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住宅営業マン、会社やめたくなった話。

つい先日、住宅営業からキャリアコンサルタント転身に向けて、準備をはじめたことをTwitterでご報告させていただきました。


これまでも、キャリアについては常に悩み続けていて、幾度となく「転職したい」とは思っていましたが、ここまで本気に動き出していて、周囲環境が整ってきているのははじめてなので、いよいよ機が熟したのかなと思っています。


そもそもずっと悩んでた

今回、みなさんに転職に向けて動き出したと宣言しましたが、前述のとおり、ずっとキャリアについてはぼんやりと不安を抱えていた12年でした。

まず、僕は一生住宅営業をやるつもりでは入社はしていませんでした。
住宅営業という仕事にはあこがれがあり、そこでいろんな人と出会うことで自分が成長できるのではないかという期待もあり、魅力を感じた職場です。
いろんな立場のお客様と出会えて、その人たちのバックグラウンドをいろいろ聞けるような仕事はほかにはないと思いますし、その結果できあがる注文住宅は、とても個性的で、ここまでお客さまによって変わるものを扱える営業は最高だと思いました。


一方で、一度営業職についたらそのあとのキャリアが明確に描ける職場ではないこともわかっていました。
住宅展示場のモデルハウスには大体4-6人程度が配属され、そこから店長になれるのは一人。しかもその段階ではまだプレーヤー。その上の所長クラスになってようやくマネジメント側になります。
20-30人に一人しか、マネジメント側には回れないんですね。
しかも自分の会社では、昇進人事は本社ではなく拠点ごとに行われるので、かなり好き嫌いが反映される。
そういった職場で自分がマネジメント側にいけるビジョンは当時から描けていませんでした。

なので、いずれは本社に移動するとか、転職するといった選択肢をもたないといけないなと思っていました。


住宅営業マンは40歳から結構しんどい

そうはいったものの、やりたい仕事にまずはつきたいといった想いから、就職を決意しましたが、就職して思ったのは、「40歳が運命の分かれ道だ」ということでした。

就職して最初のうち、20代では比較的住宅営業はインセンティブの要素が大きいので、お給料を多くもらえます。
最近はしっかりと残業代も出ますので、同じ時期に就職した仲間と比べると、もらってる方だなと思っていました。

少しずつ雲行きが怪しくなるのが30代。
この辺になってくると、成績によって社内でもお給料の差がかなり大きくなってきます。
一方で、安定した企業に就職した仲間は、徐々に昇格などでお給料が上がっていきますので、住宅営業マンの成績次第では、その差はつまっていきます。

完全に分かれ目になってくるのは40歳あたりだと思います。
トップセールスたちは、だんだんとカバンを置いてマネジメント側にまわったり、まだまだしっかりと稼ぎたいといってマネジメント側にまわるのを拒否してプレーヤーとして盤石の地位を築いていきます。
一方で、一般的な社員は、このあたりでキャリアの限界がプレーヤーで終わることを感じ取ります。
ここから売れてもなかなかマネジメント側にまわるまでの椅子は余っていません。
売れていないおじさん営業マンとなってしまう人も多く見受けられ、そうなると上司の言いなりになって一生懸命電話をしたり訪問をしたり、遅くまで資料をつくって、会社にしがみつください人になってしまいます。
こんな分かれ道が生まれる住宅営業に対して、一般企業に勤めている人は、40代だとどんどん部下もできて、マネジメント層にまわる人も増えていくと思います。
お給料についても、平均より売れている営業マンでないと、仲間に逆転されていくのを感じる時期になるのではないのでしょうか。

更には、20年も同じ仕事をしていると、お客さま毎の違いや、一件一件の家の面白さなどより、毎月数字に追われるルーティーンに仕事が感じられるのか、軒並み数字をおとしていく人が多いです。

僕が入社した当時は年間2ケタを当たり前に受注していた先輩が、年間2,3棟しか受注できず、社内で厳しい待遇にあるのを見るのはしのびないです、、、

そんなことを感じ取り、当時から僕は「30代のうちに次のキャリアを」という思いで仕事をしていました。


売れない時期は当然辞めたい

このnoteで、売れない時期の自分のストーリーを振り返ってもいましたが、何度も仕事を辞めたい時期はありました。

内定をもらった当時から、「就活失敗したの?」「学歴がもったいない」といわれるような周囲環境でしたし、入社してから先輩からも、「お前はほかでやったほうがいいよ」「営業に向いていない」と言われ、歯を食いしばってキャリアをスタートさせました。

入社して3年で芽が出なかったらやめようと考えていましたし、奥さんと付き合いだした当時も、仕事で結果が出なかったら辞めないといけない時期がくるので、決して安定したパートナーではないと早い段階から打ち明けた覚えがあります。

年に一度は一日転職サイトを眺めている時間がありましたし、4年前には真剣に登録して、自分に新しい可能性がないかを調べていました。

それでもやめなかったのは、当初期待していたとおり、住宅営業の仕事はいろんな人に出会えるし、いい家ができたときの引き渡しの満足感が圧倒的に楽しく、徐々に成績が伴ってきたからでした。


ある程度やりたいことはやれたし、もっとやりたいことはやれない

そんな中で、今回「もう会社を離れてもいいかな」と思ったのは、一定の満足と、感じられた壁が理由でした。

入社した当時から、出入りしていた不動産会社の人や、中途入社の先輩から、紹介営業の重要を聞いていた私は、「30代では紹介営業になっていたい」と決意していました。

基本的なハウスメーカー営業マンの顧客リストは、住宅展示場で接客したお客様が中心です。
ただ、展示場に依存してしまうと、展示場の来場が落ち込めば成績がおちるし、いつまでたっても社内でお客様のパイを奪い合うだけです。
その点、紹介営業に特化できれば、自分だけの情報ソースからの受注になるので、自分のリズムで仕事ができるようになるので、とても気が楽になるし、社内でパイの奪い合いにならないのでありがたがられる存在としても扱ってもらえます。

新卒の時点で、そんな紹介営業に憧れていた私は、不動産会社や銀行などを中心に、紹介のアプローチを続け、5年前くらいから一年の紹介受注比率が50%を超え、この2、3年は80-90%となり、12年トータルの紹介受注比率も50%以上にすることができました。

年間の受注棟数も2年前にようやく目標としていた12棟、月イチ社員になることもできたし、年収も1000万円以上をいただくこともでき、社内表彰もいただきました。

なんとなく、自分がやりたいことがすべて形になって、理想的な働き方になった一方で、そういった私の独自の活動に対して、本社や一部の目線は否定的でした。

あくまで私は展示場に所属する対顧客の営業であって、それ以外の活動について、環境が整っていなかったり、上司の理解が得られなかったり、本社としての意向が入ったりと、自由にならない感覚がこの1年の感想です。

法人に対してのアプローチや、自分独自の営業をしてみたいという想いが強くなればなるほど、会社組織が邪魔くさくなっていき、自分の将来のビジョンが明確でない、一定の成果を出せた、やりたいことができない今の会社にこれ以上いる必要があるのか?という疑問がわきました。


自分らしく働ける仕事って??

改めて、自分の今までの仕事や思考を整理してみると、こんなことがわかりました。

・人の話を聞いて、提案をしていく対個人営業の仕事が好き

・対個人だけでなく、対法人に対して戦略的に提案していくのも好き

・集客から営業手法まで、与えられたものでなく自分で組み上げていきたい

・働く場所や時間を制約されたくない

・人と面談する数が成果につながる仕事がしたい

また、自分が身を置いている住宅業界は、これから少子高齢化、空き家問題の加速、新技術の導入など、様々な変化が起きることが明白で、今まで僕が悩んできた以上の悩みが現役営業マンには降りかかってきます。

そういった彼らのキャリアの悩みを、解決してあげられるような仕事を軸に、今までいただいたたくさんのご縁の中から仕事が生まれるような働き方ができるのではないか、というのがキャリアコンサルタントを目指そうと思った理由です。

まだまだ明確なビジネスプランになっていないので、まだまだこれから自分にできること、やらないといけないことを明確にしていかないといけませんが、講座に申し込んだり、実際にいろんな人に相談したりと、動き出した今の偽りない気持ちをnoteにしておくことで、ここから半年、自分が迷ったときに立ち返ったり、進歩をかんじられるようにしておこうと思いました。

この住宅業界に違った形で貢献しながら、自分らしい働き方を模索する、そんなことをこれから進めていきたいと思います。

まだまだ夢物語を描いているだけで、現実が見えていないのかもしれませんが、自分なりに夢中になって行動していきますので、皆さんに応援してもらえると嬉しいです。

見切り発車な私に、アドバイスくださいね。

引き続き、みのをよろしくお願いいたします。

住宅営業としてのエピソードはこちら

~~~~~~~~~~お知らせ~~~~~~~~~~

2023年1月から、みのはハウスメーカーから独立し、転職エージェントとなりました。

住宅営業マンのキャリアアップを中心に、住宅業界に恩返しができるような活動をしていきたいです。

ぜひ、応援してくださいね♪

詳しい内容は、WEBサイトを見てくださーい!!

住宅営業マンのもっと自由で、もっと楽しいキャリアの作り方


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