#203 力で動かせない問題は 「動くのを待つ」
さて、今日のテーマは「力で動かせない問題は、動くのを待つ」です。
僕たちの力ではどうしようもない問題は存在します。
それらの問題というのは、僕たちの気持ちに重くのしかかり、呪いのように張り付いて離れません。
ずっと頭の中を占有するので、それ自体をどうにかしたくなります。
動かそうと無理やり動かしてみたところで、その問題は解決しないんですね。
そういう問題もあるということです。
そんなとき僕たちはどうしたら良いか。
今日はそんなことについて考えていきます。
自己紹介です
僕は、某リハビリテーション病院で働く作業療法士兼、中堅管理職です。
対象者の悩みや課題はもちろんですが、スタッフのストレスやチーム運営などについても、中堅管理職として向き合っています。
このアカウントでは以下のことについて、毎日noteを更新しています。
・幸せな生活の考え方
・医療者としての働き方
・他者とのコミュニケーション
・良い人間関係のポイント
・ストレスマネジメント
・作業療法のもろもろ
・日々、感じたこと
これらのことについて、僕なりに解釈して記録として残していきたいと思います。
それでは本題に入っていきましょう。
動かせない問題
どうしても動かせない問題や課題というのは存在します。
どんな問題もスッキリ気持ちよくクリアできれば、それに越したことはありません。
でも、基本的に問題というのは、自分の力の及ばないものであるのが本来です。
自分の力でどうにかこうにかできるものであれば、そもそも「問題」として捉えられてない可能性があります。
問題ということを認識しているのは自分自身であって、それを問題として取り扱うかは自分の認識によるということです。
つまり、自分が捉える多くの問題というのは未解決です。
だからこそ、問題は問題として存在するということになります。
ただ、全ての問題が解決できないというわけではありません。
僕たちはさまざまな問題に対して、
視点を変える
環境を変える
細かく分解する
形を作り直す
協力を得る
レベルアップする など
さまざまな方法を利用して、今の自分とは違う方法で問題を扱い、その解決方法を見つけ出していきます。
問題というのは3Dな存在で、形をいろんな方法で加工すれば、意外とクリアすることができることがあります。
問題を解決しようとすると、どうしても個人の能力でどうにかしているような感覚になりますが、実はその中身は問題の形を再構成することで成り立っていたりします。
しかし、動かせない問題は、その問題自体を動かすことができません。
押しても、引いても、砕いても、それ自体がビクともしない。
それは自分の能力がそこまで至ってないかもしれませんし、誰がどうやっても、その問題自体を動かすことが困難な物である可能性もあります。
動かそうとするほど苦しい
そして、こういった「誰が手を出してもどうしようもない問題」というのは、その当事者にとっては常に重くのしかかっています。
そこから逃げ出したいけど、その問題から離れることができない。
太陽系の太陽のような存在で、その周りをぐるぐる回っている状態。
どうしたらこの引力から逃れるのか?
と考えてもがくんですが、その引力から逃れることはできません。
もがくほど、その問題は眩しく光るので、そこから目が離せなくなります。
そうなると、その問題はどんどん大きくなってきます。
自分の視点がそこに固定されてしまい、その問題から離れることができず、どんどんその引力に引き寄せられていきます。
その問題をどうにかしようとすればするほど、その問題にどんどん近づいていく。
近づいたとしても解像度は上がらず、ぼやけたまま、ただ重く目の前に立ちはだかってるんですね。
なんとも悩ましい状態です。
動くまで待つ
ここまで「動かせない問題」についてのイメージを共有してきました。
かなり抽象的な表現ではありますが、そもそも抽象的なものを扱った話なので、イメージは大事だと思います。
こうやってイメージしてみると、自分の状況を少し冷静に見ることができます。
問題という引力に引き寄せられて、その周りをぐるぐる回っている。
そして、その問題を動かすことができない。
そんな状況にある私たちができることは、その問題を無視することです。
問題は強く見れば見るほど引き寄せられていきます。
そして近づいて見てみたところでその正体を知ることができません。
それなら、それを見ない方が得策です。
つまり、その周りをぐるぐる回ることを受け入れる。
ただ、距離は一定に保つために、その問題を見ないようにしておく。
そうしておけば、その問題は一定の距離を保ってくれます。
その問題が消えるわけではないですし、自分の頭の中からなくなるわけではないです。
でも、問題と向き合いすぎて辛い方向にいくよりはマシだと思います。
だって、その問題はすぐに解決できるものではないからです。
視点をずらせば、足元には自分を支えている地面があって、周りには別の景色が広がっています。
空を見れば星があって、その向こうには別の惑星もあるわけです。
その大きな問題がどうなるかなんてことは考えません。
その問題自体が自分で動き出すのを待つ。
その時まで、まずは自分の目の前の一歩を歩むことの方が大事かもしれません。
今日はかなり変な話になってしまいましたが、辛い状況というのは僕の中ではそういうイメージです。
自分の中で、問題をどのようなイメージで捉えるかを考えると打開策が見えることもあります。
今日は以上になります。
頑張るあなたを応援しています。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
読んでいただいた方のヒントになれば幸いです。
よろしかったら、スキ❤️&フォローをよろしくお願いします。
ではまた。
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