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#駄菓子屋
【ショートショート】試作品4「三振の裏に」
グラウンドの土で汚れたユニフォーム姿の翔太が、半べそを掻きながら、駄菓子屋の前を通り過ぎる。
――おい、なんだ。また、三振して帰ってきたのか。
煙草を吸いながら、油を売っていた駄菓子屋の親父の声に、翔太が足を止める。
――お前は知らないだろうが、あのミスターはな、初めての試合は4打席連続三振だったんだぞ。
翔太は、心ここにあらずと言った表情で、ぼんやりと足元を見つめていた。
――良
グラウンドの土で汚れたユニフォーム姿の翔太が、半べそを掻きながら、駄菓子屋の前を通り過ぎる。
――おい、なんだ。また、三振して帰ってきたのか。
煙草を吸いながら、油を売っていた駄菓子屋の親父の声に、翔太が足を止める。
――お前は知らないだろうが、あのミスターはな、初めての試合は4打席連続三振だったんだぞ。
翔太は、心ここにあらずと言った表情で、ぼんやりと足元を見つめていた。
――良