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【大丈夫!】学部ノンゼミノン卒論&院から専攻変更でも10万字越えの修論を書き上げた話(文系)

こんにちは。今週の輝けないワセジョです。

この度、2022年3月1日をもちまして修了が決まりました。ということで、修了記念で修論よもやま話を投稿させていただきたいと思います。

1.私のスペック(学部時代)

・gpaはそこそこに、就活のようなシステムにボロ負けしたためノンゼミで早稲田大学商学部を卒業

3・4年次の専攻については諸事情により会計選択(したがって,今回の修論にほぼ関係ない)

院から政治学研究科と専攻を変更

学部時代に書いたレポートは2000字×3本(授業のほとんどが会計系だったので、厳密にはこれもレポートというよりかは練習問題みたいな)

これはもうブラックゼミならぬ、ブラック学生です(よく合格させたなと思う)

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2.スケジュールについて

あくまで大学院での専攻と学部の専攻が同じな場合で1月初頭提出の場合、(個人的には)こんな感じのスケジュールが理想的です。

M1:4〜7月:研究計画をしっかりさせる、資料集め開始

7〜12月:インターン、自己分析、資料集め

1〜3月:イントロ書き、企業分析など

3月〜6月:就活本格化、第1章あたりを書く

6月〜9月:第2章あたりを書く

9月〜12月:第3章、結論を書く

1月第1週:誤字脱字の確認からの提出

ところが、私の場合はこんな感じでした。

学部4年夏〜春:院試から解放されて遊びまくる、留学先決めに奮闘する

M1春:とりあえず発表は学部の知識でゆーてなんとかなるレベルの内容で押し通す。学部と院の専攻が違うため、同じく学部と院の専攻が違う同期とともに必修で死にまくる。ここでようやくレポートの書き方を学び始める

M1夏〜M2夏:留学、ぼちぼち資料集めするも頭の中はバケーション、ぼちぼちインターン

M2秋〜冬:コロナで思うような業界を受けられないので留年を決めるも、思いの外選択授業の課題が重くて進捗が生み出せない。しかし、研究イヤイヤ期が到来する。教授から次の年にするにしても進捗ヤバない?と言われて危機感を抱く。

(ここからは2回目のM2)

M2春: 就活と並行しながら修論のイントロを始めるも、まさかの研究計画と同じような先行研究が出てきて泣く。就活の1次面接だけで150社ぐらい落ちてたのでまた泣く。

M2夏:go to MBAのためのielts対策にも本腰を入れる、とりあえず怒涛の勢いで資料を集めて本論を書く。この時の気持ちは無敵だった…研究してる気になれたから…

M2秋:実際資料集めて書いたら文字数は稼げてるが教授から修了やばくね??と言われる。そして教授「時間外の打ち合わせは🆖」でさらに死ぬ。(ここで打ち合わせめっちゃしたいですでなんとかなると思ってました。マジでgdgd)

某ネットで有名な修論添削サービスで72マン円請求されて倒れたので、IELTSの勉強は少しお休みしないとヤバいと気づく。

(詳細は別の記事で後日紹介しますが)母親の病気がもとで家庭内が悪化し、(修論がほぼ終わってると勘違いした)父親にキレられまくりメンタルが死ぬ。しかし、立ち止まる余裕がないので1日8時間は机に向かって作業するも、参考文献リストできたのは論文提出1時間前(!)

書いてて恥ずかしいです。我ながら。

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3.どう突破したのか?

突破した方法を8つに分けて紹介します。

①とにかく関係がありそうな資料を集めまくる

これに関しては提出後の査読試験で褒められたので、間違いないと思います。internetarchiveのようなアーカイブサイト、JSTORのような欧文献の論文無料閲覧サイトはめちゃくちゃ使いました。どちらも無料で使えてお財布に優しい上に歴史研究勢には嬉しい1次資料が豊富でした

あとは、先行研究の本や論文の参考文献リストから1次資料が見つかることもあります。これはなるべく活用しましょう。

また、ナチ党に焦点を当てた研究をしてる人はcalvin universityの German propagandaもオススメです。英訳された1次資料がいっぱいあります

②自分なりの考察はとりあえず書いてみて、その考察に近い文献を後ろに持ってきて補強する。

要するに「同様の見解として○○(20xx)の〜」というような形で同じような見解の文献を引用します。ただし、でっち上げはしないでくださいね!

③(歴史学系に限りますが)最悪先行研究のなぞり書きで乗り切る

ゼミの教授いわく、修士までなら歴史学の場合そんなに新規性求められないからイケるイケる。だそうで。これは教授間で判断は分かれそうですが、少なくともうちの研究科のうちのゼミはそれでいいらしいです。

④どんなに追い詰められてても剽窃はしない

これはかなり大事です。ちなみに弊学の場合、剽窃と認定されたら停学とその学期の単位全没収になります。また、海外大学院に留学してる人は停学やビザの効力への影響、最悪退学もありあるかもしれません。どうしても思い浮かばなければ②のように、同様の見解として〜を使いましょう。

⑤やる気が出ない時はフォントや参考文献リストを整える。

フォントや参考文献リストがクソだと、減点を喰らう可能性が高いです。内容がズタズタな分体裁は整えましょう。

⑥早め早めにとにかくヘルプシーキング

教授や助教、Dの先輩は秋冬は同じような案件が殺到するためあなたが思うほど暇じゃないです。そこて、遅くともM1の春休みにはヘルプシーキングしてください。もし、教授が助けてくれない、Dや助教がいないとなったらもうなりふり構わず受講したことある授業の先生、その他知り合いやネットのアカデミア界隈に助けを求めましょう。

あと、FacebookのようなSNSは大事です。これは資料集めにも関わってきますが、Facebookではアカデミア系のグループが国内外問わずごまんとあります。勇気を出してグループに入ってみましょう。英語に自信がなければdeep Lあたりで翻訳した英語で助けを求めてみましょう。Facebookで思わぬ資料の発見やコネクション、研究のヒントが得られるかもしれません。ちなみに私も資料の一部はFacebookのグループから仕入れました。

⑦就活はほどほどに

手を抜けとは言いません。が、学部生並みにガチってると特にD進が多いゼミなど就活に理解のないゼミでは修論の進捗がないということで間違いなく怒られます。(うちのゼミがD進前提だったので、就活の件はとても言いにくかったです)

そこでwebテ対策、企業分析やESは移動時間など隙間時間を活用してスマホで行う、OB訪問、インターン、説明会や面接はできるだけオンラインを選ぶ、新卒エージェントに登録してある程度就活を丸投げするなど時間を節約しましょう。内定が取れても修論不合格はマジで一番残酷なので…

(なんなら、企業研究は説明会やOB訪問で質問しまくって終わらせちゃうのもひとつのテかもしれません)

⑧ゼミには毎回出る

イヤイヤ期でもゼミには出ましょう。不登校になるとマジで誰も助けに来てくれなくなります。

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おまけ:洋書を活用しまくる

どういうことかというと、(まだ日本語版がない)洋書の原文と自分なりの翻訳を組み合わせて文字数を稼ぐという方法です。(私はこの方法を使いませんでしたが)

4. 構成、実際の書き進め方

あくまで私の専攻、つまり歴史学系の書き方になりますがご紹介させていただきます。

①イントロ

ここは結論と並んで修論の要のひとつになります。書くことは研究動機、先行研究レビュー(多すぎる場合は自分の研究に近いものだけを教授やアカデミア界隈の人と話し合いながらピックアップ)、研究方法、仮説、章立てとその章立てにした理由、研究がどう役立つのかが主なところです。ここでは院試の時の研究計画書をブラッシュアップする程度で大丈夫だとは思いますが、先行研究レビューと新規性はしっかりやっておきましょう。新規性については修論までならこじつけでも説明できればokです。あと、もうひとつ、新規性については、①方法を変えて結論は先行研究と同じになりますにする、②方法は同じでも結論が違いますにする2パターンがありますが、多分①の方が楽です。研究の動機とどう役立つのかの話については、とりあえず時事ネタや過去の事件を引き合いに出して社会に貢献すると言っておけばokです。例えば、ナチ研究なら現代の差別問題の解決に…的なことを言うという感じです。

②本論

ここでは、結論に至るまでの過程を全て書く感じです。ここで翻訳本の技やこれまで集めてきた資料を使いましょう。手を抜いていいとは言いませんが、本論は余程の事実誤認がなければ突っ込まれる可能性はそれほど高くない(某Twitterの教授談)そうです。アンケート調査の人は淡々と結果を述べる、歴史研究の人は歴史記述を(できれば1次資料を使って)…とやっていきます。そして、各章ごとに小括をつくってまとめをしておきましょう。結論書く時すごく楽になるので

③結論

ここでは小括を統合する形で書き,そこから何が見出されたかを自分なりに書きます。こじつけでも大丈夫です。結論が他の先行研究と被ったら、方法を変えてもほら同じ。的な持っていき方をしましょう。あとは、文字数が余ってればD進するしないに関係なく、今後の研究方針でも書いておきましょう


5.結論:学部ノンゼミ、ノン卒論、レポート3本しか書いたことなくて院から専攻を変えても修了できる

最終的には参考文献抜きで12万文字書きました。(規定は4万字)

口頭試問が査読形式になりましたが、ツッコミが少なさすぎて試験中に吹きました。

査読試験自体は質問箱とか国会の答弁のノリになりました。(よくこんなんで通ったなとマジで思います)

査読のコメントの総評欄にめっちゃ力作とか学会出しちゃいなよ!というコメントがあって泣きました。マジで感動。

対策は定義や解釈が人によって分かれるところを中心にやる、想定問答集ごっこを他のゼミ生やアカデミア界隈の人と行うといいと思います。

余談ですが、修論を並行させながらIELTSの目標スコア達成、会社から取れよと言われてたITパスポート回収、そしてオンラインカテキョ全て成し遂げました。未来は多分明るい。

最後に謝辞としてこれまで私の論文を見てくださった多くの方々に感謝します。

また、お返し(?)としては取るに足らないとは思いますが、もし文系で論文に行き詰まってる人がいたらdmやこのnoteのコメントなどください。ヘルプに行きますので!

4月から社会人、9月にはMBA出願、来年秋からgo to MBAの予定ですが頑張って生き抜きたいと思います。

それでは。

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