伊藤 薫

1990年生まれのSE&遅筆な日曜小説家。クラシックを中心に、CDや関連書籍な…

伊藤 薫

1990年生まれのSE&遅筆な日曜小説家。クラシックを中心に、CDや関連書籍などの感想を書き込みます。 「カクヨム」で作品公開中。

記事一覧

寒い国の求道する指揮者-エフゲニー・ムラヴィンスキー

【注意書き】 筆者の完全な主観が多く含まれます。その点はお含みおき下さいませ。 チャイコフスキー《後期交響曲集》 指揮:エフゲニー・ムラヴィンスキー 演奏:レニン…

伊藤 薫
2週間前
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恍惚する交響楽の伝道師-オイゲン・ヨッフム

【注意書き】 筆者の完全な主観が多く含まれます。その点はお含みおき下さいませ。 ブルックナー《交響曲全集》 指揮:オイゲン・ヨッフム 演奏:ドレスデン国立歌劇場管…

伊藤 薫
2か月前
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葬送と勝利の大交響曲

【注意書き】 筆者の完全な主観が多く含まれます。その点はお含みおき下さいませ。 血の葬送曲 著者:ベン・クリード(村山美雪:訳) 出版:角川文庫(2021年) 今回は…

伊藤 薫
3か月前
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ベルリン・フィルを振る法学博士-カール・ベーム

【注意書き】 筆者の完全な主観が多く含まれます。その点はお含みおき下さいませ。 ブラームス《交響曲第1番》ハ短調作品68 指揮:カール・ベーム 演奏:ベルリン・フィ…

伊藤 薫
4か月前
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はじめまして

はじめまして 伊藤薫です。 自分は「カクヨム」で小説を書いている日曜作家です。また、中学生の頃から趣味でクラシック音楽を聴いています。 X(旧Twitter)でも、自分の…

伊藤 薫
5か月前
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寒い国の求道する指揮者-エフゲニー・ムラヴィンスキー

寒い国の求道する指揮者-エフゲニー・ムラヴィンスキー

【注意書き】
筆者の完全な主観が多く含まれます。その点はお含みおき下さいませ。

チャイコフスキー《後期交響曲集》
指揮:エフゲニー・ムラヴィンスキー
演奏:レニングラード・フィルハーモニー交響楽団(以下、LPSOと記載)
録音:1960年9月ロンドン、同年11月ウィーン
レーベル:Deutsche Grammophon(以下、DGと記載)

今回は、エフゲニー・ムラヴィンスキーによるチャイコフス

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恍惚する交響楽の伝道師-オイゲン・ヨッフム

恍惚する交響楽の伝道師-オイゲン・ヨッフム

【注意書き】
筆者の完全な主観が多く含まれます。その点はお含みおき下さいませ。

ブルックナー《交響曲全集》
指揮:オイゲン・ヨッフム
演奏:ドレスデン国立歌劇場管弦楽団(以下、SKDと記載)
録音:1975年~1980年、ドレスデン・ルカ教会
レーベル:Warner(旧:EMI)

はじめに今回は、オイゲン・ヨッフムによる2回目の《ブルックナー交響曲全集》をレビューする。1回目はベルリン・フィル

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葬送と勝利の大交響曲

葬送と勝利の大交響曲


【注意書き】
筆者の完全な主観が多く含まれます。その点はお含みおき下さいませ。

血の葬送曲
著者:ベン・クリード(村山美雪:訳)
出版:角川文庫(2021年)

今回はクラシック音楽に関係するミステリーとして、ベン・クリード「血の葬送曲」をレビューする。

上記のあらすじに書かれているように、本作は1951年のレニングラード(現在の名称はサンクト・ペテルブルグ)が舞台として、猟奇殺人事件を捜査

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ベルリン・フィルを振る法学博士-カール・ベーム

ベルリン・フィルを振る法学博士-カール・ベーム


【注意書き】
筆者の完全な主観が多く含まれます。その点はお含みおき下さいませ。

ブラームス《交響曲第1番》ハ短調作品68
指揮:カール・ベーム
演奏:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1959年10月、ベルリン、イエス・キリスト教会
レーベル:Deutsche Grammophon

あらためて述べるまでもないが、ブラームス《交響曲第1番》の名盤として真っ先に挙げられるCDである。頭に

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はじめまして

はじめまして
伊藤薫です。

自分は「カクヨム」で小説を書いている日曜作家です。また、中学生の頃から趣味でクラシック音楽を聴いています。

X(旧Twitter)でも、自分の好きなクラシックを聞いたり、クラシックに関連する書籍を読んだ際の感想を書いていました。ここでは、Xで書いた感想の再録やXで書いてなかった話を雑記帳のように書いていきたいと思います。

定期的に続けられるかどうかは未知数ですが、

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