伊藤 薫

1990年生まれのSE&遅筆な日曜小説家。クラシックを中心に、CDや関連書籍な…

伊藤 薫

1990年生まれのSE&遅筆な日曜小説家。クラシックを中心に、CDや関連書籍などの感想を書き込みます。 「カクヨム」で作品公開中。

最近の記事

寒い国の求道する指揮者-エフゲニー・ムラヴィンスキー

【注意書き】 筆者の完全な主観が多く含まれます。その点はお含みおき下さいませ。 チャイコフスキー《後期交響曲集》 指揮:エフゲニー・ムラヴィンスキー 演奏:レニングラード・フィルハーモニー交響楽団(以下、LPSOと記載) 録音:1960年9月ロンドン、同年11月ウィーン レーベル:Deutsche Grammophon(以下、DGと記載) 今回は、エフゲニー・ムラヴィンスキーによるチャイコフスキー《後期交響曲集》を取り上げる。チャイコフスキーは生涯で番号付きの交響曲を6つ

    • 恍惚する交響楽の伝道師-オイゲン・ヨッフム

      【注意書き】 筆者の完全な主観が多く含まれます。その点はお含みおき下さいませ。 ブルックナー《交響曲全集》 指揮:オイゲン・ヨッフム 演奏:ドレスデン国立歌劇場管弦楽団(以下、SKDと記載) 録音:1975年~1980年、ドレスデン・ルカ教会 レーベル:Warner(旧:EMI) はじめに今回は、オイゲン・ヨッフムによる2回目の《ブルックナー交響曲全集》をレビューする。1回目はベルリン・フィルハーモニー管弦楽団とバイエルン放送交響楽団を振り分け、Deutsche Gram

      • 葬送と勝利の大交響曲

        【注意書き】 筆者の完全な主観が多く含まれます。その点はお含みおき下さいませ。 血の葬送曲 著者:ベン・クリード(村山美雪:訳) 出版:角川文庫(2021年) 今回はクラシック音楽に関係するミステリーとして、ベン・クリード「血の葬送曲」をレビューする。 上記のあらすじに書かれているように、本作は1951年のレニングラード(現在の名称はサンクト・ペテルブルグ)が舞台として、猟奇殺人事件を捜査する刑事を主人公にした警察小説である。勘の良い読者はすでにピンときていると思うが

        • ベルリン・フィルを振る法学博士-カール・ベーム

          【注意書き】 筆者の完全な主観が多く含まれます。その点はお含みおき下さいませ。 ブラームス《交響曲第1番》ハ短調作品68 指揮:カール・ベーム 演奏:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 録音:1959年10月、ベルリン、イエス・キリスト教会 レーベル:Deutsche Grammophon あらためて述べるまでもないが、ブラームス《交響曲第1番》の名盤として真っ先に挙げられるCDである。頭にドが付くような定番なので、若輩者の自分が今さら個人的な感想をつらつらと書き連ねる

        寒い国の求道する指揮者-エフゲニー・ムラヴィンスキー

          はじめまして

          はじめまして 伊藤薫です。 自分は「カクヨム」で小説を書いている日曜作家です。また、中学生の頃から趣味でクラシック音楽を聴いています。 X(旧Twitter)でも、自分の好きなクラシックを聞いたり、クラシックに関連する書籍を読んだ際の感想を書いていました。ここでは、Xで書いた感想の再録やXで書いてなかった話を雑記帳のように書いていきたいと思います。 定期的に続けられるかどうかは未知数ですが、よろしくお願いします。

          はじめまして