#掌編小説
『こいつ、おれのこと好きなんかな①』
「きみ、そのリュックどこで買ったの?」
たしかに、少し派手かもしれない。
黒地ではあるものの、赤や黄色や紫で彩られたアルファベット達がさまざまな角度で散りばめられている。
もはや黒の余白はない。
新宿の百貨店で母親に買ってもらったこのリュックは、大学の進学祝いでもある。
それなりに高い値段がするが、このデザインなら大学で一目置かれると思い、反対する母の声を押し切り購入した。
キャンパスライフ
「きみ、そのリュックどこで買ったの?」
たしかに、少し派手かもしれない。
黒地ではあるものの、赤や黄色や紫で彩られたアルファベット達がさまざまな角度で散りばめられている。
もはや黒の余白はない。
新宿の百貨店で母親に買ってもらったこのリュックは、大学の進学祝いでもある。
それなりに高い値段がするが、このデザインなら大学で一目置かれると思い、反対する母の声を押し切り購入した。
キャンパスライフ