【連載クソ小説】ヴァーチャル愛娘・きみ江 (16歳。) と、父親・てらにしま(満41歳)の日々 【第一回】 『きみ江。の誕生日』
・CAST: きみ江(16歳。)の父親… てらにしま(のみ)
―― 今日は高校一年生になったわが愛娘、きみ江の16歳。の誕生日。
プレゼントには太宰治全集を、メルカリやヤフオク等ではなく新品を一万一千円、新札を出して買ってきた。
『女生徒』という中期の名短篇をまず薦めるつもりでいる。
ところが、学校から帰宅する時間になってもきみ江。はわが家に帰ってこない。父さんは今日仕事を仮病でスル休みしたとのに…。
苺とシロップがやったら掛かっている大きなバースデーケーキを予約注文し、KFCではきみ江の好きなリブ(あばら)とドラム(脚)を優先的に回す予定が。
さらには今半の牛焼き肉弁当、真鯛のカルパッチョも用意してあった。「きみ江。今日は特別だぞ」とノンアルのスパークリングワインまで。
22時半を過ぎてようやく帰宅してきたきみ江。に尋ねてみたら怪訝そうに「お友達にお誕生パーティ―を開いてもらった」との事。
男は?! 男は居なかっただろうな?!
誕生日の日から1週間ほど経ったころ、きみ江。が自室から出てきたところ部屋の中を偶然 (ほんの瞬間のぞき) 見したら、あれだけカサのあった太宰治全集が見当たらなかった。
床や机にはSPY×FAMILYとカレカノが全巻、読み続けの状態で散らばっていた。
わたしは「まさかあの純粋で誠実な (エア父・てらにしまによる評認識) 愛娘に育てたきみ江。がそんなことを?! するわけがない!!」
手をガクガク震わせながらスマートフォンをいじり、メルカリを検索した。
するときみ江。のものらしきアカウントから「新品、未開封」という売り文句で八千六百円で落札されていた。私はトイレで1時間泣いた。
きみ江。が社会的に誕生したのは16年前になっているが、実際のところは2年前、中学二年生時であることは打ち明けておく。何を言ってるのか解らねえと思うが。
彼女の思春期に社会的に (ヴァーチャル) 父親となったわたしは当時39歳、40歳までに何とか愛娘をッ という願い込めていつの日かそうなるように生きていた 。
16年 (実際は2年前)、愛娘を「きみ江。」と命名したのには深い思い入れがある。
「き~み~」 がァ~あァ~ よォ~はァ
ちよ~にィィ~ 八千代ォ~にィ
さ~ざ~れェ~ いィ~しィのォ~(割愛)
こォけ~のォ~ む~すゥ~ まァァ~で 「江・ 江・ 「江」ェ~
嘘です、僕はおサヨクです。
さて、お忘れの方、御存じない方もいらっしゃると思います。
わたくしは今年の2月に、サ○リオのザ・ナラバウツの中の赤いはしご車と結婚しております。
が、妊娠や出産の出来る "キャラクター" ではないためこちらもヴァーチャル婚です。赤いはしご車が "きみ江 。の母親" というわけではございません
しかし、勿論われわれ、両方とも離婚歴はありません。
まさに「家族の多様化」() の時代ですネ~。
今年の2月に急遽発表した、一連のスキャンダルを振り返ってみましょう。
【てらにしまセンセからのソーシャル NS() でのナメたご報告💒】
この度、私てらにしまと、ザ・ラナバウツの赤いはしご車のコは形式上入籍いたしました 全国のナラバウツ推しの皆さん申し訳ございません。温かく見守っていただければ嬉しく思います。
最後に、ソーシャル・ネットワーク・サービス な ん ぞ でのご報告になった事を… 謹んでお詫び申しあげます。
おしまいに、事実婚者の同棲相手に甘え倒しに倒し続けて、責任を取る姿勢は録に無く、ゲージュツ家ぶった"ただの"メンヘラ身勝手男の生活をダッラダラ続けていた嘘の日記ポエム集はこちらになります。
こういうクズ、いるよネ
【私生活モロ晒ポエム集】
☞ https://note.com/teranishi_ma/n/nc218a35b2c36?magazine_key=m7260e9fbff5a
(第2回へつづく!)
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