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テニス上達メモ019.テニスに運動神経は必要ない!


▶運動はできたのに、「テニスができない」のはなぜ?


テニスを上手くプレーする上で、いわゆる運動神経と呼ばれるものは必要でしょうか?
 
テニスの上達に、実は運動神経の優劣はあまり関係ありません。
 
もちろん、運動機能障害があって手足を自由に動かせないなどの場合は難易度が上がりますが、そうでない限り、テニスが下手だからといって「自分には運動神経がない……」などと悲観する必要はないのです。
 
実際、子どものころは運動のできたタイプの人でも、社会人になってからテニスを始めた場合、自分よりも明らかに足の遅そうなお爺ちゃん・お婆ちゃんプレーヤーに、「軽くあしらわれる」実例は、枚挙にいとまがありません。
 

▶「頭で考える」からテニスが上手くいかないだけ

 
理由はいくつかありますが、特に大人になってから始めた人は、頭で考えてテニスをやろうとしてしまうところに、上手くいかない一因があります。
 
映画『燃えよドラゴン』の冒頭でブルース・リーは、「Don't think. Feel!(考えるな、感じろ!)」と言いました
 
感じるとは、頭で考えるのではなくて、五感を駆使した身体的な活動。
 
「えっ、大人になったら、頭で理解しないと体が動かないのでは?」
 
その「思い込み」が、ますます上手くいかなくなる原因です。
 

▶「イメージ」と「運動神経」は関係ない

 
くだんの足が遅いのに、テニスが上手かったり強かったりするお爺ちゃん・お婆ちゃんたちは、なぜデキるのかというと、目で見たり耳で聞いたりして得た情報に対するイメージのズレがないから。
 
そしてそれは繰り返しになりますが、運動神経とはあまり関係がないのです
 
こちらで述べているミュラー・リヤー錯視の「斜め線を消せるかどうか」だけですから、運動神経とは無関係

逆に言えばテニスというのは、イメージのズレがあるプレーヤー同士だったら、どんなに運動神経がよくても多めに見積もって3往復すらラリーが続かないくらい、見た目以上に難しいスポーツです。
 
ですができるようになってしまえば、運動神経のハンデを跳ね返す逆転が簡単にできてしまいます。
 

▶シニアが若者をコテンパンにする!


100メートル走や、体操競技、重量挙げ、バレーボール、ラグビーなどでは、そうはいきません。
 
加齢などによる運動神経の劣化、筋力の低下にあらがえず、どうしてもその差は覆せないハンデとなるのです。
 
ですがテニスでは、特にアマチュアプレーヤーに限っていえば、シニアが若者を倒したり、女性が大男をコテンパンにもしたりする!
 
運動神経よりも、イメージ作りと集中力いかんによって、いくらでもアップセットが可能なのです。
 

▶テニスは「生涯スポーツ」であるとともに「自己肯定感」も高める

 
ウォーキングやジョギング、水泳などの一人でも楽しめるクローズドスキル系のスポーツであれば運動神経はあまり要りません。
 
しかし相手と競い合うオープンスキル系のスポーツで運動神経が要らず、老若男女が一緒になって楽しめるからテニスは、特筆すべき「生涯スポーツ」と言えると思うのです。
 
しかもいつも申し上げているとおりテニスは「ミスするスポーツ」だから自己否定的になるきらいがあるけれど、逆手に取れば自己肯定感を高めるエッセンスも凝縮されているのです。
 

▶10年以上、上達しないプレーヤーたち


ですが逆に言うと、要注意。
 
ちょっとやそっと運動神経がいいからといって、イメージ作りや集中力の使い方を失敗すると、スクールに10年以上通っても上達しない「万年初中級者」を続けるハメになるのが、テニスというスポーツです。

▶テニスができると現れる「新たな価値」


もちろんテニスができないからといって、人として劣っているわけではありません。
 
テニスができなくても、誰もが「価値ある存在」です。
 
しかしテニスができるようになると、その上に「新たな価値」を見い出せます
 
テニスができるようになる価値は、単にテニスができるだけにとどまりません。
 
テニスができる人を、「すごい人」だと思いませんか?
 
だとしたらテニスができるようになったら、「すごい人」だと思われます。
 
テニスは「インテリジェンスなスポーツ」です。
 
テニスができるようになると、「インテリジェンス」になります。
 
テニスができる人(たとえばロジャー・フェデラー)を「好き」だったら、テニスができるようになると「人から好かれるプレーヤー」になります。
 
テニスができる価値は、単にテニスができるだけにとどまらないとは、そういう意味です。
 
「たかがテニス、されどテニス」で、QOLが向上するのです。

▶テニスができないでいると「人格的に劣っている」錯覚に苦しむ


見方を変えると、「こんなに頑張っても上達しないテニス」を続けるのは、大げさではなく、無限地獄です。
 
穴を自分で掘って自分で埋める、何の価値もない作業の繰り返しです。
 
コーチの話をきちんと聞いて、教えを守り、練習も人一倍して、テニスの知識についても勉強している。
 
なのに人より上達しないなんて、「どこか人格的に劣っている」ような錯覚にすら見舞われがちです。
 
これからも続く人生に、「新たな価値」を自ら創造しませんか?
 
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