コーヒーと音楽 Vol.74
The Esso Trinidad Steel Band - I Want You Back
トロピカルという言葉に弱いです。南国のあったかくて陽気なイメージがあるからでしょうか。
↓Wikipediaで調べてみると赤道周辺のエリアがTropics。そのあたりのイメージがトロピカルにつながっています。
今回の「コーヒーと音楽」で紹介するのは、そんなトロピカルなイメージにぴったりな曲。
The Esso Trinidad Steel Band の I Want You Backです。
↓オリジナルはみなさんにも馴染みがあるであろう、Jackson 5の曲。このカヴァーが入っているのがVan Dyke Parks Presents Esso Trinidad Steel Band。
そうです、Van Dyke Parksが1972年にプロデュースしたアルバム。悪いはずがありません。
このバンドは、トリニダード・トバゴで1942年に母体となる The Tripoli Steel Bandではじまりました。
バンド名のとおり、Trinidad出身のバンドです。Essoはあの石油会社のEssoです。彼らが1964年にスポンサーになってこの名前がつきました。
しかしながら、今回紹介した曲が入ったアルバムを発表したすぐ後に、Essoがスポンサーから降りてしまいます。その後は、The Trinidad Tripoli Steel Bandという名で活動しました。
↓トリニダード・トバゴの位置を確認しましょう。
↓南にはすぐベネズエラがあります。
↓昨日紹介したイエメンと緯度が同じぐらいの位置にある国です。トリニダード・トバゴはイギリス連邦加盟国。
夏を感じたければ、この音楽。夏の空がだんだんと雨間に見えてくるようになったら、この音楽。
このアルバムには、以前紹介した、Wings Of A Doveという曲のカヴァー(If I Had the Wingsのタイトルで)も収録されています。
↓これもとっても良い。
イギリス連邦加盟国だからなのか、1曲目からThe Kinksのカヴァー。スティールパンで素敵なカヴァーがたくさん詰まっています。
↑裏のジャケットには船。南の海に浮かぶ船。
久しぶりに昨夜は月を見ることができました。海に浮かんでいるかのよう。
金曜日。空を見上げて、たくさんこれからのワクワクをイメージしよう。
皆さん、良い1日を!
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6月18日 王心斎(1483 - 1540)この日江蘇省泰県の小製塩業者の家に生まる。名は艮(ごん)。陽明学左派の祖。生涯庶民のままで講学し、門下に熱情的実践家を輩出せしめた。
甕に鱔(たうなぎ)あり。重なりあいて気息奄奄。一匹の鰍(どじょう)なかより現れて暴れまわれば、鱔は鰍によって身を転じ、気を通じ生意あるを得たり。しかも鰍は唯その性に率(したが)ひしのみ。道人曰く「余の同胞と天地の間にある、またかくの如き哉。大丈夫は天地万物を一体となし、天地の為に心を立て、生民の為に命を立つとは、これこの謂か」遂に慨然として天下周遊の志あり。たちまち雷同おこる。鰍、機に乗じて躍り出、大海に投じ、快楽かぎりなし。甕中(おうちゅう)の鱔をかえり見、身を奮って竜と化し、ふたたび雷雨をおこし、甕を覆す。かの気息奄奄たりしものみな蘇り、相ともに大海に帰りぬ。(鰍鱔説)
桑原武夫 「一日一言」(岩波新書)より
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