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2024年2月の記事一覧
『おみおくりの作法』 ジョン・メイの墓碑に贈る言葉
『おみおくりの作法』 2013年公開
その頃、自分は二十代だった。縁あって水上勉さんの若狭一滴文庫で講話を聴いた。その時の言葉がずっと心に留まってる。
「真実の僧侶は市井にいる」
水上氏の『越前竹人形』には船頭の格好をした僧侶が現れる。
この映画の主人公ジョン・メイも、まさしく市井に生きる真実の僧侶。
孤独のうちに死んでいった一人ひとりに敬意を払い、諦めずに故人の物語を探し出して弔う。
『ベルリン天使の詩』から『ドライブ・マイ・カー』
note探ってたら『ドライブ・マイ・カー』の記事が…。ちょっと思い出した。
2年前の4月に転職して、毎朝Y駅の中央改札から雑踏を横切ってS線まで歩く毎日になった。その度に思い出すのが「ベルリン天使の詩」のダミエルの眼。堕天使の彼は人間社会に興味を惹かれ、この世界に降りてくる。この世界に降り立った瞬間、モノクロームの世界に色がつくのが味わい深い。
妄想に浸れば私の頭もモノクロームの世界とカラフル
「人生はチョコレートの箱のようなもの。開けてみないと分からない」
『フォレスト・ガンプ』1994年公開
「人生はチョコレートの箱のようなもの。開けてみないと分からない」
ガンプの母が遺した金言。映画を見たそれぞれの観客に届く言葉だろうと思う。
純真なガンプに「僕はチョコレートを150万個だって食べられるよ」と当たり前のような顔で言われると、希望が世界中に広がっていく。信じることは可能性を無限に広げる。
映画の中で繰り返し見せられるのは、
「誠実さ」「素直