「どうしてもやりたい」という熱意が、会社を動かす
企業の新規事業開発に関わる方々へのインタビューより、実践の現場で生まれた知恵、「クオートチップス」をお届けします。
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社内で新規事業を認めてもらうには、事業内容やビジネスモデルが優れていることに加えて、他に何が必要なのでしょうか。
2020年4月にカワサキモータース株式会社でスタートした社内ビジネスアイデアコンテントの第1号案件として、電動三輪ビークル『noslisu(ノスリス)』を世に送りだした石井氏は、こう語ります。
“誰もが乗りやすい三輪車両を開発するというプロジェクトは、以前に存在しており、実は社内で一度ボツになっている経緯がありました。しかし、私はどうしても諦めきれずに、非公式な個人的取り組みとして、活動を続けていました。そんな時、本社主導でビジネスコンテストが行われると聞き、「これはもう獲るしかない」と思いました。サイトがオープンしたと同時に企画案を提出し、「どうしてもやりたい」と猛プッシュ、猛アピール。頼まれてもいないのに、追加資料をガンガン送りつけた。それこそ、この時期は、夢に出るほどアピールを続けました。その結果、熱意が通じて、本コンテストの第1号案件に選ばれることとなりました。
ビジネスアイデアコンテストの主催部署に後から聞いたところでは、「新規ビジネスというものはアイデアの段階では、良い悪い、ビジネス的にチャンスが有る無いというのは正直わからない。だから、採用基準として、応募者の熱意やタフさを重視した」そうです。"
カワサキモータース株式会社 技術本部先行開発部第2課課長 石井宏志氏
新規事業の立ち上げには、ビジネスとしてのクールさだけでなく、事業責任者の熱意やタフさも必要不可欠な要素であり、そこを会社側としても重視しているのかもしれません。
背景
カワサキモータースでは、「毎日の移動をもっと快適に!」をコンセプトに電動3輪ビークル「noslisu(ノスリス)」の開発をしている。独自の3輪構造を生かした高い積載能力・安定性と高性能モーターで、『ちょっとそこまで』の移動、運搬といった毎日の生活のワンシーンから、風や景色を感じながらの『もっと遠くへ』まで、自由な暮らしを幅広くサポートする。軽量な車体は女性や高齢者にも扱いやすく、幅広い方が気軽に運転できる電動3輪ビークルである。
電動3輪ビークル「noslisu(ノスリス)」
https://noslisu.jp/
カワサキモータース株式会社
https://www.kawasaki-cp.khi.co.jp/corp/
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