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コーヒーと音楽 Vol.10

THE BEST PUNK ALBUM IN THE WORLD...EVER! 2

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今回は「コーヒーと音楽」っぽくないタイトルのCDの紹介です。でも僕にとっては大切な大切なCDの紹介となります。

おそらく思春期において、とにかくムシャクシャしたり、行き場のない怒りを感じたり、学校に居場所がなかったり、メインストリームに馴染めなかったりした人なら通る可能性が高まる音楽のひとつはパンクだと思います。

片田舎で育った僕の場合は、自分に誇れるものは何もなく、他の同級生が知らない音楽を知っている(といっても田舎の小・中学生です。たかがしれています)ということが唯一の自己肯定感を支えるものでした。Mix Tape(途中でMDに替わる)を作ったりしはじめたのが小学6年生。中学に入り、音楽雑誌で同じ音楽の趣味の文通相手の募集をしたりもしました。どれだけ孤独だったかわかってもらえるでしょうか(笑)。

そんな中、中学3年生のときに出会ったCDが今回紹介する「THE BEST PUNK ALBUM IN THE WORLD...EVER! 2」です。小遣いを貯めて、確か2500円ぐらいしたこのCDを買った理由は、「Punk」という言葉と、とにかく24曲入りのCDが2枚も入っているということでした。そんなCD今までに見たことがなかったので、衝撃だったのを覚えています(笑)。

↓1枚目のCDが付けてある黒い部分を持ち上げると〜

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↓裏側に隠れるように2枚目のCDが付いています。

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このCDは様々なアーティストの曲が収録された、コンピレーションアルバム。とにかく田舎の中学生をノックアウトするには十分な濃さの選曲です。今でも大好きな曲ばかり。このCDだけはどうしても手放せず、20年以上が経ちました。

「コーヒーと音楽」というとジャズだったりボサノヴァだったり、まったり優しい音色をイメージするかもしれませんが、たまにはシャキッとさせる濃いエスプレッソのような音楽も良いものです。このCDには物思いに耽るよりはむしろ、何か躊躇っているときに気合を入れてくれる頼もしい音楽が詰まっています。

それでは2枚のディスクから一曲ずつ選曲しましょ。

↓ Disc1からどの曲を選ぶか。一番大好きなのはNick LoweSo It Goesですが、すでにnoteで紹介したこともあるので、まだnoteでは紹介していないEddie & The Hot RodsDo Anything You Wanna Doを。この人生、やってみたいことに挑戦するんだよと背中をポンっと押してくれる曲です。1977年の7月にリリースの作品です。

↓Disc 2にも名曲がたくさん。その中で1曲だけ取り上げるのは難しいのですが、この曲は間違いない。運命の、宿命の女の子を探すためなら世界中旅するぜ、というとってもCuteで幸せな気持ちにさせるWreckless EricWhole Wide World。ちなみにプロデューサーはNick LoweとIan Dury。これも1977年の8月にリリース。

1977年はなんと矢継ぎ早にエキサイティングな音楽が生まれた年でしょう。これ以外にも1977年前後は名曲が生まれに生まれた時代。追々紹介できればと思います。

何かに苛まれた心や、解き放ちたい感情を受け止めて自由にさせてくれる音楽がこのCDの中には入っています。いつもより濃い目のコーヒーを淹れて、一歩を踏み出すには最適な音楽たちです。

良い1日をつくりましょう!

↓ ひび割れたケースも愛おしい。ちなみにこのコンピレーションは1もありますが、僕は断然この2の方が好きです。

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