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FXエバンジェリスト遠藤寿保のマーケット解説

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前日のドル円動向をわかりやすく解説 相場観や本日の戦略を紹介
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2023年2月の記事一覧

ドル円、米雇用コスト指数の低下で下押しとなるが、FOMC控え小動き。

ドル円、米雇用コスト指数の低下で下押しとなるが、FOMC控え小動き。

【1/31相場概況】
東京時間、ドル円は130.53円の当日高値を付けるが、その後、本邦実需の売り観測で130.05円まで下押し。その後は方向感なく130円台前半で推移。欧州時間、ドル円はFOMCを控え130円台前半で小動き。NY時間、10-12月期米雇用コスト指数が前期比1.0%上昇と予想の1.1%上昇を下回り、1月米消費者信頼感指数が107.1と予想の109.0を下回ったことなどを受け、米長期

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FOMC、0.25%利上。パウエル議長「年内の利下げは想定しない」。

FOMC、0.25%利上。パウエル議長「年内の利下げは想定しない」。

【2/1相場概況】
東京時間、ドル円は仲値で、実需の売り観測などで129.86円まで下押しとなるが、その後はFOMCを控えポジション調整で130円台を回復。欧州時間、一時130.41円まで上昇となるが、FOMCを控え130円台前半で小動き。NY時間、1月ADP雇用報告は非農業部門雇用者数が10.6万人増と予想の17.8万人増を下回った。また、1月米ISM製造業景気指数が47.4と予想の48.0を下

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ドル円は、ユーロ下落によるドル買い・円買いに相殺される中、米長期金利低下を受け3日続落。

ドル円は、ユーロ下落によるドル買い・円買いに相殺される中、米長期金利低下を受け3日続落。

【2/2相場概況】
東京時間、ドル円は前日の流れから128.17円まで売られるが、その後は実需の買い観測や買戻しが先行し128.78円まで上昇。欧州時間、一時129.13円まで上昇となるが、ECB(欧州中銀)の発表を控え128円台後半で小動き。NY時間、ECBは0.50%の利上げを決定。その後は、ECBの利上げ停止が意識され、ユーロが下落。ドル円は、ユーロに対するドル買いと、円買いに相殺される中、

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1月米雇用統計好調で、FRBの早期利上げ停止期待後退。ドル円131円台まで上昇。

1月米雇用統計好調で、FRBの早期利上げ停止期待後退。ドル円131円台まで上昇。

【2/3相場概況】
東京・欧州時間、ドル円は、米雇用統計を控え128円台で小動き。NY時間、米労働省が発表した1月米雇用統計では非農業部門雇用者数が前月比51.7万人増と予想の18.5万人増を上回り・失業率が3.4%と予想の3.6%と改善・平均時給が4.4%と予想4.3%を上振れるなど、強い数値となると、FRBが早期に利上げを停止するとの期待が後退。米長期金利の上昇とともにドル買いが先行。1月米I

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「次期日銀総裁に雨宮氏打診」との報道で、金融緩和政策の早期修正観測後退。

「次期日銀総裁に雨宮氏打診」との報道で、金融緩和政策の早期修正観測後退。

【2/6相場概況】
東京時間、日経新聞が「日銀次期総裁、雨宮副総裁に打診。政府・与党が最終調整」と報じたことを受け、日銀の緩和政策が継続するとの観測から、ドル円は132.47円まで上昇。その後、鈴木財務相など政府関係者が報道を否定したことで、ドル円は131円台半ばまで押し戻された。欧州時間、前週末の1月米雇用統計を受けFRBが早期に利上げを停止するとの期待が後退し、米長期金利の上昇とともにドル買い

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パウエルFRB議長のハト派発言を受け、ドル円は一時130円台半ばへ急落。

パウエルFRB議長のハト派発言を受け、ドル円は一時130円台半ばへ急落。

【2/7相場概況】
東京時間、ドル円は132.62円で始まると、鈴木財務相が雨宮氏への日銀総裁打診報道を否定したことや時間外の米10年債利回りの低下を受け132.13円まで下押し。欧州時間、ドル円は132円を挟む小動き。NY時間、ロンドンフィキシングで円買いのフローが観測されると、ドル円は、前日の安値を割り込み131.12円まで下落。その後、パウエルFRB議長がエコノミック・クラブ・オブ・ワシント

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パウエルFRB議長ハト派発言による下落の買戻しで、ドル円は131円台回復。

パウエルFRB議長ハト派発言による下落の買戻しで、ドル円は131円台回復。

【2/8相場概況】
東京時間、ドル円は130.99円で始まると、時間外の米10年債利回りの低下を受け130.72円まで下押しとなるが、その後は131.48円まで反発。欧州時間、前日のパウエルFRB議長のハト派発言(ディスインフレのプロセスが始まった)を引きずり、ドル円は130.59円まで下押しとなるが、その後は底堅く推移。NY時間、米10年債利回りの上昇やウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁が「イン

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ドル円は、東京時間、日銀総裁人事のニュースで乱高下。

ドル円は、東京時間、日銀総裁人事のニュースで乱高下。

【2/9相場概況】
東京時間、ドル円は仲値で買いが先行し131.82円まで上昇。その後は131円台半ばで小動き。15時前頃、自民党議員の話として「日銀総裁人事、アベノミクス転換示唆なら調整難航も」「山口元副総裁の場合は党内がまとまらない」とのニュースを受け、ドル円は、瞬間で130.73円まで急落。その後すぐに131.73円まで反発し、131円台前半で落ち着いた。欧州時間、ドル円は日銀総裁人事に関す

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ドル円は、日銀次期総裁人事で乱高下。米消費者態度指数予想上振れ。

ドル円は、日銀次期総裁人事で乱高下。米消費者態度指数予想上振れ。

【2/10相場概況】
東京時間、ドル円は日経平均や米長期金利の上昇を受け131.88円まで上昇。その後は131円台後半で小動き。欧州時間、日経新聞が「政府は日銀新総裁に植田和男氏、副総裁に内田真一理事と氷見野良三前金融庁長官を起用する人事を固めた」とニュースを受け、日銀の金融緩和策が見直されるとの思惑で、ドル円は129.79円まで急落。日銀次期総裁の有力候補とみられていた雨宮副総裁は、政府の打診に

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日銀の金融緩和修正が慎重に進むとの観測と米長期金利上昇でドル円堅調。

日銀の金融緩和修正が慎重に進むとの観測と米長期金利上昇でドル円堅調。

【2/13相場概況】
東京時間、ドル円は時間外の米10年債利回りの上昇を受け132.21円まで上昇。欧州時間、日銀総裁人事が落ち着き、日銀の緩和策修正への過度な警戒感が後退した事を背景に、ドル円は132円台で堅調推移。NY時間、米10年債利回りの上昇を受け、ドル円は132.90円まで上昇。その後は、NY連銀の最新調査で3年後のインフレ期待が2年3カ月ぶりの低水準となった事などで伸び悩み、ドル円は1

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1月米CPI上振れで米金融引き締め長期化懸念。ドル円は133円台回復。

1月米CPI上振れで米金融引き締め長期化懸念。ドル円は133円台回復。

【2/14相場概況】
東京時間、ドル円は米CPIの発表を控え132円台前半中心で推移。日本政府は、日銀の新総裁として経済学者で元日銀審議委員の植田和男氏を起用する人事案を国会に提示。欧州時間、ドル円は米CPIを控え132円を挟む小動き。NY時間、1月米消費者物価指数(CPI)が総合・コアともに前年比で予想を上回ると、FRB(米連邦準備理事会)による金融引き締め長期化が意識され、ドル買いが先行。発表

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1月米小売売上高などが予想を上回り、ドル円は134.35円まで上昇。

1月米小売売上高などが予想を上回り、ドル円は134.35円まで上昇。

【2/15相場概況】
東京時間、ドル円は本邦輸出企業の売り観測で131.54円まで下押しとなるが、その後は133円台まで買い戻された。欧州時間、ドル円は、米利上げ観測が高まる中、前日の高値133.31円を上抜け133.48円まで上昇。NY時間、1月米小売売上高や2月米NY連銀製造業景気指数、2月全米ホームビルダー協会(NAHB)住宅市場指数が予想を上振れると、ドル円は、米10年債利回りの上昇ととも

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1月米PPIが予想上振れ、米金融引き締め長期化意識しドル円上昇。

1月米PPIが予想上振れ、米金融引き締め長期化意識しドル円上昇。

【2/16相場概況】
東京時間、ドル円は一時133.77円まで下押しとなるが、仲値では本邦実需の買い観測で134円台を回復。その後、時間外の米10年債利回りの低下を受け133円台後半へ下落。欧州時間、ドル円は133.60円まで下押しとなるが追随する売りはなかった。NY時間、1月米卸売物価指数(PPI)が予想を上回ると、FRBによる金融引き締めの長期化が意識されて、米長期金利の上昇とともにドル円も1

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米利上げ長期化懸念からドル円は一時135円台。

米利上げ長期化懸念からドル円は一時135円台。

【2/17相場概況】
東京時間、ドル円は断続的な本邦実需の買い観測で134.80円まで上昇。欧州時間、米国のCPI・小売・PPIと連続予想上振れにFRB高官によるタカ派発言が相次いだことから、米利上げが長期化するとの観測で、ドル円は135円を突破し135.11円まで上昇。NY時間、米国の3連休を控え、ポジション調整の売りなどで、ドル円は134.05円まで下落。

【2/20相場観】
ドル円は、節目

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