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住宅営業マン、成長を振り返るnote

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僕が入社してからの成長の記録です。 住宅にかかわらず、営業に携わる人が共感したり、学べることがある…はず?
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住宅営業マン、会社やめたくなった話。

つい先日、住宅営業からキャリアコンサルタント転身に向けて、準備をはじめたことをTwitterでご報告させていただきました。 これまでも、キャリアについては常に悩み続けていて、幾度となく「転職したい」とは思っていましたが、ここまで本気に動き出していて、周囲環境が整ってきているのははじめてなので、いよいよ機が熟したのかなと思っています。 そもそもずっと悩んでた今回、みなさんに転職に向けて動き出したと宣言しましたが、前述のとおり、ずっとキャリアについてはぼんやりと不安を抱えてい

住宅営業マン、13棟目は正義とは何かで悩む。

皆さんは、お仕事を進めるうえでポリシーを持っていますか。 私は、今でこそ明確に、お客様への対応は自分はこうしていきたいとはっきりと言える一線があったりしますが、はっきりと言えるようになるまでにずいぶんと時間がかかった記憶があります。 私たちは営業マンですから、契約を頂いてこないことには仕事をしたとは見なされませんので、受注成績が赤字のうちから、会社や上司の指示に従わず、「私なりのやり方はこうです」なんていう主張はしにくいんですね。 最初の4,5年目は理不尽なことがたくさ

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住宅営業マン、12棟目はヤバい上司の不気味なクロージング

みなさんは、最近お買い物をする時に、「買ってください」というクロージングをしっかりと受ける機会はありましたか。 身近な小物ではなかなか細かい折衝をしませんが、高額の買い物になると、お客様の背中を後押しするために「クロージング」というステップが必要になります。 昔の住宅営業マンは、月末になると手書きのプランと見積をセカンドバックにいれて、夜に客宅に上がり込んで契約決まるまで帰らないというおぞましいクロージングをしていたようです。。。 恐怖ですね。笑 近年では、そういった

住宅営業マン、11棟目は努力が実を結んだパターン!

住宅会社は大概、顧客情報を社内イントラなどで共有しており、そこでは個人の管理しているお客様リストと、その支店や展示場で共有されているお客様リストの2種類があることが多いです。 新人のうちは、接客のレベルが低いので、自分が接客する機会をなかなかもらえないので、共有されているお客様リストにアプローチしていくのですが、「個人管理」ではなく「共有」になっているのは、何らかの理由で、「このお客様はまだ建てないんじゃないか」という判断がされたお客様であることが多いです。 そのため、共

住宅営業マン、10棟目は営業として、ちょっと気付いたかもしれない瞬間。

入社3年目の秋、僕はいつ会社を辞めてもおかしくない状況でした。 当時の店長は性格最悪で、毎日夕方になると、僕を自分のデスクに呼びつけ、立たせっぱなしで30分から一時間のお説教です。 「お前が契約とってくるところみたいなあ。」 「アポイントもろくに入ってないじゃん。訪問してんの?」 「俺が若い時ならまだ外でインターホン鳴らしてるぜ?」 「この間の表彰でお前の同期に会ったけど、お前と違ってさあ。。。」 大嫌いです。笑 いつか本社に刺してやろうと言われたむかつく語録を

住宅営業マン、9棟目はずっと残る後悔。

住宅営業のキャリアも10年を超え、最近は商談をあまり上司に事細かく言われることなく自由に組んでいくことができるようになってきました。 色々と責任を感じることも多いですが、上司にあーだこーだ言われていた時期よりはるかに楽しく仕事ができています。 自分なりに、こうやって話を進めたらお客様に伝わるかな、こうやって商談を組んだらお客様のためになるんじゃないかなと考えて、うまくいったときは快感です。 今回は、まだ自分で商談を組むことができないで上司の言いなりだったとても後悔してい

住宅営業マン、8棟目は鶴の恩返しテイスト!?

住宅営業という仕事は、ほとんどのお客様にとって一生に一度の買い物かつ、ずっと過ごす空間をご提供するという性格上、とてもドラマティックな経験をたくさんできます。 長く住宅営業をやっていれば、美談の1つや2つは持っているものです。 3年目になり、来場数が少ない展示場に配属されて、絶賛不振社員となった私が出会ったI様との家づくりは、私にとって忘れられないエピソードとなりました。 ○絶賛不振社員は暇3年目に配属された展示場は、支店の中でも一番来場が少ない展示場でした。 ただで

住宅営業マン、人間のしがらみの深さを知る

住宅営業マンになって10年以上になる私は、今でこそ紹介受注の比率が80%前後となり、「人と人とのご縁」のすばらしさ・ありがたさを知ることができました。 ただ、その一方で、自分にとって不利益な見方をすると「人と人とのしがらみ」は簡単に断ち切ることはできないということだなと思う出来事が2年目にありました。 自分の家の近所のお客様が来場!新人として誰よりも早く展示場に行って、掃き掃除、水撒き、飾りつけをしてお客様の来場をお待ちしているといらっしゃったのがT様。 パートの女性が

住宅営業マン、設計事務所の提案に震える。

ハウスメーカー、工務店、設計事務所を大きく大別して、それぞれの特徴を書いたようなサイト・ブログをよく見ます。 もちろん、傾向として見えてくるものは多少あると思いますが、私は正直そういった大きなひとまとめに語る記事・言説は、暴論だと思っています。 よく私が使う例えですが、居酒屋で酔っ払ったおっさんが「女っていうのはよぉー!!」って言っているのと変わらないと思います。 地球上の半分は女性であって、十人十色の女性をひとまとめに語るおっさんトークは大体暴論であるのと同じように、

住宅営業マン、7棟目は「キミ、かわいいから。」

私は住宅営業マンになって11年目。 もう若手と呼ばれる時代は過ぎて、中堅として会社の中核を担う年代になっています。 一生懸命なだけではお客様には認めてもらえず、接客の心地よさや、知識・提案力がないと、お客様からは当然選ばれません。 一方で、若手営業マンの場合は、「圧倒的な熱意」が伝われば、多少の粗さは目をつぶってもらえるやさしいお客様に出会えるチャンスが訪れます。 2年目の冬、私はまさにそんなお客様、O様に出会いました。 展示場へのご来場、明らかにセレブ感。受付の女

住宅営業マン、家を出る。

住宅営業マンになると、身近な先輩から必ず言われるのが、「お前、ちゃんと家の家事手伝ってるか?」というセリフ。 家事を体験することで、実際のお客様の家を提案するときに、実体験に基づいた提案や気付きを与えられるという意図です。 (絶対やってなさそうな先輩に言われるとイラッとするやつです。笑) 今でこそ、結婚し、子育てをして、自社で家を建てている私なので、いろんな体験談をお客様とお話しできるようになりました。 二年目の冬、私は家の家事を手伝うこともなく、週3でバーに通い、〆

住宅営業マン、6棟目はオーナー様のお嬢様ご家族!

住宅営業マンにとって一番ありがたい情報ソースがオーナー紹介です。 オーナー紹介とは、実際に自社で家を建ててくださったお客様からの紹介をいただくことです。 これは、お客様が単純に信頼関係のベースができている見込み客であるという点も ありますが、オーナー様が対応に満足しているからこそ、ご紹介を頂けるという 営業マンとして一つのバロメーターでもあるという点がとてつもなく大きいです。 契約後初回打合せにいらっしゃったお嬢様ご夫妻。4棟目のご契約を頂いたS様ご家族の記事は覚えてい

住宅営業マン、5棟目は自然派工務店との競合物件

昨日でようやく長かった半期が終わりました。 今年はコロナの影響で4-6月は非常に悩んだ時期でしたが、蓋をあければその反動や、新しいご紹介のご縁で自己ベストを更新できました。 受注したすべての物件が2,3社での比較検討を勝ち抜いてのご用命でした。 今でこそ、お客様が比較検討するのは当たり前だと思えますが、二年目の私は他社の名前がお客様の口から聞こえる度に、不安定な気持ちになっていました。。。 「土地買ったから家を建てようと思ってね」と来場されたT様 展示場接客に慣れはじ

住宅営業マン、鉄骨メーカーにフルボッコに負ける

私の場合、過去数年でいうとプラン見積の段階で競合なしでの受注が半分、複数社と相見積になっていての受注が半分くらいです。 最近は法人からの紹介が増えたので、相見積が増えてきているので、他社の優秀な営業マンに負けないように、日々勉強しています。。。 当然、日々お客様から見比べられている訳ですから、お客様が他社を選択してさようなら、なんていうことは日常的にあります。 自社の建築に自信があり、設計士まで指名して挑んでいる勝負ですから、負けると間違いなく自分のせい。 負けた後は