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雑記

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記事一覧

忖度を生む原因と対策

前回の記事では、忖度は生産性を下げないかという話をした。

今回は、ではなぜ「忖度」したくなるのか?ということについて100%主観と個人の経験で原因を書いていきたい。

A. 確認するのが面倒/億劫

個人的に一番やりがちなやつ。単純に確認するのが億劫な場合がある。

B. 「仕事ができる」と思われたい

相手の心中を推し量り、先回りできれば「お、こいつできるな」という評価をもらえることだろう(新

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「忖度」すると生産性は低下しないか?

一時期「忖度」が流行語のようになった時期があった。もはや懐かしく思える程度には昔の話だが、そんなことを思い出していたら最近、忖度すると生産性が落ちるのかもなと思ったので自省とメモ的な感じで。
本当はその原因とか対策も書きたかったところだけど異様に長くなりそうなので記事は分ける。

A. 「忖度」は無限にでき、無限に仕事を増やす「忖度」は他人の心中を推し量ることだ。仕事には、必ず「相手」がいる。自分

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日本語で「技術」について語る際の注意点

※本記事は100%個人の感想です。

突然だが、最近バッハのフーガの技法(Art of Fugue)に最近ドはまりしている。フーガの技法というか変奏の技法でもある気がするが、フーガには変奏がつきものなようなのでそういうものなのだろう。

さて、このArtについて、思っている事がある。
「日本の技術が」「技術力が」という話題で雑談なり、ツイッターで話題を見かけたりするが、日本語においては「技術」とい

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「生産性」と「成果」について

Noteのおすすめ欄で生産性が話題になっていたので。
生産性とは、少ない資源でどれだけの成果を上げられるかである。企業で言えば、一般的に投入資源(人・モノ・金)に対する効率性(従業員あたりの付加価値や総資本回転率など)である。

非営利組織の生産性

では、この基準を非営利組織、例えば病院などにも適用するべきなのだろうか?ドラッカーの「断絶の時代」でこれについて語っている部分がある。

つまり、例

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在庫不況な予感

冬の醍醐味といえば、澄んだ空気とそれが織りなす景色-東京でも見える富士山や星空-だろう。だが、市場環境は冬空とは打って変わって常に暗雲が立ち込めている。

特にひどいのは半導体で、今日の日経新聞だけでも朝刊と夕刊でそれぞれ在庫について話題になっている

半導体不足が発生したため作っても作っても足りない状況が改善しむしろ作りすぎてしまっている、と読めるだろう。

国内にとどまった話ではないのではない

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インフレが企業に与える影響を計算してみる

企業物価指数が下げ止まらない。

為替レートがみるみるうちに上がり、日銀の介入がなされたとき、仕入先の方が「この市場マジなんなの!?」とキレていたのは記憶に新しい。
無論、企業物価指数の上昇要因は為替だけではなく、世界中の物価高騰が日本に輸出されているという点も無視できない。何れにせよ、今後はあらゆるものの価格が上がっていくこととなる。

インフレ下の影響を計算する計算式の策定

インフレ下という

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私を無能と詰りつけた彼に寄す

仕事をしているとどうしても折り合いのつかない人というのは現れるものだ。

私の場合、数年前彼とともに仕事をしていた。
彼は秀才肌だった。仕事は熱中してこなせるし、仕事は早い、それでいて微に入り細に入るように緻密な仕事もこなしていた。営業もできて技術力もあった。プレゼンが上手かった。
ただ、どんな人間にも欠点とは存在するものだし、長所はしばしば短所と裏返しだ。彼は自らが熱中できないことについてはとこ

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知識労働者が本当に求めているのは「貢献」

「すごい仕事に対しては凄い報酬」ってかなり大雑把なことを言っているように当初は思ったが、後段のつながりから「(もちろん仕事に見合った賃金があった上で)欲しいのは賃金だけではない」ということが言いたいのであろう。
賃金だけではなく、「これは自分が積み重ねて来た知識を使って成し遂げたんだ!」と言える成果が、事実が、そして実感が、味わいたいのだろう。これは身の回りの人を見ていてもわかる気がする笑
「承認

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2年目の夏か・・・

そういや今年でコロナ騒動が始まってから2年目の夏なんだな。
周りの人は早かったと言うけれど私は非常に遅く感じた・・・まだ2年しか経ってないのかよ。もうちょっと過ぎているかと思っていた。

この2年は私にとっては本当に試練の2年間だった。深夜残業に近いことは何日やったかわからないし、だが、乗り越える価値のある2年間だったと思う。
というのも、なんやかんやで子どもの頃からやりたかった電子回路を、短期間

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インフレ時代の難しさ

インフレが徐々に定着してきたが、物心ついてから物価変動がない時代を生きてきたので何を考えるのも難しい。割引率なんて計算問題でしか考えたことなかったくらいだし
デフレ時代は良くも悪くも貯金が最も有利だった。節約すればよかった。だが、インフレ時代では節約は有効ではない。節約するための工夫は最小限にして、いかにして稼ぐかを考えなければならない。
資源は有限である。支出に順位付けをしなければならない。今手

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インフレと、賃金と、生産性との所感

消費者物価

最近インフレが取りざたされているが、どうやら日本でも2%のインフレが定着してきたようだ。

大規模な質的・量的金融緩和を始めてから約8半、ようやく目標を達成した形だ。正直内部的な理由のインフレでもないし、別に金融緩和しなくてもインフレにはなってただろうけどそんなことはどっちだっていいんだ重要じゃない。まあこの手の界隈では「そもそも金融緩和って1990年代から始めてなかったっけ」などと

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中小企業診断士試験の知識で遊んでみるーCVP分析

皆さん中小企業診断士試験2次試験お疲れ様でした。
私は財務会計で取替投資のヤマを外し、やらかしたので多分落ちているんだろう。

まあそれはそれとして、せっかく勉強してみた知識なので遊んでみたいと思う。とりあえず試験でも、実務でも有用なCVP分析で遊んでみたい。

1.CVP分析とはCVP分析とは、
・Cost(価格)
・Volume(販売量)
・Profit(利益)
の頭文字から来ており、販売量と

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供給懸念があるのは半導体だけじゃない

久々に驚いたことがあった。
日本圧着端子製造(JST)のコネクタが、非常に手に入りづらくなっている。
コネクタは、電子回路において基板と基板の接続に使われ、例えば工作機械や自動車の制御基板などにも使われている。

例えば、リンク先はEHコネクタという安くて丈夫なコネクタだがリンク先の通り、製造元にすら30個程度の在庫しかないものや、あるいは当面の間販売停止になっているものがある。

ハウジングやソ

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プラスチックの供給懸念について

プラスチックの供給懸念についてなんとなく書いていく。

エンジニアリングプラスチックの供給懸念随分前からポリカーボネートやナイロンなどのエンジニアリングプラスチックの供給が逼迫していた。電気自動車や水素自動車の興隆などが背景にある。(電動化するためには軽量化が必要なため、消費するプラスチックの量が増える)
例えば、6-6ナイロンの材料の材料であるアジポニトリルは、世界で4社しか作っていない。という

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