見出し画像

コーヒーにまつわる道具 Vol.23

カリタ コーヒーミル ナイスカットG メンテナンス編

画像1

今回はコーヒーにまつわる道具 メンテナンス編です。何のメンテナンスかというと、コーヒーミルです。

そのミルとは、初めて買った電動ミル カリタ コーヒーミル ナイスカットG 。

ミルを購入する際、選択肢がたくさんあって迷いましたが、なんとなくクラシカルなこの製品に決めました。

ドリップで飲む分には十分満足しています。もしかしたらもっと高級な電動ミルを使えば、よりおいしいコーヒーを淹れられるのかもしれませんが、今の自分にはちょうど良いと思っています。

↓ナイスカットGをそのままテーブルの上に置くと、コーヒーのカスの処理が大変なので台座を自作して使っています。

画像2

かなり長いこと、メンテナンスをしようしようと思っていても、なかなかモチベーションが上がらず今日まで至ってしまいました。

しかし、やっとその時がきた感があったので「よしっ」と。ついにメンテナンスの日が。

それでは、メンテナンス記録にいってみましょう。

↓コーヒー豆を入れるパットがこんなお恥ずかしい状態になってしまっていました。油分でコーヒーカスが付着しています。

画像3

↓メンテナンスに準備したブラシキットはこちら。歯ブラシカリタのクリーニングブラシ、そしてステンシル用の毛先に硬さのあるブラシの3点セットです。

画像24

↓メンテナンスをはじめる前に、コンセントは抜いておきます。電動ミルなので万が一のトラブルを避けるためです。

画像38

↓そうそう、パーツを外す用に硬貨があると便利です。僕は500円玉を用意しました。

画像4

↓この500円でミルのダイヤル脇にあるネジを回します。

画像5

↓そうすると、簡単にパーツが外れるのです。パーツを外したら、付着しているコーヒーカスをブラシで落とします。

画像6

↓パーツを無くさないように、トレーのようなものがあると良いですね。

画像7

↓ダイヤル側ではない本体側にもコーヒーカスは付着しています。これもゴシゴシ。

画像8

↓カリタのクリーニングブラシは毛先が柔らかいので、頑固な汚れには弱いです。そんな時は歯ブラシかステンシルブラシを使います。

画像9

↓キレイになると嬉しいですね。

画像10

↓次に刃のパーツを取り外します。これにはちょっとコツがいります。写真では片手ですが両手を使いましょう。右手は真ん中の突起部分を持ち、左手は銀色パーツの部分を軽く押しながら反時計回りに回します。そうするとパコっと外れます。

画像11

↓外すとこんな感じです。いろんなところにコーヒー豆のカスが溜まっています。ブレード部を見るのは初めてなので、なんだか嬉しい(笑)。

画像12

↓カスをブラシでサッサっと。コーヒー豆が一粒挟まっているのには驚きました(笑)。

画像13

↓ほら、キレイになりました。気持ちが良いです。

画像14

↓このパーツの上部には、バネが穴に入っています。これは無くしやすそうなので気をつけてください。ただし、無くなってもパーツはちゃんと売っているので心配ご無用。

画像15

↓本体側の刃の部分。ここにもカスが溜まっています。

画像16

↓よく見ると、挽いたコーヒー豆を排出する穴があります。構造がわかると感動しますね。

画像17

↓さて、いつも豆を投下するプラスチックのホッパー部分。これもせっかくだからキレイにしよう。

取り外すの少し大変。長いこと放置してきたので、なかなか本体から取り外せません。かと言って力を入れすぎるとプラスチック部分をパキッとやってしまいそうなので慎重に。カタカタ揺らしながら引っ張ります。

画像18

↓無事に取り外せました。

画像20

↓刃の部分からこんな風につながっています。

画像21

↓先ほど外したプラスチック製のホッパー部分にはコーヒー豆の油分でカスがびっしりこびりついています。

お湯につけて歯ブラシでゴシゴシ。ステンシルブラシでもゴシゴシ。汚れが取れてきました。

画像22

↓ミル本体の清掃が終わったので、取り外したパーツを元に戻していきます。

取り外す時も気を使いましたが、再び取り付ける時もゆっくりゆっくり慎重に。

画像23

↓この刃の部分が一番気を遣います。本体に差し込んで、と。これでいいのかな。

画像37

↓と思いきや。ここは注意! 本体のエッヂの部分よりも、2mm程奥に差し込みます。上の写真の状態でOKかと思ってしまいがちですが、さらに奥があります。

両手を使って、右手で中心部分を押しながら左手で銀色の部分を時計回りに回すとハマります。取り外す時と逆の手順をすればよい訳です。

本体よりも更に奥まったところに装着されたのが下の写真でわかるかと思います。

画像26

↓次にダイヤル部分を戻します。これは難なくクリア。そして500円硬貨をドライバーがわりに使ってネジを締めます。

画像26

↓元に戻りました。キレイ!これでメンテナンスも完了!としたいのですが、もう一手間かけます。それはゼロ調整

ナイスカットにはダイヤルが1〜8までの8段階あります。これが長年使っていくうちにズレていきます。そこで、ダイヤルの位置をしっかりと調整。

画像27

↓まずは抜いてあったコンセントを戻します。

画像28

↓ダイヤル部分のネジをプラスドライバーで外します。

画像29

↓簡単に外れます。コーヒーカスが少し付着しているのでこれもブラッシング。

画像30

↓ダイヤルを外すとプラスチック製のダイヤルノッチが現れます。このノッチを時計回りに回して調整します。

ここが一番神経を使うところです。画像31

↓手順は以下のとおりです。

1. ノッチ(白いプラスチック部分)を右手で抑えます。

2. 電源を入れます。刃が回っている振動を感じます。

3. ノッチを時計回りに回していきます。

 今回は時計回りに8回クリックしたら、ブレード同士のぶつかる音が。

 ブレードがぶつかるということはこれがゼロの状態ということです。ブレードが接着していては豆も挽けない訳ですから。

この音がしたらすぐさま反時計回りに1クリック。これでダイヤル1(細挽き)の設定も終わりです。

反時計回りに1クリックすることで、ブレード同士が当たらない最小限の空間ができます。そうすれば豆が挽けるという訳ですね。

ポイントは、とにかくブレードの擦り合う音がしたら、すぐに反時計回りに回すことを忘れずに! そうしないと、ブレード同士が擦り合って、刃を傷めてしまうことになります。

画像32

↓ノッチは1の状態になっているので、ダイヤルの1を合わせた状態で元に戻します。

画像33

↓メンテナンス後にダイヤル4で豆を挽いてみました。すごくキレイに挽けている感じがします。

画像34

↓早速エアロプレス で飲んでみます。すごくクリーンな味わい。メンテナンス前は、「メンテナンスでそんなコーヒーの味変わるのかなぁ」なんて思っていました。

しかし、僕の考えは覆されました!味、違います。いやぁ、メンテナンスの重要性を感じる瞬間。

画像35

↓メンテナンス前のミル。

画像36

↓メンテナンス後のミル。あんまり外見の違いはわからないか(笑)。

しかし、メンテンスをしてみるとメリットだらけです。何しろミルの構造がわかりました。そして予想以上にメンテナンスは簡単ということも判明。

メンテナンスをしながら思ったことは、ミルに付着したコーヒー豆の油分が香りに与える影響が大きそうだな、ということです。独特のよろしくない香りが、特にコーヒー豆を投入するホッパーにはありました。

忙しい時には、ホッパー部分だけでも掃除してあげればコーヒーの味に違いが現れることと思います。

画像37

なんだかボーッとする毎日です。

その昔、キューバに行ったときのこと。ホテルから周囲を見回していたら、屋根の上に座る青年の姿が。何をするでもなく、ただただ体育座りで屋根の上に。なんだか、すごくいいなぁと思ったのです。

木曜日。僕も屋根の上に座って、ただただボーッとしたい気分。

皆さん、良い1日を!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

8月19日 パスカル (1623 - 1662) この日死んだフランスの哲学者、科学者。人間存在の矛盾を解決しうるものはキリスト教のみと覚って、学問をすてて修道院に入った。実存主義の祖とされる。

 人間は一本の葦にすぎない。自然のうちで最も弱い葦にすぎない。しかし、それは考える葦である。これをおしつぶすのに宇宙全体が武装する必要はない。ひとつの毒気、一滴の水も、これを殺すのに十分である。しかし、宇宙が人間をおしつぶすときも、人間は彼を殺すものよりも高貴であろう。なぜなら人間は自分が死ぬことを、宇宙が力において自分にまさることを、知っているからである。宇宙はそれを知らない。だからわれわれの品位はひとしく、考えるということにある。・・・それゆえよく考えることに努めよう。そこに道徳の原理があるのだ。(パンセ)

桑原武夫 「一日一言」(岩波新書)より


この記事が参加している募集

#おうち時間を工夫で楽しく

95,494件

#私のコーヒー時間

27,082件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?