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名作劇場「童話の世界から:日本編」vol.3「かぐや姫」

むかしむかし、竹を取って暮らしているおじいさんがいました。

ある日の事、おじいさんが竹やぶに行くと、根元が光っている不思議な竹を見つけました。

「ほほう、これはめずらしい。どれ、切ってみようか。えい!」

おじいさんがその竹を切ってみると、なんと中には小さな女の子がいたのです。子どものいないおじいさんとおばあさんは、とても喜びました。

そしてその子を『かぐやひめ』と名付けて、大切に育てたのです。

とても美しくなり、年頃になると「どうか、かぐやひめをお嫁さんにください」と、若者がたくさんやってきました。

中でも特に熱心な若者が、五人いました。

お嫁に行くつもりはなく、「では、私が言う品物を持ってきて下さった方の
ところへ、お嫁に行きましょう」と、言って、世にも珍しいと言われる品物を一人一人に頼みました。

なんとか五人の若者を追い返したかぐやひめですが、かぐやひめのうわさは
とうとうみかどの耳にも入りました。

「ぜひ、かぐやひめを后(きさき)に欲しい」との要望がありましたが・・・。

結局かぐや姫は月の世界のものだったので、ある満月の日に迎えが来て
帰って行きました・・・とおい物語であります。

かぐや姫(竹取物語)は、平安時代初期に成立した物語と考えられてます。
 
作者は未詳ですが、おそらく男性で、博識な人であったということしか分かっていません。実はこの時代の物語文学においては、作者が作品に名前を記すことはありませんでした。

日本最古のSFと言われていたり、実は様々な謎が隠されています。

かぐや姫に結婚を申し込む5人の貴族は、恥をかいたり、大怪我をおったり、果ては命を失ったりと全員散々な目にあっています。

当時の貴族社会では、大っぴらに権力者を批判することはできませんでした。そこで『竹取物語』の作者は、物語の中で密かに不満の意を述べたようです。

主人公であるかぐや姫が月からやってきた存在、つまり宇宙人?当時の人たちは月を天国のような場所として捉えていましたから、“SF”的な宇宙人と表現するよりも天の世界からやってきた天女とする方が正しいのかも?

竹から生まれる、3年で成長する、帝の前で影となってきえてしまう、等々非常にミステリアスでSF世界の物語、日本最古のSF物語として君臨しております!

確かに今での有名だし、物凄く長いロングセラー作品ってことですよね。
謎が解ける日はやってるのでしょうか?

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