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質問110:フォームの矯正を受けて、ショットが良くなることがある。コーチもほめてくれる
テニススクールでは、フォームの矯正を受けて、何度か球出しを打ち返しているうちに、ショットが良くなることがあります。コーチもほめてくれます。
だけど次の週になると、そのうまくいったフォームを意識しながら打つのですが、なぜか(やはり?)うまく打てません。これはフォームを意識し過ぎるためなのでしょうか?
回答
▶「そう、それでいい!」の、何がいい?
言い方はあまりよくないかもしれませんけれども、それはコーチに「乗せられている」のですね。
同じ環境で、同じ球出しを何度か受けていれば、それはリズムが合ってくるから、いいショットが飛び出す可能性は高まります。
そこでコーチが「そう、それでいい!」などという。
コーチ自身も、自分の指導が影響を及ぼした自己効力感を得られます。
よくあるレッスン風景の1コマだと思います(だけど生徒さんにしてみれば、自分ではさっきの打ち方と、どこがどうよくなったのか、分からなかったりします)。
▶テニスレッスンで上手くいく場合の「重要な視点」
ところが、次の週になるとリズムがつかめず、上手くいきません。
あるいは外の試合で対戦相手やコートサーフェスが変わると、フォームを意識しながらでは途端に対応力が下がってしまいますので、やっぱり上手くいかなくなるのです。
むしろ「前回は上手くいったのに、今回はなぜ???」などと悩みを深める改悪にもなりかねません。
ですがいただきましたお便りの内容には、重要な視点が含まれています。
▶「間(ま)」を感じると「点」が合う
リズムがいかに重要か。
コーチの球出しを何度か受けているうちに、いいボールが飛び出しやすくなるのは、それはフォームが改良されたからではなくて、リズムに乗ってきたからと解釈するほうが、本質を正確に捉えています。
リズムに乗ると、打球タイミングが合う結果として、いいボールが飛び出します。
タイミングは一瞬の「点」ですが、点と点とをつなぐリズムには「間(ま)」を感じるからです。
▶ボールと同調するための「拠り所」
レッスンでは、コーチがリズムを規則的に合わせてくれます。
先述した「乗せられる」というと、どこか批判的な物言いに聞こえるかもしれませんけれども、「乗せてくれる」という点では、そのコーチは教え上手かどうかは別にして、レッスン上手です。
生徒さんにいい気分になってもらうのも、仕事のうちでしょうからね。
しかし実戦では、不規則なリズムに自分が合わせにいく必要があります。
リズムは目に見えません。
ですがリズムこそが、ボールと同調するための「拠り所」です。
▶「目に見えない」ところに「目を向ける」とテニスは上手くいく
辞書を紐解くと、目に見える「現象」の対義語が「本質」とあります。
辞書が定義するところによると、本質は「目に見えない」のです。
そしてテニスのプレーは、数少ない本質だけを抽出し、それ以外は意識しないようにすると、急速に上手くいき始めます。
グリップやテイクバックやフォロースルーやスタンスなどは、目に見えるから意識しません。
リズム、タイミング、集中力、イメージ、感覚は目に見えないから、これらだけを抽出します。
目に見えないところに目を向けると、テニスのプレーというのは、どこまでも上達していくのです。
即効テニス上達のコツ TENNIS ZERO
(テニスゼロ)
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スポーツ教育にはびこる「フォーム指導」のあり方を是正し、「イメージ」と「集中力」を以ってドラマチックな上達を図る情報提供。従来のウェブ版を改め、最新の研究成果を大幅に加筆した「note版アップデートエディション」です 。https://twitter.com/tenniszero