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コーヒーと考察 Vol.02

ミャンマーについて

昨日のショッキングなニュースは何といってもミャンマーでの軍事クーデターでした。正確にはまだ「クーデター」という言葉をメディア等は控えているようですが、実質的にはクーデターでしょう。

今まではミャンマーの情勢には関心もほとんどなかったのですが、同僚にミャンマー滞在経験者がいるのと、別の知り合いにミャンマー支社に勤めている(コロナで一時帰国中)方がいるのでなんとなく身近な国になりました。

そして昨日紹介したブレンドにも、ミャンマー産のSHAN LIという生豆を使っていたので、すごくタイムリーなニュース。

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昨日は仕事中に同僚が「なんてこった」といって頭を抱えて、すごくショックを受けていたのが印象的でした。ミャンマーの銀行口座も取り扱い停止状態だとか。

軍部が未だ強い力を持っていることは確かであっても、平均年齢が28歳のミャンマーにおいて、若年層には絶大なる支持を受けていたのがアウンサンスーチー率いる国民民主連盟だということです。

ミャンマーの大学生はこれからの自国の未来を考えて夜通し議論するほど情熱に溢れているとも聞きました。そのような若者層が黙っているとは考えられないとも。

日本やアメリカなどもかなり支援をしてきた経緯があるだけに、軍事クーデターがどのくらいの規模で、どのような影響を及ぼしていくか僕には想像もできません。

コーヒー産業に関しては、間違いなくこの流れはマイナスです。下記のnoteにもミャンマーコーヒー事情についてほんの少し書きましたが、2015年あたりから年々ミャンマーのコーヒー豆の評価が高まっていました。

評価が高まるということはすなわち品質の向上に他なりません。良いクオリティを知るには、そのクオリティがなんたるかを知る支援者がいることが必要不可欠です。

僕がネット上で調べた限りでは、その支援はアメリカからが多いように感じました。今回の騒動で、その支援者であるアメリカがどのように動くのか。果たして経済制裁はあるのか。

遠い国の出来事のように感じるかもしれませんが、もしかすると僕が焙煎する生豆にだって影響は出てくるかもしれません。

↓以前ミャンマーの生豆SHAN LIについて書いた記事です。ミャンマーのコーヒー市場はこれからが非常に楽しみなだけに、今回のクーデターがどのように影響を与えるか注視したいと思います。

↓下記のnoteではミャンマーにおけるアメリカの支援についても少し書きましたが、今後どうなることやら。

とにかく最悪の事態が起こらないことを同僚は願っていました。最悪な事態とは、1988年にミャンマーで起きた民主化運動の際に、僧侶と学生を含む何千人もの人がビルマ軍に殺されたと言われている出来事の再来です。

ミャンマーで起こっていることは遠いことのようにも感じますが、僕が飲んでいるコーヒー豆を生産した方は間違いなくミャンマーにいるわけです。「自分の国じゃないし、どうなっても関係ない」なんて思える訳がありません。

どうか平和な道が拓かれますように。いつか必ず訪れたい国ですから。

↓そういえば、以前「コーヒーと音楽」で取り上げた、Nick Drakeは両親がミャンマーで出会って、ミャンマーはヤンゴンで生まれたアーティストでした。ここにもつながりがあります。

火曜日。節分。福は内。

コーヒーでも淹れてホッと一息つきながらボチボチいきましょう。

今は雨が降っていますが、それでも空を見上げて、ささやかな祈りを捧げたいと思います。

皆さん、良い1日を!

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