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最近の記事

既存事業での経験が、新規事業に活きている。

企業の新規事業開発に関わる方々へのインタビューより、実践の現場で生まれた知恵、「クオートチップス」をお届けします。 *** これまでやってきた事業を離れ、新規事業開発に挑むときには、意識や思考を大きく変える必要があります。 それでも、これまでやってきたことが活きる部分は多いはずです。カワサキモータース株式会社で新規事業開発に取り組み、電動3輪ビークル「noslisu(ノスリス)」を開発している石井氏は、商品開発の際にそれを感じられたようです。 “電動3輪というコンセプト

    • 気が付いたら、仕事は「会社のため」ではなくなっていた。

      企業の新規事業開発に関わる方々へのインタビューより、実践の現場で生まれた知恵、「クオートチップス」をお届けします。 *** 会社員であれば、「会社のために働く」という気持ちを持っている人は、少なくないと思います。 カワサキモータース株式会社で新規事業開発に取り組み、電動3輪ビークル「noslisu(ノスリス)」を開発している石井氏は、「会社のため」というよりも「世の中のため」に事業を進めていらっしゃいます。 その心境の変化についてお伺いしました。 “いま気が付きましたが

      • 「どうしてもやりたい」という熱意が、会社を動かす

        企業の新規事業開発に関わる方々へのインタビューより、実践の現場で生まれた知恵、「クオートチップス」をお届けします。 *** 社内で新規事業を認めてもらうには、事業内容やビジネスモデルが優れていることに加えて、他に何が必要なのでしょうか。 2020年4月にカワサキモータース株式会社でスタートした社内ビジネスアイデアコンテントの第1号案件として、電動三輪ビークル『noslisu(ノスリス)』を世に送りだした石井氏は、こう語ります。 “誰もが乗りやすい三輪車両を開発するという

        • 最初は「小銭を稼ぐ」からはじまった。

          企業の新規事業開発に関わる方々へのインタビューより、実践の現場で生まれた知恵、「クオートチップス」をお届けします。 *** 例えば会社から新規事業アイデアの考案を指示されたとして、色々考えてはみるものの今ひとつ気持ちが入らない…、そんな担当者は多いかもしれません。既に事業開発に取り組まれている方々は、どのようなモチベーションのもと日々邁進されているのでしょうか。カワサキモータース株式会社で電動3輪ビークル「noslisu(ノスリス)」の開発を手掛ける石井氏に、率直な想いを

        既存事業での経験が、新規事業に活きている。

          「あとは勝手にやっといて。」

          企業の新規事業開発に関わる方々へのインタビューより、実践の現場で生まれた知恵、「クオートチップス」をお届けします。 *** ゼロから何かをつくっていく事業開発のマネジャーは、成熟事業とは異なるマネジメントの考え方や、勘所を身につける必要がありますが、なかなか難しいところです。カワサキモータース株式会社で電動3輪ビークル「noslisu(ノスリス)」の開発を手掛ける石井氏に、創造的なチームのマネジメントについて、ご自身の考え方を語って頂きました。 “メンバーは皆、新規事業

          「あとは勝手にやっといて。」

          ちょっと遠くのターゲットはニーズがない。

          企業の新規事業開発に関わる方々へのインタビューより、実践の現場で生まれた知恵、「クオートチップス」をお届けします。 *** 既存事業をもつ企業のなかで発足する新規事業開発は、既存事業のターゲットにとらわれないことが、重要になる場合があります。 また、市場ニーズを調査→試作→検証を進めていく中で、事業内容を見直すことも少なくありません。 カワサキモータース株式会社で電動3輪ビークル「noslisu(ノスリス)」の開発を手掛けている石井氏も、ノスリスの開発初期段階ではターゲッ

          ちょっと遠くのターゲットはニーズがない。

          Stay positive !

          企業の新規事業開発に関わる方々へのインタビューより、実践の現場で生まれた知恵、「クオートチップス」をお届けします。 *** 事業のテーマ領域を定めることに苦労されている、新規事業担当者の方も多いのではないでしょうか? カワサキモータース株式会社で電動3輪ビークル「noslisu(ノスリス)」を開発している石井氏は、様々な顧客の声を聞く体験を通じて、ノスリス開発の意義に確信を得てきたと言います。確信を得る過程の中で、どの様な考えがあって行動をしていたのか、掘り下げて聞いてみ

          Stay positive !

          可能性への実感が、「楽しさ」になる。

          企業の新規事業開発に関わる方々へのインタビューより、実践の現場で生まれた知恵、「クオートチップス」をお届けします。 *** 新しい挑戦は往々にして社内からの風当たりは厳しいものです。しかし、それを抜けた先に待つ、ビジネスを手動できる喜びは、なにものにも代えがたいです。 カワサキモータース株式会社で電動3輪ビークル「noslisu(ノスリス)」の開発を手掛けている石井氏は、新規事業に必要不可欠な自らの“たのしさ”について語ってくれました。 “「新しい世界を作れるんじゃない

          可能性への実感が、「楽しさ」になる。

          「これまでにないもの」は「これまでにないプロセス」で。

          企業の新規事業開発に関わる方々へのインタビューより、実践の現場で生まれた知恵、「クオートチップス」をお届けします。 *** 新規事業の立ち上げには、常に社内コンセンサスがついてまわります。 既存事業ではない、0→1の創出事業にはどんな合意形成のプロセスが存在するのでしょうか。 富士通株式会社で新規事業を推進している松尾氏に、上申の行い方について語って頂きました。 “会社の組織構造や行動様式を見るとわかりますが、大抵の場合はそのままやったら失敗します。物事をいかに早く

          「これまでにないもの」は「これまでにないプロセス」で。

          プロモーション予算がないときは「使えるものは、全部使う」。

          企業の新規事業開発に関わる方々へのインタビューより、実践の現場で生まれた知恵、「クオートチップス」をお届けします。 *** 大企業の中で多くの苦難の末に新たな商品や事業を開発した後、待っているのがプロモーションの問題です。必ずしも潤沢ではない予算で、効果的なプロモーションを実行するために、富士通株式会社で新規事業を推進している松尾氏は、2つの方法を挙げています。 "新規事業で生み出された商品のプロモーション予算が少ないというのは、よくある話です。そのため「使えるものは、

          プロモーション予算がないときは「使えるものは、全部使う」。

          顧客に欲しいと言ってもらって、営業を動かす。

          企業の新規事業開発に関わる方々へのインタビューより、実践の現場で生まれた知恵、「クオートチップス」をお届けします。 *** 多くの苦難の末に、開発をした大企業の新たな商品や事業は、どのような営業を通じて世の中に届けられていくのでしょうか。 富士通株式会社で新規事業を推進している松尾氏は、大企業ならではの課題を語っています。 "大企業には、売上実績が豊富な既存商品がたくさんあります。そのため、自社の営業担当者が売り慣れている既存商品ではなく、未知の何の実績もない商品をわ

          顧客に欲しいと言ってもらって、営業を動かす。

          新規事業のタネは身近にある。

          企業の新規事業開発に関わる方々へのインタビューより、実践の現場で生まれた知恵、「クオートチップス」をお届けします。 *** 「新規事業のアイディアが浮かばない」など、新規事業の着想に困られている方も多いのではないでしょうか。富士通で数々の新規事業の立ち上げに携わられてきた松尾氏に、新規事業の着想方法について聞いてみました。 "普段仕事をしている中で不便を感じたら、ビジネスチャンスだと思っている。その不便を解決して外に売れば、新規事業になる。そうした職場の身近なテーマの方

          新規事業のタネは身近にある。

          新規事業開発チームに必要な3つの能力。

          企業の新規事業開発に関わる方々へのインタビューより、実践の現場で生まれた知恵、「クオートチップス」をお届けします。 *** 「チーム構成はどういったメンバーが良いのか?」 この質問は、多くの新規事業担当者が、ぶつかった悩みではないでしょうか。今回は、富士通株式会社において、ベンチャー企業との協業による事業開発プログラムの推進担当として、数々の新規事業開発チームを組成し、見てきた松尾氏に聞いてみた。 "新規事業開発に最低限必要な能力・スキルは3つ。1つ目は、技術開発するた

          新規事業開発チームに必要な3つの能力。

          高みを目指しに行く。

          企業の新規事業開発に関わる方々へのインタビューより、実践の現場で生まれた知恵、「クオートチップス」をお届けします。 *** 事業のプロセスにおいては活動がルーティーン化してしまい、新しい発想や前向きな思考が生まれにくくなり、徐々にプロジェクトメンバーのモチベーションが低下してしまうことが起こりえます。
富士通株式会社で新規事業を推進する松尾氏は、マンネリ化させないために意識的におこなったことを語ってくださいました。 “マンネリ化させないために、象徴的な仕事をあえて取りに

          高みを目指しに行く。

          会社の中で、メンバーの活動にスポットライトを当てる。

          企業の新規事業開発に関わる方々へのインタビューより、実践の現場で生まれた知恵、「クオートチップス」をお届けします。 *** 新規事業においては、評価がみえにくく周りから支援も得にくい場合もあります。 そんな時、プロジェクトメンバーのモチベーションを維持しつつ挫折させない、チームマネジメントが求められます。 富士通株式会社で新規事業を推進する松尾氏に、現場を動かす工夫について教えていただきました。 “会社の中で、仕事として評価されていることを、分かりやすくみせてあげること

          会社の中で、メンバーの活動にスポットライトを当てる。

          『パワポ男子』で終わらずに、事業を作りたい。

          企業の新規事業開発に関わる方々へのインタビューより、実践の現場で生まれた知恵、「クオートチップス」をお届けします。 *** 既存事業部と新規事業部では、まったく異なるマインドセットが求められます。 富士通株式会社で新規事業を推進している松尾氏は、以前マーケティング部で中期経営計画の策定などを行っていました。マネジメント側から新規事業開発へのジャンプの裏側には、どのようなモチベーションがあったのでしょうか。 “以前、戦略策定や中期経営計画策定に携わっているとき、資料ばかり

          『パワポ男子』で終わらずに、事業を作りたい。