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坂本龍一。教授は、循環するこの世界に生き続ける。

「芸術は長く、人生は短し」。
昨日、訃報の届いた教授、坂本龍一の最後に届けられた言葉です。
一晩経ってみると、この言葉は、「大丈夫、僕は変わらずそばにいるよ」と言ってくれているようにも思えます。

写真は今日の夕陽を浴びる枝垂れ桜。ふと見つめているとわずかに揺れる美しい桜が、まるで生きているような気がしてハッとしたのです。
ロゴスの世界を極め、再び自然の音に喜びを見出した教授。もしかしたら最初から最後まで、自然や非同期、循環する世界に魅せられていたのではないでしょうか。
遺作となった「12」の最後の曲。ガラス瓶を鳴らすような、鐘を鳴らすような音だけの曲は、教授の無邪気で純粋な喜びの音ではないだろうか。そう思えるのです。

自然は変わらず美しいです。そしてその自然に魅せられた教授の音楽もまたきっと普遍的に美しいのだと思います。
この先も変わらず聞こう、教授の音楽を。そう思いました。
芸術は長く、人生は短し。

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