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FOMC、0.25%利上。パウエル議長「年内の利下げは想定しない」。

【2/1相場概況】


東京時間、ドル円は仲値で、実需の売り観測などで129.86円まで下押しとなるが、その後はFOMCを控えポジション調整で130円台を回復。欧州時間、一時130.41円まで上昇となるが、FOMCを控え130円台前半で小動き。NY時間、1月ADP雇用報告は非農業部門雇用者数が10.6万人増と予想の17.8万人増を下回った。また、1月米ISM製造業景気指数が47.4と予想の48.0を下回り、ドル円は129.19円まで下落。12月の雇用動態調査(JOLTS)求人件数が1101.2万件と予想の1030.0万件を上回ると下げ渋る場面もあったが限定的。FOMCでは市場予想通り0.25%の利上げが実施。声明で「インフレ目標達成のため、継続的な利上げが適切になると予想する」との前回表現が維持され、利上げ停止に関する内容が示唆されなかったことで一時129.87円まで上昇。パウエルFRB議長記者会見では、「継続的な利上げは適切」、「引き締め過ぎは望んでいない」「ディスインフレプロセスが始まった」と述べると、米長期金利が低下し、ドル円は128.53円まで下落。 なお、パウエルFRB議長は「予測通りの経済動向なら、年内の利下げは想定しない」と述べた。

【2/2相場観】


今朝方のFOMCは、概ね市場の予想通り。アジア時間に入り、前日の安値を更新中である。パウエルFRB議長は、「予想通りの経済動向であれば、年内の利下げはない」と発言。これで、利上げのフェイズが一段落し、利上げの結果を見守るフェイズに入ったのではないか。ここから直ぐに利下げモードにはなりにくいのではないかとみる。
 
日足一目均衡表でみると、「三役逆転」継続。基準線129.69円を割り込み、1/16の安値127.21円を挑戦する雰囲気になってきた。下値の目途は、随時Twitter(https://twitter.com/eva_endo)で公開。
  
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20230202 執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保

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