子どもの居場所「フリースクール地球子屋てらこや」

子どもの居場所、学びの場所として1996年からフリースクール地球子屋を運営してます。 …

子どもの居場所「フリースクール地球子屋てらこや」

子どもの居場所、学びの場所として1996年からフリースクール地球子屋を運営してます。 学校に行けない・行かない子どもたちは、どのように元気になって、どのように自立するのか。長く続けているからこそ、どの年代の子ども・若者にも、その子の個性は必ずあることを知っています。

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頭と身体(心)がバラバラになる不登校

毎日の行動が、価値観をつくるので 思考が言葉に、言葉は行動に、行動は習慣に・・・と最終的にはその人の運命にまでつながっていると言ったマザーテレサ。 毎日の行動として学校に行っていれば、学校に行くことは当然という言葉になり、それが思考(価値観)にもなる。もちろん習慣になり、性格になり、運命にまでなっていくのが人間です。だからこそ、学校に行けなくなったときに、とても悩み苦しむことになるのです。 まあ、そうですよね。信頼している家族や信頼した方がいい担任の先生が真顔で、「学校は

    • 「見守りましょう」の意味

      相談して「見守りましょう」と言われたけれど ある日、「学校に行きたくない」「行かない」と子どもさんに言われたとき、ご家族は少なからず衝撃を受けたり、怒りにも似た気持ちになったり、不安が押し寄せたりするのではないでしょうか。 ご家族として、一生懸命原因を探ったり、登校できるように促したりなどできることはなんでもしたいという気持ちで取り組まれると思います。 そういった最大限の努力をされたとしても、子どもの登校にはなかなか結びつかないので、どうしたらよいか分からなくなります。

      • 不登校からひきこもりになる?!

        ひきこもりと認識するのは 「ひきこもり」になる人は、どういう原因でなるか。 実は、中学時代から不登校になる人は、18.1%です。(2022年度子ども若者の意識と生活に関する調査) この数字をみて、不登校からひきこもりになるケースもあると言えます。 私は、この数字を見て、不登校になろうがなるまいが、条件がそろえばみんな不調になっていくと見ました。 ひきこもりになった原因で一番多かったのは、退職(21.5%)、そして人間関係(20.8%)です。他にも職場になじめない(11.1%

        • 9月は2回開催予定!

          今月はなんと2回 開催!フラッグハントは、九州では唯一熊本で私たちフリースクール地球子屋でしか体験できないニュースポーツです!ゲームのような世界を体験できてみんな楽しい、オモシロい、またしたいと大好評!みんなで身体を動かして楽しもう!参加申込はQRコードからできます。

          繰り返される「時間」と弱っていく身体

          不登校は、1日にして成らず 過去20数年間、フリースクール地球子屋でさまざまな子どもたちを見てきたため、例えば小学校(中学校)は初日から行ってないよ、という子も確かにいます。そういう子どもは、保育園、子ども園時代に行き渋りがあることが多いみたいです。(私の姪っ子さんもそんな感じ。学校は「地獄だ」と小1にして言い切るところがスゴイ) ただ一般的には、最初は学校に行きます。朝起きてから慌ただしく洗面、トイレ、着替え、朝食、歯磨き、登校準備など息つく暇もないほど次から次へとこな

          繰り返される「時間」と弱っていく身体

          どうしたら?の前に、どうしないか

          子どもが不登校になりました。どうしたらいいですか? 親の立場に立つと、子どもが不登校になったならば、「ああ、そうなのね」などと素直に受け入れられるわけがありません。 ショックでしばらくは何も考えられない時間もありかもしれません。時間をおいて、あるいは瞬間的に、「これは、大変なことになったぞ」「どうして行けなくなったのか」などと何か親としてしなければならないと考えをめぐらすことでしょう。 すぐに子どものところへ行って、「なんで学校へ行かないんだ」「何を考えているんだ」と問い

          学校に「行けない」と「行かない」

          不登校であるだけで、子どもはいろいろ 子どもたちを見ていれば、本当に個性豊かな子どもがいます。兄弟姉妹がいるご家庭にあっては本当にそれは身近に感じていることではないでしょうか? 不登校いう言葉があるから、学校に行けている子と行けていない子に分断されてしまいます。 現象に言葉をつけることは仕方のないことではありますが、かつての「登校拒否」、そして現在の「不登校」も学校に登校するのが前提にあるところに、違和感をもちます。 圧倒的に不登校の子どもの方が少ないため、少数派になった

          不登校になる、ということ

          矛盾する自分 学校に行けない・行かないという状態の原因は無数にあります。原因をいくら探ってもあまり意味はありませんし、何か特定して「不登校の型」のようなものに当てはめようとしても判断をかえって誤る結果になりかねません。ただ、大多数の子どもは、学校には「行かなければならない」と思っているでしょう。 それはそうですよね。最近まで学校に行っていたわけですから。いくら学びには選択があると言ったところで、子どもにとって「学校」は行って勉強するところという強固な思い込みは形成されてい

          夜間中学は、日本の学びの希望

          城之内さんとの茶話会から考えたこと ちょうど九州をめぐられるということで、はるばる岡山から自主!夜間中学の取組、香川県では、夜間中学と不登校特例校を合わせた全国唯一の取組など熱い思いをお聞きしました。 夜間中学をみなさんはご存じでしょうか。これまで「小学校しか卒業してないけれど、事業で成功して云々」みたいな記事をみたことがあったなと思いだします。そういう高齢の方が中学卒業をしていないために夜間中学というものがあるのかな、くらいの理解でした。 もちろんそのような方がいらっし

          不登校という状態を知る

          1人ひとり違うのが当たり前 不登校という状態は、1人ひとり違います。 子ども1人ひとりが異なり、個性もあるわけですし、家庭環境や家族との関係も違いますし、地域によって考え方や支援体制も異なるのです。 ですから子どもさんの置かれている現状を丁寧に確認していくことが大切です。 この大前提を無視すると、「〇〇をして不登校の子どもが登校する」、「〇日で再登校した」などの宣伝文句を信じてしまい、我が子にも当てはめて強引で、子どもの気持ちを考えないような手法をとってしまいがちです。 こ

          不登校とひきこもりという言葉

          学校という所属があるから不登校。なければ・・・ 登校しないという状態を表す言葉がないため、昔は「登校拒否」といっていましたが、本人の意識に「拒否」しているわけではないことも場合によってはあるため、「不登校」という言葉になりました。 ひきこもりは、仕事や学校に行けない状態で、さらにご家族との関係も絶っていて自室で過ごしている状態を表しています。もちろん病気など診断がある場合は除きます。病院に行くことを拒否している場合は、診断がつかないのでひきこもりか何か病気のためなのか微妙

          今の学校を大人は知らない

          よくも悪くも学校は、集団で生活する場 就学前までの子どもの環境は、家族との人間関係が中心です。保育園、子ども園に通ってますが十数人、それが1学級35人程度、学年で2から5クラスとなり、当然自分がどのように振舞ったらよいか分からなくなります。誰が自分と合いそうか、友だちになってくれそうかなど分からないです。中には乱暴な言葉を平気で使う子、すぐ手で叩くなど暴力的な子などもいます。それを見て怖いと感じてしまうのです。 いわゆる小1ショックです。 それから体力的なことも就学前とは

          大人は子どもには戻れない

          誰にでも、子ども時代はある。だから・・・ 不登校の対応について、どうして大人は間違ってしまうのかについて様々な角度から考えています。 小学生以上の子どもさんであれば、その親御さんは30代から40代が多いのではないでしょうか。 その親御さんの中で、学校に行けなかった、意図して行かなかったという経験がある人はどのくらいでしょうか。なんといっても1学年200万人以上がいた世代です。当時も学校に行けない・行かない子どもはいたでしょうが、割合にするとごくごく少数、1~2%未満といっ

          大人の問題解決パターンが問題だ

          何か問題が発生したら、どう考えるか 我が家の家電が10年を超えてくるといろいろと壊れたりしてくるものです。リビングの電球(これはしょっちゅう)、DVDデッキ(なぜか5年に1回と壊れる頻度が多い)、冷蔵庫(15年くらい)、洗濯機(13年)、給湯器(17年くらいか)、エアコン(10年くらい)などなど。 そうすると、まずはどこがどのように壊れたのか、確認できるものなら一応確認。そして修理できないかどうか、できなければ買替という感じ。 職場ならどうでしょうか。スタッフのシフトを組ん

          不登校になってご家族が考えること

          子どもに何か深刻なことがあったのではないか? 子どもさんがある日突然、「学校に行きたくない」と言いだします。ご家族はビックリ仰天。いったい何が起こったのかと軽くパニックになるかもしれません。当然ながら、学校に行けないほどの何か深刻な病気やイジメなどの出来事があったのではないか?と考えるのが普通です。ところが、子どもさんに話を聞こうにも、何もしゃべらないか分からないなど言うばかりで埒があきません。果たして、親としてどういう対応をすればいいのか?それが親視点の最初の難所でし

          学校に行けない、行かない子どもたちを、ご家族はどのように対応したらよいのか。このことを地球子屋は、ずっとご家族とともに向き合ってきました。それらを科学的根拠に基づいて整理したのが「不登校 学習会」地球子屋流子育て術5段階20ステップです。話を聴いて実践するだけで子どもが変わります

          学校に行けない、行かない子どもたちを、ご家族はどのように対応したらよいのか。このことを地球子屋は、ずっとご家族とともに向き合ってきました。それらを科学的根拠に基づいて整理したのが「不登校 学習会」地球子屋流子育て術5段階20ステップです。話を聴いて実践するだけで子どもが変わります