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1月米CPI上振れで米金融引き締め長期化懸念。ドル円は133円台回復。

【2/14相場概況】


東京時間、ドル円は米CPIの発表を控え132円台前半中心で推移。日本政府は、日銀の新総裁として経済学者で元日銀審議委員の植田和男氏を起用する人事案を国会に提示。欧州時間、ドル円は米CPIを控え132円を挟む小動き。NY時間、1月米消費者物価指数(CPI)が総合・コアともに前年比で予想を上回ると、FRB(米連邦準備理事会)による金融引き締め長期化が意識され、ドル買いが先行。発表後は一時131.49円まで急落となったが、その後、FOMCメンバーであるローガン米ダラス連銀総裁が「必要であれば予想以上に長く利上げを続ける用意がある」などの発言もあり、ドル円は133.31円まで上昇。

【2/15相場観】


米CPIは、前月比で0.5%と予想通りとなったが、前年同月比が予想6.2%に対し6.4%と上振れた。急落後急反発と乱高下。米国の年内利上げ打ち止めが、先送りされるのではとの懸念も出てきており、目先は上値を狙う展開となりそうだ。最近では米CPIの発表の方が、米国雇用統計発表より変動幅が大きく、「お祭り状態」となっている。このお祭りは、米国の利下げまで続きそうだ。
 
日足一目均衡表では、転換線>基準線→好転となったタイミングで反発。雲下限129.98円を突破。遅行線が26期間前チャートを上抜け好転。踏み上げ(売り方の損決済)は感じないので、まだ上げ余地はありそう。目先の上値目標は151.94円-127.21円に対する戻り38.2%戻りの136.65円・200SMA(単純移動平均線)の136.82円という感じか。
 
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20230215 執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保

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