四国の2大踊り
阿波踊り(徳島県)
徳島市で毎年8月12~15日に行われる日本最大の盆踊りイベント。2010年代までは徳島県の人口を超える100万人以上の観光客が訪れました。
2020年から、規模を縮小して開催しました。
歴史
阿波おどりは、400年以上という長い歴史があります。起源は不明で、蜂須賀家が徳島藩を治めてから始まりました。一説によると、徳島城の築城記念に踊られたのが最初らしいです。また、鎌倉時代の念仏踊りが発展したという説もあります。あまりの熱狂ぶりで、一揆につながるのを懸念して、江戸時代、禁止にされていました。
現在の阿波おどりは、戦後に復活されたもの。「阿波よしこの節」という音頭にのって踊ります。
1957年には、東京都高円寺で阿波おどり大会が開催され、日本全国へ広まりました。
今では、徳島県内の体育の授業で踊られるほど地域に根づいてます。
特徴
連
ひとつの躍りのグループのことを指します。企業や大学のサークルで結成されたり、様々な連が存在します。中には、数百人が集まる連もあります。
踊り
男踊りと女踊りがあり、現在はどちらを踊ってもOKです。連によって踊り方が微妙に異なりますが、基本は同じです。動作の基本は、右足と右手、左足と左手を同時に出して進むことです。
男踊り
法被を着て踊る半天踊りと浴衣を着て踊る浴衣踊りがあります。どちらも足袋を履きます。腰を下ろして大股開きで踊ります。手を大きく広げて滑らかに動きます。時には勇敢に、滑稽に踊るのが特徴。
基本、素手ですが、うちわ、ちょうちんを持って踊ることもあります
女踊り
女性の浴衣+編笠+下駄を着て踊ります。
腰を下ろして両足を揃えて立ち、一方の足を踏み出したときにもう一方の足をお尻がつくほど蹴り上げます。両手はまっすぐ上に向けます。上品に踊るのが特徴。
鳴り物
篠笛、太鼓、三味線、鉦(かね)が代表です。メロディは篠笛、鉦の音でリードします。太鼓の音とともに街中を踊ります。
リズム
基本は2拍子。
連によってテンポは異なります。
阿波おどり会館
阿波おどり会館では、1日4公演開催(11,14,15,16時)で毎日見られます。
公演は、踊りだけではなく、歴史や鳴り物の解説もあります。
さらに、観客も舞台に上がって、阿波おどりを教えてもらうことができ、楽しそうに踊ると、記念品ももらえるチャンスもあります。
※情報は適宜更新されます。詳しくは、下記リンクをチェック
編笠をモデルにした屋根の下は休憩スペースになってます。
よさこい(高知市)
歴史
1950年、戦後不況から復興のために開催されたのが始まりです。
お座敷躍りから生まれたのがよさこい祭り
毎年、前夜祭、後夜祭を含めて8月9日~12日に行われてます!
第1回の参加者は750人、21団体。
現代では、2万人以上の踊り子が集結し、市内16ヶ所の競演場と呼ばれるステージで踊りが行われます。
さらに、国内各地で2000ヶ所以上のお祭りやイベントで踊られてます!
ちなみに、8月10日、11日に行われているのは当時、雨の降る確率が8月の中で低かったから。
日本だけではなく、ガーナやインドネシアにも!
札幌では、1992年から毎年、Yosakoiソーラン祭りが毎年行われてます!
2022年も毎年恒例の競技大会は3年連続中止でしたが、2年連続で特別演舞が行われました。
ルール
基本的には自由です。6つの特徴を1つになって、よさこいが生まれます。
1チームは150人以内参加できます。
踊り
鳴子を鳴らし前進する踊りであれば、OKです。
一人一人の舞も全員揃うと迫力を感じます。
衣装
踊りやすさとファッション性を兼ね備えた鮮やかな衣装がチームの個性を現します。
審査基準に含まれるため、重要です。
音楽
よさこい鳴子踊りというフレーズがあればOKです。
原点はよさこい節
演歌からミュージカル、ロックまで多種多様な表現がそろいます。
地方車(じかたしゃ)
移動可能なチームの櫓かつ音楽の発信源になります。
車長9m以内、車高3.6m以内がルール。
夜になると、ネオンやドライアイスが吹き出るなとド派手な装飾も特徴。
マイクパフォーマンスや太鼓の音が響き渡り、盛り上がります。
鳴子
鳴子の打ち方から練習するほど踊りの中で重要な鳴子。
手に持つとカチャカチャと音が鳴り、高知市の観光地のあらゆるところで見ることができます。
材質や大きさ、色も自由、材質によって音が違うので鳴子は奥が深いです。
メダル
1964年、各演技場で個人賞を決定し、その場でメダルを授与したのが始まりと言われてます。
審査員から踊り子へ、労いのメダルとして贈られます。
茶園場の菜メダル、半平太メダル、梅ノ辻の梅メダル等、各会場で異なるご褒美がもらえます。
最高賞は、追手筋本部競演場のミス高知から贈られる朱色のメダルです。
ルールは最小限、基本自由のため、個性が広がります。
年々進化するよさこいを堪能するのがおすすめです。
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