見出し画像

人間関係と言語は切り離せないもの[日本語編]

日本人の人間関係は世界でも類を見ない歪な存在といえる。同調圧力、上下関係、距離感、建前。
それらは日本人が使う日本語に表れている。

1) No がない
ノーに等しい言葉がない。
いいえ、は存在するものの、存在意義はないと言えてしまえる程使われていない。今迄見たのが車のナビくらい。断れないという事態が発生する。

2)未来時制がない
未来時制とは、willみたいな、未来形の事。
ないと何が不便かというと、今の人間関係の未来がどんなになるか思考することができない。前は良かった、今は悪くないからずるずると何の意味もない関係を続けてしまう。未来を見ろ。この人との未来を。

3)敬語、敬称
敬意を表すための話し方。
敬語は確かに大事であり、先生と話すのにタメ口は流石にないだろう。しかし、年上の友人だからと、さんづけをするの変だし、年上だとわかって今までタメ口だったのに敬語になったりするのは明らかに距離感置いているようで虚しい。

4)過去形と現在形の使い分けがしにくい
例えば、ありがとうございます、と、ありがとうございました、は何が違うか、わからない。微妙に違いはあるだろうけど、感謝の言葉に過去形があるのは日本語だけなんじゃないかと。未来だけでなく、過去と現在の話がごちゃまぜになる。

5)"彼女、彼"に潜む罠
彼女、彼を交際相手以外の意味に使いにくい。
She,Heの意味は失われつつある。男女の間に友情はないという日本人の危険な価値観が相見える。

6)方言によって言葉の意味が違う
日本にはいくつか方言はあるものの関西弁以外の存在が一般的に知られていない。関西弁の中でも大阪弁、宮津弁などと種類は豊富なのに、標準語の存在で方言を喋る事が阻まれる。標準語が全てではない。それが他の国と比べて結構抑圧が辛いのが印象的。日本のメディアは多少事実を深掘りせずにインタビューだけして面白おかしく放送しているところがなくもないので、方言をちゃんと理解できてない人が多く或いは方言を誇りに思うのではなく必死に抑えたり隠そうとしたりする人は一定数いる。日本の同調圧力、忌々しいわ。





この記事が参加している募集

学問への愛を語ろう

国語がすき

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?