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「あとは勝手にやっといて。」

企業の新規事業開発に関わる方々へのインタビューより、実践の現場で生まれた知恵、「クオートチップス」をお届けします。

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ゼロから何かをつくっていく事業開発のマネジャーは、成熟事業とは異なるマネジメントの考え方や、勘所を身につける必要がありますが、なかなか難しいところです。カワサキモータース株式会社で電動3輪ビークル「noslisu(ノスリス)」の開発を手掛ける石井氏に、創造的なチームのマネジメントについて、ご自身の考え方を語って頂きました。

“メンバーは皆、新規事業ならではの製品設計の自由度や、ゼロからビジネスを考える自由度を面白がりながら、高いモチベーションで仕事をしてくれています。その中、自分がマネジメントで意識しているのは、細かいところは任せ、『ビジョン』の共有に徹すること。普段の立ち話の中で大きな方向性を伝え、チームで共有できていれば、それぞれが思い思いに活動を進めていくことができます。「あとは勝手にやっといて」と任せることが大切で、自分がボトルネックになってはいけないと思っています。”
カワサキモータース株式会社 技術本部先行開発部 第2課 課長 石井宏志氏

石井氏は、言葉かけを通じてメンバーを縛り付けるのではなく、一方で方向性のヒントは与えるという絶妙な関わり方をされているようです。例えばデザイン業の世界でも、創造性を損なわず、むしろ促進させる「球出し」の粒度が大切にされています。マネジャーの立場にいらっしゃる方は、ご自身の「球出し」の粒度をあらためて見つめ直すと、チームのダイナミクスを変えられるかもしれません。

背景

カワサキモータースでは、「毎日の移動をもっと快適に!」をコンセプトに電動3輪ビークル「noslisu(ノスリス)」の開発をしている。独自の3輪構造を生かした高い積載能力・安定性と高性能モーターで、『ちょっとそこまで』の移動、運搬といった毎日の生活のワンシーンから、風や景色を感じながらの『もっと遠くへ』まで、自由な暮らしを幅広くサポートする。軽量な車体は女性や高齢者にも扱いやすく、幅広い方が気軽に運転できる電動3輪ビークルである。

電動3輪ビークル「noslisu(ノスリス)」
https://noslisu.jp/

カワサキモータース株式会社
https://www.kawasaki-cp.khi.co.jp/corp/

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