チャンスボール打ち(改訂版)

みんな大好きチャンスボール!
みんな大っ嫌いチャンスボール!

今回はチャンスボール打ちについて書いていきますよ。

まず、チャンスボールの区分け:

•	オープンコートができていて甘いボール、普通のボール
•	オープンコートができていなくて、甘いボール、普通のボール
•	予測できた甘いボール
•	予測できなかった甘いボール(これはチャンスボールではない)
•	余裕を持って入れた甘いボール
•	余裕がなかった甘いボール(これもチャンスボールではない)

結局のところ、
「仕込みがあったのか?」
「十分な体勢で打てるのか?」
この二つに尽きますね。

オープンコートができ上がっていれば、甘いボールはもちろん、中途半端に速いボールの方が決めやすいですし、オープンコートができ上がっていなければ、かなり甘いボールでも
「一発で仕留めるのは難しい。」
と言わざるを得ないです。

だって、決める練習をしていないでしょ?

やはり、「決める感覚」は「決めないと育たない」のです。

そこで、今回は趣向を変えて「決定力を上げる練習メニュー」をご紹介します。難しくないので安心してください。

サッカーのPKのように、決める側と防ぐ側に分かれて練習します。決める側が球出しして、防ぐ側がチャンスボールにしたら、そこから勝負!

もちろん、決める側はスーパー有利です。決めて当たり前です。

さて、この記事の読者様で「決めて当たり前のチャンスボールを当たり前に決められる方がどのくらいいるでしょう?」

「はぁ!?苦手だから読んでるんですけど!」という声が聞こえてきそうですが、落ち着いてください。

ゴルフにはこんな格言があります。「2mのパットを100%で決められるなら世界一になれる。」

同じことです。簡単なチャンスボールを簡単に決められる人なんて、そうそういません。それくらい難しいことなんです。ただ、コツはあります。

コースが

1.	分かっても取れないボール
2.	分からなくて取れないボール

大きく分けてこの2つです。

まず、ローディングのタイミングを工夫しましょう。チャンスボールは、普通のタイミング(バウンド)で行った場合ライジングになります。

つまり、テークバックを普段より早くしていないと振り遅れるのです!

チャンスボール!余裕、余裕って迂闊に近づいて、食い込まれて開きながら打ってホームランしてません?

•	普段より早くテークバック
•	ライジングになることが普通

を心に刻んでください。

後は、高く弾んで落ちてきたところでローディングして、コースを隠しながらハードヒットします。コースを隠す「虚」的な技術が必要になりますが、「対人スキル」なので、人相手に練習するしかありません。

ここで、実際に私が指導した中級者の成功例をご紹介します。Aさんはチャンスボールに対して打ち急ぎ、しばしばミスをしていました。しかし、テークバックのタイミングを早める練習と、コースを隠す技術を身につけたことで、成功率が飛躍的に向上しました。具体的には、通常の練習時間の一部をチャンスボールの練習に充てることで、試合でも決定力を発揮するようになりました。

チャンスボールは、イージーボールではありません。むしろ、時間的にはラリーボールよりタイトです。ぜひ、心に刻んで練習してください。

テニプラ

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