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パウエルFRB議長ハト派発言による下落の買戻しで、ドル円は131円台回復。

【2/8相場概況】


東京時間、ドル円は130.99円で始まると、時間外の米10年債利回りの低下を受け130.72円まで下押しとなるが、その後は131.48円まで反発。欧州時間、前日のパウエルFRB議長のハト派発言(ディスインフレのプロセスが始まった)を引きずり、ドル円は130.59円まで下押しとなるが、その後は底堅く推移。NY時間、米10年債利回りの上昇やウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁が「インフレ抑制には数年間、十分に制限的な政策スタンスを維持する必要」と発言したことなどで、ドル円は買戻し優勢となり131.53円まで上昇。

【2/9相場観】


特に目新しい材料はなく、買戻しの入る中131円を挟む小動きとなった。パウエルFRB議長の発言を読み解くと、「ディスインフレのプロセスが始まった」などハト派的要因は多いものの、「あと複数回の利上げが必要」との発言もあり、最低2回以上の利上げを示唆している。色々な解説があるが、個人的解釈としては、ターミナルレートの引き上げの可能性もあり、ややタカ派的ではないかと思われる。
 
日足一目均衡表でみると、2/6の上昇で、遅行線が26期間目チャートとクロスし、三役逆転が解消。昨年11月末に雲を下に割り込み「三役逆転」となってから約2か月強い下降トレンドとなっていたが、現在下げの調整か反転の分岐点となっている。2月の動きが、2023年の流れを決めるかもしれない。
 
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20230209 執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保

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