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東大教授の哲学者と考える「夢と幸せの関係性」

読了目安時間:3分

哲学は身近で、楽しくて、役に立つ!


皆さんこんにちは。哲学クラウド広報です。
突然ですが、皆さん、哲学に対して、どんなイメージをお持ちでしょうか?

実際にアンケートで聞いてみたところ、哲学に対してネガティブなイメージを持っている人が多く、50%以上の方が「暗い」「重い」「複雑」と捉えているようです。

哲学クラウド調べ ※20~30代の会社員、経営者120名にアンケート実施

この記事では、哲学者と身近な疑問やモヤモヤについて考え、哲学は「身近で、楽しくて、役に立つ!」ということを伝えていきます。

登場人物

ここからは、湯浅が梶谷先生へインタビューしながら進めていきます。

問い:夢や目標はあった方が幸せなのか?

梶谷先生(左)、インタビュアー湯浅(右)、カメラマン(河村)

湯浅
「梶谷先生、よろしくお願いいたします!」

梶谷先生
「よろしくお願いします。今日の問いはなんですか?」

湯浅
「"夢や目標はあった方が幸せなのか?"です!」

梶谷先生
すでに難しい(笑)そもそも、湯浅さんはどう思うの?」

湯浅
「うーん、あった方が良さそう、とは思ってます」

梶谷先生
「目標について言えば、受験でこの大学に行きたい、という目標が無い方が良いっていう人はいないと思うんですよ。僕が気になるのは、"なぜこの問いが出てきたか"です。湯浅さんの中で、ひょっとしたら、そうじゃないかも、と思っているからではないですか?その場合の夢や目標ってどんなものですかね?」

湯浅
「それでいくと私の想定してたのは、目標みたいな短期的なものというより、長期的なものですねー。もう一つ、この質問の背景としては、最近やりたいこととか聞かれることが多くて、そもそも、夢や目標ってあるべきなの?と思ったんです」

梶谷先生
「夢聞いてくる人いますよね〜。あれ何なんですかね?しかも、聞いてくる人に限って、別にその後親しくならないっていう。(笑) あと"幸せなのか"っていう問いの設定の仕方が気になりますね。なんでそこで"幸せ"の話をしたんですかね?夢があると幸せ、というのがよくわからない。叶ったら幸せ、というなら分かるけど」

湯浅
「夢があるけど叶わない状態だと、そのギャップに苦しんだりするのかな、それって幸せなのかなと思いまして」

梶谷先生
「夢があっても叶わない状態、何が悪いんだろう。悪いというか、別にそれでいい人もいると思うんですよね」

夢が叶わないパターンとは?

梶谷先生
「夢が叶わない場合、まあ3パターンくらい考えられますよね」

今回②について深掘っていきます。

梶谷先生
「高校生から大学生ぐらいになってくると、夢を聞かれたときに、世の中に貢献したい、的な夢を答える人が増えてくるんですよ。"世界中の人を笑顔にしたい"とか」

"違和感"のある夢と”納得感”のある夢の差とは?

梶谷先生
「"世界中の人を笑顔にしたい"ってよく分かんないですよね。世界中とは誰のことで、笑顔にしたいのは何故なのか・・・"医療従事者になって、病気で困っている人を助けたい"はなんとなくいい気がしますよね。この差ってなんなんでしょう?」

カメラマン河村に向かって、質問を投げかける梶谷先生

いきなり、僕に質問が飛んできました(笑)

河村
「うーん、前者の方は"笑顔になる必要があると思ってない"ですよね。でも、病気で困ってたら、それは"なんとかして欲しい"と思う気がします。世界中の人を笑顔にしたい、でスタンドアップコメディアンになる、とかなら良いですけどね」

梶谷先生
「そうですねー。ちょうどいい夢の持ち方ってあると思うんですよね。あやなさんは、周りで、どんな夢持ってる人がいますか?」

湯浅
「そうですね。。。私の周りだと、例えば地元に帰って、地元を元気にしたいとか?ちょうどいい夢というと難しいですが、夢のために頑張っているなと思います。」

想いが一方通行の夢は迷惑になるかもしれない

梶谷先生
「僕の知り合いの方でも、同じように東京で学んだことをもとに地元を盛り上げたくって、帰った人がいます。彼女としては、地元に貢献したくて、東京ではこういうのがあった、もっとこうした方がいいと思う!みたいなことを発信してたんですけど、地元の人はそういうの全く求めてなかったらしいんです」

梶谷先生
「で、すごい辛かったらしいんですけど、地元で一緒に暮らしはじめたら、本当に地元の人が必要なものが何か分かって、自分のやるべきこととか、関わり方みたいなのが見えてきたそうなんです」

湯浅
「実際、地元の中に入り込むと分かることあるんですかね」

梶谷先生
「地元を盛り上げたいって、別に間違ってる訳でもないし、誰もその夢を否定できないんですけど、なんかどっかでズレてる可能性がありますよね。彼女の中では、夢がどう変わったんでしょうか」

湯浅
「そうですね・・・なんか、地元の中に戻った後の方が、ちゃんと夢の中に『人』がいる感がありますね。夢が一方通行じゃなくて、双方向になっているというか

梶谷先生
「もともとの、"世界中の人を笑顔にしたい"の違和感もそれかもしれませんね。世界中の人の方は、別に笑顔になることを求めていないっていう」


湯浅
「知り合いから聞いた話で、目標達成にストイックで周りが見えていなさすぎて、頑張っているが周りにちょっと嫌がられている人がいると聞いたんですけど、夢や目標を達成してても、目標や夢の中に"人"がいない、喜んでくれる人がいない、と幸せとは呼べないかもしれませんね」

まとめ

夢と幸せの関係性については、関わる人の期待していることと夢の内容がズレていると、独りよがりで一方通行な夢になり、叶っても叶わなくても、不幸な状態になりそうです。

対談終了!

いい笑顔

哲学者の振り返り

梶谷先生に、対談を振り返ってもらいました


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