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パウエルFRB議長のハト派発言を受け、ドル円は一時130円台半ばへ急落。

【2/7相場概況】


東京時間、ドル円は132.62円で始まると、鈴木財務相が雨宮氏への日銀総裁打診報道を否定したことや時間外の米10年債利回りの低下を受け132.13円まで下押し。欧州時間、ドル円は132円を挟む小動き。NY時間、ロンドンフィキシングで円買いのフローが観測されると、ドル円は、前日の安値を割り込み131.12円まで下落。その後、パウエルFRB議長がエコノミック・クラブ・オブ・ワシントンDCのイベントでのインタビューで「ディスインフレのプロセスが始まった」「2023年はインフレが大幅に鈍化する年になる見通し」などと述べると、米長期金利の低下とともにドル円は130.46円まで下落。その後、パウエルFRB議長は1月の米雇用統計について「あれほど強いとは予想していなかった。インフレが2%に戻るまでに長い道のりがあることを明確に示した」と発言し、「好調な労働市場や高インフレ示すデータが続けば、織り込み済み以上の利上げが必要になる可能性がある」との考えを示すと、ドル円は131.47円まで買い戻された。

【2/8相場観】


パウエルFRB議長の発言に翻弄された。冒頭のハト派発言で一気に売りが加速。しかし、先週末の米雇用統計は、想定外の強さと感じているようだ。FRBは、政策金利の決定は各経済データを考慮するといっていたので、とりあえず来週の米CPI待ちといったところか。
 
日足一目均衡表でみると、週明けの上昇で、そのまま雲突入の勢いだったが、パウエルFRB議長のハト派発言で失速。昨日の安値130.46円は、転換線130.49円にタッチしたあと反発。雲自体が右肩下がりとなっているため、何か新たな買い材料で雲の中に突入しても不思議ではない。日足ベースで考えると、買いで挑戦したい水準である。
 
下値の目途は、随時Twitter(https://twitter.com/eva_endo)で公開。
  
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20230208 執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保

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