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コーヒー豆 片手鍋 自家焙煎の記録 vol.33

くもり空。くもの向こうへ行って日光浴したい。目を閉じて妄想しよう。

コーヒーノキの挿し木を先日ポットに植え替えしたのですが、無事に元気です。ここ数日で一気に大きくなった気がします。といってもほんの数ミリ程度だと思うのですが、毎日見ているとほんの数ミリでも成長ってすごいことだと思います。こんな風に、小さな成長を積み重ねて大きく大きく。大切なことを教えてもらっています。

今回の焙煎の記録は、

日:2020年8月23日(日曜日) 29℃ 湿度:65% 予熱:50℃
豆:インドネシア WIB-1(61g) + 東ティモール Sant Monte(71g) +  中国 雲南シモン(68g) (生豆本舗)
生豆の重さ:200g
焙煎後の重さ:173g
1ハゼ:8:00
消化:10:55
煎り上げ:13:13
色:ハイ
<感想>

初のブレンドをしてみました。アジアンブレンド。アジアの豆、3種類を生豆の状態からブレンドして焙煎。業界的には生豆の状態でブレンドは普通しないようなのですが、中川ワニさんは生豆でブレンドしていることを知り、自分も挑戦。

なんとなくですが、中川ワニさんの言葉には妙に自分には腑に落ちることが多いのです。技術云々というよりも感性に勝手に共感している感じです。

生豆からブレンドを普通はしないっていうのは理解できます。なんせ、生豆は個性たっぷりですから、生豆の状態でブレンドして、同じ焙煎時間で煎り上げれば異なる状態の豆が混ざっていることは想像できます。

でも普通はしない方をチャレンジしたくなる性分。偶然の産物みたいな味ができたらおもしろいなぁと思います。とにかく僕にとって今はいろんなコーヒー豆と一緒に遊ぶ時間。その中で発見があればラッキーです。

↓こんな感じで煎り上がりました。消火した時の温度は212度。ハイですね。デジタル温度計付きの片手鍋にして、温度の記録が取れるのは本当にありがたいです。煎り方も以前よりはだいぶマシになってきた気がします。

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味の方は、すっごく個性的(笑)。今まで飲んだことのない味です。例えるなら、栗の味。この独特な味は、間違いなく、インドネシアのWIB-1(ロブスタ)の影響ですね。酸味、苦味はほとんどなくて、まろやかでスッキリしています。想像していたよりずっとおいしい。

生豆本舗さんのサイトには、インドネシアのWIB-1のコメントに「一度は飲んでみるべし」的なことが書いてあったかと思います。納得納得。独特のロブスタの味を知っておくと、好きか嫌いかに関わらず、テイスティングの世界が広がります。そして、このロブスタはブレンドにおいてアクセントを付けるのに使えそう。

最初にWIB-1をストレートで飲んで、「あ、これは自分好みじゃないからもう買わないな」と思っていたのですが、この個性のうまい使い方が今はあるような気がします。なんだか人生訓みたいです。

「これはこうじゃなきゃ」とか、「これはいけない」とか制限をかけて可能性を潰していることがたくさんあるのかもしれません。本当は、そこにまだ誰も知らない素晴らしい世界があるかもしれない。想像以上にコーヒーから学ばせてもらっています。

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