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個人そのものがメディアになれる理由

フィリップ・コトラー氏のマーケティング4.0を読んでの個人的な考察です。


時流を読むために、ざっくりお話しますね。


コトラーのマーケティング4.0 スマートフォン時代の究極法則 https://www.amazon.co.jp/dp/4023316156/ref=cm_sw_r_cp_api_i_ULTREbCEHDBRY


経済や産業のフェーズが変わっていくと
人間の欲求のフェーズも変わっていきます。


ここでの話は、生理的欲求、安全の欲求が満たされている前提です。(家と食べ物があるというね)

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画像:マズローの人間の欲求5段階
基本的には下から上へ向かいます。


所属と愛の欲求がスタート地点です。

繋がりたい、愛されたい、仲間になりたい


スマホの普及の理由は2つ。


1つ目は利便性でした。
世界と繋がるネットが出来る携帯電話として。


最初はイノベーター(流行にめちゃくちゃ
敏感な新しいモノ好きの若者)だけのもの
でしたね。


他の人は日和見でした。

しかし、越えるのが難しいと言われるキャズム
(つまり新しい物好きの人から一般に
普及できる谷)を楽勝に越えて一気に
アーリーアダプター、
アーリーマジョリティーに続き、ついには
ラガードまで世界、日本中のほとんどの人が
所有するものになりました。


こんなものって世界中で他にあるかな?
僕はすぐ思いつかないです。

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普及の理由のもう一つは


それはSNSです。


SNSは個人同士が繋がる手段として数十億人が利用してます。なぜだと思いますか?

答えはいたってシンプル。

情報を得るだけではなく、
誰かと繋がりたいからです。


ここで欲求の話に戻りますね。

→所属と愛の欲求。


誰かと繋がっていたい、愛されたい、
どこかに所属していたい、仲間でいたい。

人間は独りは誰でも辛いです。
特に人間は社会性が強い動物なので。
(独りでも平気と言ってる方もたまにいますがただの意固地、偏屈、本音ではありません)

一匹狼を名乗る人ほど、誰に優しくされると、
その人に異常な好意を示します。

精神的に健康な人間であれば誰でも
所属と愛の欲求を渇望します。

それが享受出来なくて自ら命を絶つ人すら
います。


仲間や愛し、愛される人が出来る。またはそのような人に自分を認めて欲しくて…


自分をアピールするんですね。


良くも悪くも。


それによって自分が憧れられる、求められる人になりたいと思います。


少し愚かに思えますが、人は優位性を抱くのが好きです。自分が特別な存在だと思いたいのです。


インスタ映え。
豪華な食事や生活スタイル、スタバの自撮り、
タレントさんのすっぴん自撮り。

僕は(私は)こんなにスゴイんだよ!
見てよ!ほら!


これこそ


→承認欲求。


うちの3歳の娘も毎日『見て見て!』の
連発ですし、褒められると喜ぶ。
人間に備わった普遍的な欲求です。


承認欲求は大人になってもお腹いっぱいになることはありません
が、ある程度満たされると自分らしさを出したくなるようになります。


次の欲求の段階になるのです。


他人に左右されない自分らしさ。


抽象的ですね。
翻訳しましょう。

私は私。他の人がどうこう言おうが関係ないよ!

自己表現ですね。

しかし、自己発信にはまだハードルがあります。

個人の考えにそぐわない人からの批判、加担、炎上というリスク。


それらを防ぐのに必要な3つのもの

感情、共感、推奨


これがなければ人とのコミュニケーションは成立しません。人との調和を図ります。

また、本来コミュニケーションには
傾聴が一番大切なのですが、デジタルなので
全てに対応出来ません。


傾聴がデジタルでは中々出来ないから炎上リスクが伴うのですね。

しかし


感情、共感、推奨(シェア)する→→発信。


そうするとあなたは…


メディアの一員ということですね。



→発信がマス(企業や団体)から個へ


しかしモノの推奨だけではなく、
自分自身が商品となることもあります。


企業でSNSのフォロワー1万人いたらききなり最終面接まで行けるという話、聞いたことないですか?


それくらい個人の発信力はスキルのように
扱われています。


自己実現の世界が今起こっています。



→自己実現
(なりたい自分になる、影響力を与えたくなる
自分を誇示したくなる)


つまり自分がブランドとなるわけですね。


タレントさんと一緒です。

昨年は日本の広告費がマス広告よりweb広告の方が上回ったそうです。


アフィリエイトやYouTubeとかですね。 

もう既に自己実現を体現してる人が多く
存在します。

Twitter、YouTube、Facebook、Instagram、note、、、ありとあらゆるSNSです。


今は承認欲求と自己実現の狭間。
欲求に特に順番があるわけではないですが、

もうアレが欲しい、コレが欲しいという欲求が
多数派ではありません。


人から認められたい!人より優位でいたい!


でもなくなりつつあります。

なりたい人間になる。

そうなった時にそれぞれが違う個性を持った
キャラクターがパソコン、スマホを通じて
メディア(媒体)と化すのです。

メディアの一員となったあなたの発する
一言一句が
コンテンツとなります。


あなた自身がメディアであり、コンテンツです。


トンデモナイ時代です。


プロとか素人とか関係ない世界。


乗るか乗らないかはあなた次第。

あなたに価値を感じてくれれば金額が
発生するかもしれない。


いやーまだ恥ずかしい。


人様に見せるようなものはない。


こういった羞恥心や奥ゆかしさを取っ払った人は発言力をますます高めていきます。


SNSは人をメディアにしました。


今が信用経済というのならば、あなたの信用は
あなたが発信するもの自体が価値となり、
貨幣に変わっていくかもしれません。


最後に。

巷で言われるコロナ収束後の未来とは
人のメディア化だと個人的に思うんです。


ここまで読んで頂きありがとうございました😊










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