見出し画像

信頼関係がないと共同経営は成功しない

こんばんは、経営者のこうたです。

先日、とある社長と知り合ってご飯に行きました。
20代前半の若い人で、考え方や過去の経験が私にすごく似ていて意気投合して楽しかったです。

「それ知ってる〜」
「うちも同じだった」
「経験者は語る笑」

なんてやり取りが続き、笑いの絶えない楽しい一時でした。

もっとも、腹を抱えるほど笑いはしましたがその実、全く笑えない洒落にならない内容なんですよね。


※今回知り合った社長をAさんとします。


1.楽をしようとする経営者はすぐ嫌われる

私たちが共通していた過去の1つが、とある経営者に誘われて起業を目指したことだった。

今までに出会った人もいるかもしれませんが、妙にカリスマ性に優れた人っているものです。

私流に言うならば、洗脳技術に優れた人ですね。

しかしカリスマを維持するのって大変で、気を抜くとすぐに薄っぺらいことに気づかれてしまいます。

期待と軽蔑の落差が大きすぎる反動によって、一瞬にして人が離れてしまいます。

あとは私たちは警戒心が強いので、良い話には常に疑ってかかる癖がありました。


私も根底には楽をしたい気持ちが確かにあります。
しかし同時に、他の人に任せられないという責任感もあります。

なまじ私たちの能力が高かったので、その似非経営者は業務を丸投げしていました。

今思えば、当時私も彼も能力にそれほど差はありませんでした。

それぞれの長所が異なっていたものを、私が下につくことで似非経営者のスキルを吸収したのが離反のきっかけです。

Aさんも同様で、「決して無駄な期間ではなかった」と言えるくらいには成長ができたきっかけでした。


そして離反の理由は単純です。
全ての業務を私とAさんが引き受けていたのですから、「自分たちで起業しているのと変わらないんじゃね?」と思ったこと。

似非経営者に対してストレスを感じ、似非経営者程度には経営スキルがあれば、その選択肢が生まれるのは必然ですよね。

ちなみに私もAさんも、当時共に働いていたスタッフを全員連れて離反しています。

当然です。
私たちに全て丸投げしていたので、似非経営者による洗脳は解けて私たちの信者になっていたのですから。



2.私たちの性格

私たちは警戒心が強く慎重です。

物事を先の先まで予測し、把握できる限りのリスクを予想したうえで行動の有無の判断をします。

実はお金があろうとなかろうと、経営者であってもなくても、1人の人間ができることってたくさんあります。

ただ、大半は現実的でなかったりリスクが大きかったりとするので、実質的な選択肢が少ないわけです。

ゆえに考えることに時間はかけませんが、利益に繋がる行動までにはやや時間がかかります。


大きな損失や騙されるなんて事態に陥ることはありませんが、一発逆転の大成功が生まれない性格です。

この思考には理由があるのですけど、それはまた別の機会に。



3.とりあえず行動してから考える経営者

この手法自体は否定しません。
しかし、信用のできる人であれば。

というのも、こんな案件やツテがあると言ってきた人がいたとしましょう。
私やAさんは、少ない情報から仮説思考を行います。

不確定要素多すぎない?
この場合はどうするの?
この辺の情報は実際どうなの?

分かりやすく見えるリスクや疑問点が浮上します。
するととりあえず行動派はなんと答えるか?


「やってみないと分からないでしょ」


私は知っています。
この発言をする人は無能で、欠けらも責任感を持っていないことを。

そして行動するだけでその最中も思考することはなく、こちらが全部考えます。
仮に成功したとしても、要因は自分であると勘違いするのです。



4.相手を尊重できるかが重要

似非経営者と無能経営者の2人を紹介しました。

なぜ彼らと馬が合わなかったのかと言うと、方向性が真逆をいっていたから
音楽性の違いでバンドを解散するのと似ています。

しかし、方向性の違いはデメリットがあればメリットもあります。

最も問題だったのは、お互いを信用できなかったことです。


丸投げをすることは信用と言えません。

互いに信頼し、意見を尊重したうえで作戦を練るなり再考するなりをするのが理想です。

互いの歩み寄り精神も求められます。


さて、これって簡単にできることだと思いますか?
たとえ友人だとしても難しいと思います(現に私たちは友人でも失敗しています)。

同程度の能力ってほとんど出会いません。
どちらかが優れ、どちらかが劣っているのが常です。

ゆえに劣っているほうが自覚し、優れている人に並ぶために頑張るという強い意思を持つ必要があります。


本当に難しいことですよ。
だから共同経営はオススメできないのです。

人って良くも悪くも変わりますからね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?