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今更人に聞けない四字熟語vol.16「温故知新」

「温故知新」(おんこ-ちしん)

【意味】
前に学んだことや昔の事柄をもう一度調べたり考えたりして、新たな道理や
知識を見い出し自分のものとすること。古いものをたずね求めて新しい事柄を知る意から。「温」はたずね求める意。一説に、冷たいものをあたため直し味わう意とも。

【語源】
温故知新の由来は『論語』の「為政」にあります。 そこでは孔子が弟子に伝えた「温故而知新 可以為師矣(故きを温ねて新しきを知らば、以って師となるべし)」、つまり「古くから伝わる教えを大切にして、新しい知識を得ることが大切である、そうすれば誰かに教える師となることができる」と表現されていました。

「温故知新」の原文
「子曰、温故而知新、可以為師矣。」
「温故知新」の書き下し文
「子曰く、故きを温めて新しきを知れば、もって師たるべし。」

「温故知新」の現代語訳
「歴史を探求して現代への認識を深めていく、これこそ師たる者の持つべき態度である。」
「故」とは「歴史」のことです。「温」は「肉をとろ火で煮込んでスープを作る」こと。

現代中国語では「復習する」ことです。
孔子は歴史に学ぶことを重視していました。またその学び方は「述べて作らず」、つまり祖述(先人の説を受け継いで述べること)はするが創作はしないというものでした。
自分の主張に合わせて都合よく過去の歴史を持ってくる、という態度は取らなかったのです。

【例文・使い方】
(1)歴史の授業から学んだことを活かして、温故知新の精神を持ち続けるように
(2)この革命的な商品は数々の失敗から生まれたそうだ。
(3)温故知新といえば、東京スカイツリーは五重塔の建築からヒントを得てつくられたそうだ

訓読すると「故(ふる)きを温(たず)ねて新(あたら)しきを知(し)る」。

昔から事あるごとに出会って来た熟語でありますが、還暦を迎え人生も二周目に到達しようやくこの熟語の意味するところが見えてきた気もします。

今後の生き方においても座右の銘になる言葉ですね~謙虚に真摯に元気よく!生涯この言葉は忘れずに・・・「実るほど頭を垂れる稲穂かな」

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