コーヒーと音楽 Vol.163
Joanna Sternberg - The Love I Give
3月6日。海の近くにいるかのような雲。
そんな空を見上げながら、ここ数年でもしかしたら一番心にぐっとくる音楽を聴いています。
今回の「コーヒーと音楽」で紹介するのは、Joanna Sternberg というアーティストの The Love I Give。
このアーティストも僕の敬愛するMary Lou LordがSNSで紹介していて知りました。僕はMaryが紹介する音楽は他のどんなレビューよりも信頼しています。
最初にJoanna Sternbergの音を聴いたとき、どこかで聴いたことがあるような郷愁感に包まれました。それはDaniel Jonstonにも通ずるような、どこかでJoanna Newsomにも通ずるような。
でもJoanna Newsomと決定的に違うところは、今回紹介するJoanna Sternbergには脆さがある。その脆さはDaniel Johnstonに近いもの。
その脆さがマイナスに働くのではなく、決定的に他者に持ち得ない輝きとなって音楽に現れる。
贈り物の声。そして曲中での間合いの取り方。ため方。間違いなく天性のもの。
↓Joanna Sternbergはミュージシャンでもありながらアーティスト。小さな子どもが無邪気に絵を描いたり、音を奏でたりするのと同じ感覚を失わずに表現しています。
↓こういうライヴが良い。小さなスペースでみんなが座って、アートに囲まれて。聴衆の輝いた目が想像できるよう。
↓以下の動画インタビューの中で彼女の考えを知ることができます。思いっきり共感できることばかり。
マイナーのメロディーがメジャーのメロディーよりも幸せな気分にさせてくれることだってある
残念ながら、今回取り上げたThe Love I Give の歌詞は見つけられませんでした。難しいことは歌っていないです。とってもシンプルで素敵な愛に溢れた曲。
I'll give my love to you.
日曜日。心赴くままに風に乗って、雲に乗って。太陽の陽がプランターのビワの若葉に差し込んでいる。
ゆっくりコトコトスープでも作ろう。
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3月6日 ミケランジェロ(1475 - 1564)この日生まれたイタリアの芸術家。絵画、建築、詩にもすぐれたが、本領は彫刻にあった。
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3月6日 ウェス・モンゴメリー(1923 - 1968)この日生まれた、アメリカ合衆国のジャズ・ギタリスト。
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<今日の英語> Mar.6, 1993 VOX POPULI, VOX DEI より
The brothers, having experienced the hardship of running short of capital, have set up a science promotion foundation to help would-be entrepreneurs.
資金不足の苦しさを知ればこそか、後進のために科学振興財団を兄弟でつくった。
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3月6日 菊地寛
芸術のみにかくれて、人生に呼びかけない作家は、象牙の塔にかくれて、銀の笛を吹いているようなものだ。それは十九世紀ころの芸術家の風俗だが、まだそんな風なポーズを欣んでいる人が多い。文芸は経国の大事、私はそんな風に考えたい。生活第一、芸術第二。(「文芸作品の内容的価値」)「新潮」大正十一年(一九二二)七月
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