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コーチからの手紙

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スイングスピードを上げるための方法論と応用(改訂版)

※前回の記事を間違えて消してしまいました。
100円で再設定しています。
ご了承下さい。

はじめに

テニスにおけるスイングスピードの向上は、パフォーマンスを劇的に向上させ、試合での優位性を確立するために不可欠です。本ガイドでは、スイングスピードを上げるための2つの主要な方法と、それらの技術を実際にどのように練習し、応用するかについて詳しく解説します。内容が高度で専門的ですが、技術の核心を理解し

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赤土が育てたフェデラー約束された次世代の王、アルカラス

赤土が育てたフェデラー約束された次世代の王、アルカラス

アルカラス選手のプレーを見ると、彼の圧倒的な才能に言葉を失います。
皆さんもシンプルに

「凄い」

と感じると思います。何が…と言われると

「全部凄い(語彙力)」

共感していただけますね?

彼は現代テニスの特徴を体現しているかのような選手です。驚異的なフィジカル、安定したメンタル、そして繊細なプレースタイルを兼ね備えています。彼のプレーは、レッドクレーで磨かれたスペインテニスの伝統を受け継

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睡眠とテニス

睡眠とテニス

テニスにとって最も重要な才能は、

①12歳までに専念して活動し始めること。
②優秀なコーチに出会うこと。
③それを支える家族のもとに生まれること。

それ以外のフィジカル的な才能、例えば身長が高い、肩が強い、足が速いといったことは、上記の3つに比べれば重要ではありません。つまり、筋力的な優位性やメインフレーム的な大きさ(骨格)よりも、脳神経的なプロセスの方が重要視されるゲームだということです。脳

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折れない目標

折れない目標

テニプラです。この先日のツイートをまとめて
見ました。
お役に立てれば、幸いです。

目標を立てる際、以下の三つの要素を考慮することが重要です:
1. 大義名分:これがなければ始まらない、大きな理念や目的。
2. 結果:具体的な目標、成果を明確に。
3. 利益:目標によって得られる個人的な報酬や利点。

たとえば、テニスにおける目標が次のように設定された場合:
1. 人生を豊かにする
2. 市民大

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緩急強弱上下左右

緩急強弱上下左右

上、上、下、下、左、右、左、右、B、A

古の最強バフ呪文から始まる今回のノートは、

「一本調子、バカ撃ち、自滅」

を克服したい貴方にピッタリです。

そもそも、

「一本調子やバカ撃ち、自滅などの表現は、自分で気がつくことってほとんどなくて、対戦相手やコーチ、観戦者から言われて気がつくことがほとんどです。」

つまり、

試合中に、自分のリズムやタイミングが一本調子のために起こっているデメリ

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対キックサービスリターン

対キックサービスリターン

むかし、むかし。
まだ、サービス&ボレーがスタイルとして
存在出来ていた頃の話。

「貴公子」

を冠するプレーヤーがいました。
名をステファン エドバーグ。

甘いマスクに美しいバックハンド。
華麗なネットプレーで観るものを魅力しました。

サービス&ボレーを得意とする選手は、その前にもいましたが、(ジョン マッケンロー選手など)

「バックハンド側に強烈に跳ねながら曲がるキックサービス」

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サントロ領域展開

サントロ領域展開

ファブリス・サントロ選手右利き。177センチ。左右両手打ち。
そして、

「フォアは、ほとんどスライス」

と並べただけで、どうなっているんだろう?
と思わせる特徴てんこ盛りの選手を記事にしました。

いきなりどうした?と思われるかもしれんが、

「シンプルにリクエストがあったので。」

書いてみる事にしました。

サントロ選手は、今ほどでは無いにしろ、高速、効率化され始めた時代に

・フォアハン

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予測について(ストローク編)

予測について(ストローク編)

今回もレッスン形式で書いていこうと思います。
是非、参考にして下さい。
ただし、

・六極図
・庭球眼
・スイング系統
・ローディング

くらいは理解していないとさっぱり分かりません。
しっかり復習して下さい。

では、レッスンスタート。

「コーチ。相手によってコースが読みにくい選手と読みやすい選手がいるのですが、
どうしてですか?」

「とても良い質問だと思いますが…君は、
どうやって予測して

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復帰メニュー

復帰メニュー

今年も出場出来るか分からないですが、
大会にエントリーしました。

日常的に運動はしているものの
アスリートレベルでは、年単位でサボって
いるので、怪我をしないよいに

「イメージとフィジカルのギャップ」

を埋めないといけません、
そうしなかった場合、最悪

「運動会のお父さんのような悲惨な結末」

になりかねませんからね。
おじさん、おばさんが久しぶりに大会に出場
するなど、

「本気で動く」

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「跳ねる」ボールを使う

「跳ねる」ボールを使う

今回は、跳ねるボールをテーマに書いていこうと思います。
跳ねるボールというとみなさんは、

「トップスピン系のショット」

をイメージされる方が多いと思います。
しかし、トップスピン系イコール

「跳ねるボール」

ではないのです。

「地面に対する衝突角度が同じなら
スライス系の方が跳ねる。」

のですから。
シンプルに跳ねさせようと思うならば、

「地面対する衝突角度、速度を上げれば良い。」

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ラケットとプレイスタイル

ラケットとプレイスタイル

今回の記事は、ラケットとプレイスタイルについて書いていこうと思います。
六極図から、プレイスタイルには、マテリアルが大きく影響している事は、かなりご理解していてだけていると思いますが、例えば、

「最も大きな影響を与えているマテリアルは、コートサーフェス」

ですよね。
20年くらい前の芝のコート、ウィンブルドンは、サーブアンドボレーヤーで溢れかえっていましたし、赤土のコート、ローランギャロスで、

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技術の階層構造

技術の階層構造

今回は、技術の階層構造というテーマで書いていきたいと思います。

技術の階層構造とは、常時認識されていた方が良いもの、その時に合わせて、発動するものが複数折り重なっていることを指します。

例えば、間合い感覚は常時発動型の技術で、切れる事が=劣勢になっているような状態になります。

簡単に言うと、

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片手バックハンドへの道

片手バックハンドへの道

片手バックハンドの庭球眼

今回は、片手バックハンドのレッスン記事を
書いていきたいと思います。

では、お楽しみください。

「片手バックハンドにしたいと思っているの
ですがどう思いますか?」

「片手バックのメリット、デメリットが分かった上でチャレンジするのであれば良いと思います。」

「片手バックハンドってカッコイイじゃない
ですか。」

「確かに、両手バックハンドにない華がありますよね。自

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プレッシャーとスリーポケット

プレッシャーとスリーポケット

今回は、認識の壁、許容量について書いていきます。

スリーポケットとは、人間が意識して認知行動を取れる数の平均です。
もちろん、四つ、五つの方もいれば、
二つの方もいます。

マジックナンバーセブンは、
一瞬で認識できる数が人間は、だいたい
7くらいが平均です。

大なり小なり差はあれど、

「有限である事には変わりがなく、
しかも、訓練によって数の上限が上がる
事はほとんどありません。」

体調

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