していたところ「10年近く前にはいかだで川下りのイベントを開催していた」という話を聞いた。そこで、当時その事業を担当していた教育委員会の方にお話を聞きに行き、また復活できないか?と地域の方々に相談しにいった。そして、なんとか開催することができた。

壊れるかもしれない…スリルを味わう、という楽しさ。

当日は、小学3年生が2名と5年生が3名の計5名が参加。参加人数だけみるとちょっと寂しい気もしたが、結果としては今回はちょうどいい人数だったような気がする。というのも、運営側も初めて実施するメンバーばかりだったので手探りな部分も多く、手の(目の)届く範囲で進めらる安心感があった。そして子どもたちひとりひとりのペースに合わせてできた。

いかだは、大型タイヤチューブとツーバイ材を縄で結んだだけのとてもシンプルなもの。子どもたちも木材を並べたり自分の座る位置に手すりをつけたりと一緒に作っていった。

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作るのは簡単だけれど、カヌーなどみたく真っ直ぐ進むようにコントロールするのは難しく、川の流れに影響されてくるくる回りながら流されてしまう。そして途中で縄を結び直したりしないといかだが崩れてしまうかも…というスリルもあった(実際に事前に大人だけで試してみたときは途中で壊れて河原で作り直すというハプニングがあった)。まさに「ワイルド」な遊び方だ。

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初めは少し緊張気味だった子どもたち(大人も!)が、進んでいくに連れて慣れてきたこともあり、「川に流れたい!」といかがを降りて楽しんでいる姿をみれたのもよかった。

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今回のルートは比較的流れも穏やかで小学生でも膝下くらいの深さのところが多く、安心して見守ることもできた。(もちろん、何かあったときのためにカヤックで並走するスタッフも配置)

今回は2槽のいかだを作ったので、途中の河原で休憩するのもいつもと違った体験で楽しかったのかなと思う。

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最後に参加した小学生に感想を聞くと、ほんとうに楽しんでくれたようで「想像してたより1000倍おもしろかった!」という、とても嬉しい声もきくことができた。そのほかにも今回参加はできなかったけど興味があるという子どもたちも多かったというのも聞いた。

継続して進めていくために越えないといけない壁も…。

今回、ふたつの意味で「視点を変えて、喜茂別を見てみる」ことができた。川から自分たちの町を眺めていつもと違う景色を見ることで、これまで見落としがちだった喜茂別の魅力に触れることができたのではないかと思う。

この企画は来年度以降も「地域の子どもたち向け」と「関係人口創出」のふたつの切り口で続けて行けたらいいなと思う。そのために解決しなければならない課題が見えたことも大きかった。ある程度労力もかかるイベントではあるので、今回のようにボランティアでは継続するのは難しい。はやり持続していくためには収益構造もしっかりと設計していかなければならない。

そこは僕も含め、得意な人が多くない現状でいかに前に進めていくのかは大きな課題になってくる。ただ、それを乗り越えるだけの価値があるコンテンツには成長していくだろうし、今後は超豪雪&寒冷地の喜茂別のよりワイルドな冬の遊びを考えていくなかで地域の方たちと連携しながら試行錯誤していこうと思う。

そして、僕は来年の夏に向けてカヤック購入貯金をしたいと思う。

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