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コーチからの手紙

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記事一覧

チャンスボール打ち(改訂版)

みんな大好きチャンスボール!
みんな大っ嫌いチャンスボール!

今回はチャンスボール打ちについて書いていきますよ。

まず、チャンスボールの区分け:

• オープンコートができていて甘いボール、普通のボール• オープンコートができていなくて、甘いボール、普通のボール• 予測できた甘いボール• 予測できなかった甘いボール(これはチャンスボールではない)• 余裕を持って入れた甘いボール• 余裕がなかっ

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型の意味(改訂版)

型…フォームに君はどんなイメージを持っていますか?教科書、それとも基本。もしくは、正解といった間違いのないもの。そんなイメージを持っているのではないでしょうか?それも型の在り方として認識されている一面ですが、私はこう考えています。

「感覚の入れ物」と。例えば、ボールをラケットで打てば、「打った感覚」が必ず残ります。真ん中でボールを捉えた感覚はとても素晴らしいものです。その感覚に

• 再現性…い

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太陽と戦ってはいけない(改訂版)

まとめ

• 帽子を被りましょう• サングラスを使いましょう• 日焼け止めを使いましょう• 太陽に驚かされない

テニスをアウトドアで行う以上、「太陽との関わり方」を必ず考える必要があります。特に日本でテニスをする際には、熱中症対策を怠ると大変なことになります。夏は素直に帽子を被りましょう。帽子を被ることで、直射日光から頭部を保護し、体温の上昇を抑える効果があります。

サングラスの重要性

テニ

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基本の対価(改訂版)

皆さんは、
「腰を落として」
「打点を前にして」
「ボールよりも先に打点の後ろに入る(行く)」
というアドバイスをされたことがあると思います。私もこの3点は、基本中の基本だと思っていますし、世界中のコーチが毎日のようにどこかでアドバイスしています。
さて、この3点ができると「何が起こる」のでしょう?
「正しいフォームで打てる?」
「強いボールが打てる?」
「ボールがコントロールできる?」
少し違い

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中心視と周辺視のそれぞれの特徴と役割、その使用について(改訂版)

自分が周辺視野に触れた最初のきっかけは、宮本武蔵の「五輪書」にある「遠山の目付け」でした。相手の剣や顔を凝視するのではなく、「相手の後ろにある山を見るような目線で構える。」というものです。

しばらくして、野球で周辺視野システムなるものがメジャーから輸入され、それを読んだ時に「遠山の目付けじゃん。」と共通点を見つけ、研究し始めました。

中心視とは何か?周辺視とは何か?それぞれの機能と特徴、自然界

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スイングスピードを上げるための方法論と応用(改訂版)

※前回の記事を間違えて消してしまいました。
100円で再設定しています。
ご了承下さい。

はじめに

テニスにおけるスイングスピードの向上は、パフォーマンスを劇的に向上させ、試合での優位性を確立するために不可欠です。本ガイドでは、スイングスピードを上げるための2つの主要な方法と、それらの技術を実際にどのように練習し、応用するかについて詳しく解説します。内容が高度で専門的ですが、技術の核心を理解し

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赤土が育てたフェデラー約束された次世代の王、アルカラス

赤土が育てたフェデラー約束された次世代の王、アルカラス

アルカラス選手のプレーを見ると、彼の圧倒的な才能に言葉を失います。
皆さんもシンプルに

「凄い」

と感じると思います。何が…と言われると

「全部凄い(語彙力)」

共感していただけますね?

彼は現代テニスの特徴を体現しているかのような選手です。驚異的なフィジカル、安定したメンタル、そして繊細なプレースタイルを兼ね備えています。彼のプレーは、レッドクレーで磨かれたスペインテニスの伝統を受け継

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睡眠とテニス

睡眠とテニス

テニスにとって最も重要な才能は、

①12歳までに専念して活動し始めること。
②優秀なコーチに出会うこと。
③それを支える家族のもとに生まれること。

それ以外のフィジカル的な才能、例えば身長が高い、肩が強い、足が速いといったことは、上記の3つに比べれば重要ではありません。つまり、筋力的な優位性やメインフレーム的な大きさ(骨格)よりも、脳神経的なプロセスの方が重要視されるゲームだということです。脳

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折れない目標

折れない目標

テニプラです。この先日のツイートをまとめて
見ました。
お役に立てれば、幸いです。

目標を立てる際、以下の三つの要素を考慮することが重要です:
1. 大義名分:これがなければ始まらない、大きな理念や目的。
2. 結果:具体的な目標、成果を明確に。
3. 利益:目標によって得られる個人的な報酬や利点。

たとえば、テニスにおける目標が次のように設定された場合:
1. 人生を豊かにする
2. 市民大

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緩急強弱上下左右

緩急強弱上下左右

上、上、下、下、左、右、左、右、B、A

古の最強バフ呪文から始まる今回のノートは、

「一本調子、バカ撃ち、自滅」

を克服したい貴方にピッタリです。

そもそも、

「一本調子やバカ撃ち、自滅などの表現は、自分で気がつくことってほとんどなくて、対戦相手やコーチ、観戦者から言われて気がつくことがほとんどです。」

つまり、

試合中に、自分のリズムやタイミングが一本調子のために起こっているデメリ

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対キックサービスリターン

対キックサービスリターン

むかし、むかし。
まだ、サービス&ボレーがスタイルとして
存在出来ていた頃の話。

「貴公子」

を冠するプレーヤーがいました。
名をステファン エドバーグ。

甘いマスクに美しいバックハンド。
華麗なネットプレーで観るものを魅力しました。

サービス&ボレーを得意とする選手は、その前にもいましたが、(ジョン マッケンロー選手など)

「バックハンド側に強烈に跳ねながら曲がるキックサービス」

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サントロ領域展開

サントロ領域展開

ファブリス・サントロ選手右利き。177センチ。左右両手打ち。
そして、

「フォアは、ほとんどスライス」

と並べただけで、どうなっているんだろう?
と思わせる特徴てんこ盛りの選手を記事にしました。

いきなりどうした?と思われるかもしれんが、

「シンプルにリクエストがあったので。」

書いてみる事にしました。

サントロ選手は、今ほどでは無いにしろ、高速、効率化され始めた時代に

・フォアハン

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予測について(ストローク編)

予測について(ストローク編)

今回もレッスン形式で書いていこうと思います。
是非、参考にして下さい。
ただし、

・六極図
・庭球眼
・スイング系統
・ローディング

くらいは理解していないとさっぱり分かりません。
しっかり復習して下さい。

では、レッスンスタート。

「コーチ。相手によってコースが読みにくい選手と読みやすい選手がいるのですが、
どうしてですか?」

「とても良い質問だと思いますが…君は、
どうやって予測して

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復帰メニュー

復帰メニュー

今年も出場出来るか分からないですが、
大会にエントリーしました。

日常的に運動はしているものの
アスリートレベルでは、年単位でサボって
いるので、怪我をしないよいに

「イメージとフィジカルのギャップ」

を埋めないといけません、
そうしなかった場合、最悪

「運動会のお父さんのような悲惨な結末」

になりかねませんからね。
おじさん、おばさんが久しぶりに大会に出場
するなど、

「本気で動く」

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