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外資系のITベンダを中心にキャリア開発するも、2020/9に脳出血に倒れる。今はリハビ…

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外資系のITベンダを中心にキャリア開発するも、2020/9に脳出血に倒れる。今はリハビリをやりながら自営業での再起をめざしています。主に、リハビリに関係するネタを書いていきます。

最近の記事

KiNvis療法をやってみた:慶應大学病院での私の体験

2023年12月6日から29日までの約3週間、私は慶應大学病院に入院していました。今回の入院の目的は、革新的な「KiNvis療法」を受けるためでした。皆さんは覚えているでしょうか?実は、7月にも同じ病院で「HANDS療法」を体験していたのです。いわば、HANDSの次のステップとしてKiNvisを受けたということです。 HANDS療法とKiNvis療法、これらはどのように異なるのでしょうか? HANDS療法は、手指の微細な動きと脳の連携を重視する治療法です。具体的には、特殊

    • 慶應大学病院でのHANDS療法入院記 Day19

      こんにちは、ご無沙汰しております。 本日は、2023/7/30(日)です。前回が、Day8でしたので、10日も開いてしまったのですが、これはちょうど下肢ロボットの研究が昨日まで行われていたからなのですね。日中OT、PT、STに加えて下肢ロボット研究やって、夜にnoteを書くというと、とても就寝時間に間に合わない。実際11時位まで掛かって書くなんて日もあったりと、ちょっとこれは見直さなくてはならないな、と思いnoteの執筆をお休みさせて頂きました。ご了承下さい。 では、後半戦に

      • 慶應大学病院でのHANDS療法入院記 Day8

        こんにちは。今日は2023/7/20(木)です。今日は大忙しの4つのセッションがありました。早速行ってみましょう。 9:00-10:00のOTセッション 冒頭、フィンブルを着けて机の上で、前後、右腕で前後にやるストレッチをやり、続いて三角筋を鍛えるための、右回りで大回りのストレッチをやりました。続いてお馴染みのペグボードです。今日は、2列分のペグを掴んで、右下に落とすというものです。12本を落とすのは、ここに来る時には考えられなかった事ですが、やり切りました。 10:0

        • 慶應大学病院でのHANDS療法入院記 Day7

          こんにちは。今日は、2023/7/19(水)です。昨日のフルで予定が入っていたのとは異なり、3つの予定が入っているだけなので、今日は少し楽です。では行ってみましょう。 目標管理表(Googleスプシ版)リニューアルしました 入院から、明日で1週間、それぞれのセッションの中でもらったアドバイスだったり、中には今の病状からはやめた方がいいという内容を踏まえ、Googleスプレッドシートをリニューアルしました。 例えば、トレーニングのタブには、圧倒的にOTの課題が多いのですが

        KiNvis療法をやってみた:慶應大学病院での私の体験

          慶應大学病院でのHANDS療法入院記 Day6

          こんにちは。早いもので入院から今日で6日目です。今日は、3連休明けの2023/7/18(火)で、スケジュール表を見るともう4つのセッションが入っています。さっそく行ってみましょう。 9:00-10:00 OTセッション 3号館のリハビリテーション科にて、1時間OTのセッションをやります。最初は、筋肉のつき方についてなのですが、右肩、具体的には三角筋が弱いという指摘を受け、フィンブルをつけた右手でテーブルに手を置き大きく右回りを描いていくという課題が出ました。その後、ペグボ

          慶應大学病院でのHANDS療法入院記 Day6

          慶應大学病院でのHANDS療法入院記 Day4

          こんにちは。今日は暑かったですね。 今日は、日曜日と言うこともあって、自主トレの日です。では行ってみましょう。 HANDS療法ワークシートに沿って 前日までにアップデートしたワークシートに沿ってやってみました。 この中で、最初の週のビデオという列を追加しました。それぞれ、自室に置いたiPadで撮影して、YouTubeにアップしました。やっぱりビデオがいいなと思ったのは、例えば、手指消毒剤のボトルを右手でプッシュという課題についてですが、例えば昨日はこんな感じだったのです

          慶應大学病院でのHANDS療法入院記 Day4

          慶應大学病院でのHANDS療法入院記 Day3

          こんばんは。今日は慶應HANDSの3日目です。ここは回復期病院ではないので、土日祝日はお休みです。というわけで、病院から決められたプログラムは無いのですが、自主トレの日です。というわけで、どう言うトレーニングをしたかを書いて行きます。 Googleスプレッドシートで作った課題管理表 11時ごろに就寝、5時45分頃に目が覚めるのがルーティンになってきました。今朝もそのパターンです。 で、今朝は、物書きをしていました。HANDS療法で入院した患者は、目標を書かなくてはなりませ

          慶應大学病院でのHANDS療法入院記 Day3

          慶應大学病院でのHANDS療法入院記 Day2

          いよいよ今日からHANDS療法のスタートです。今日は、各種診断があったり、初台リハビリ病院で受けてるOTのメニューがあったりと盛りだくさんでした。OTさんが言っていましたが、「まるで合宿のようですね」と。はい、本当に疲れました😅 各種診断からスタート 血液検査: 朝7時に採血。で、問題無し。 心電図: 11:30に取得。恐らく問題無し お次は、レントゲン撮影です。 1時間もやってくれるOTセッション 朝9:00から、1時間のOTセッション。初台でもOTは受けている

          慶應大学病院でのHANDS療法入院記 Day2

          慶應大学病院でのHANDS療法Day1

          こんにちは。 ここでは、慶應病院病院でのHANDS療法に入った私が、リアルタイムでその日あったことを記して行こうと思います。 毎日、寝る前にアップするのが目標です。 そもそも誰だっけ? takと言います。元々、2021/9に脳出血をやり、右半身完全麻痺+失語症というヘビー級な後遺症に悩んでいます。今までやった数々の「自費リハ」の甲斐もあって、右下肢(足)は杖無しでも歩けるほどに、また 失語症は、言わなければ分からないほどスムーズに回復を果たしています。が、右上肢(ざっくり

          慶應大学病院でのHANDS療法Day1

          江東試験場での絶望と希望:ハンドルを再び握るまでの道のり②

          前回のあらすじ: 前回は、脳出血で倒れた僕が、国立リハビリテーションセンターでのトレーニングの結果、再び免許をとっても良いというお墨付きと、主治医からの「問題なし」の診断書をもらうところまでをお伝えしました。 今回は、それらを携えて、免許センターでの更新作業をお伝えしていきます。「ハガキが来て免許センター行って更新するだけだろ?」と簡単に思ったそこのあなた、ぜひ読んでみてください。結構苦労したんですよ。。。 江東試験場に身障者用駐車場があること知っていました? 僕が行った

          江東試験場での絶望と希望:ハンドルを再び握るまでの道のり②

          更新のための9つのステップを超えて:ハンドルを再び握るまでの道のり①

          「ああ、そういえば、自分はいつかまた運転できるようになるのだろうか。。」 倒れてからちょうど1ヶ月後に、妻から「免許更新のお知らせが届いたよ」と言われた時に思ったことです。当時の私は、まだ一人でトイレに行くさえ困難な状況でした。 もともと僕は車(およびバイクが)好きで、まだ急性期の聖路加の病院のベッドの上にいたころから、webCGなどの車ニュースサイトを見ていました。 そんな中で、ふと思いました。自分は運転できるんだっけ?ということ。さらに言うと: 右足が動かないなか

          更新のための9つのステップを超えて:ハンドルを再び握るまでの道のり①

          「爪切り」と言おうとしたら「ホタルイカ」と言ってしまう生活の始まり

          あの「なかなか死なない」男さえも、失語症なのか。。 僕が今回の脳出血でもっとも恐れたのが、この失語症です。僕は失語症、中でもブローカ失語と言われるものになりました。 まだ体の麻痺であれば、厳しいリハビリを乗り越えることで何とかなるの可能性が高いのですが、この失語症はハッキリした治療法が分からない。要するに、治るのか治らないのか分からないのです。 先日亡くなった石原慎太郎元都知事も、2007年の築地市場の豊洲移転を決めた都の調査特別委員会で以下の様に言っています: 「脳

          「爪切り」と言おうとしたら「ホタルイカ」と言ってしまう生活の始まり

          リハビリテーションの開始。理学療法編

          はじめに 初台リハビリテーション病院(以下、初台と略記)に来たのは2020/10/6です。急性期の聖路加国際病院から、介護タクシーで移送されて来ました。介護タクシーというのは、要介護の人が利用するもので、ぼくがお願いしたのは、車椅子のまま乗ることができる仕様になっているものです。 聖路加がある築地(東京都中央区)から初台(東京都渋谷区)までは30分くらいの道程でしたが、気持ちは塞がっていました。聖路加を退院したと言うことで晴れやかな気持ちは1ビットたりともなく、これから始

          リハビリテーションの開始。理学療法編

          もしあの時手術をしてと頼まなかったら

          こんにちは。 前回の編集からちょうど2週間が過ぎました。前回の最後には、次回は初台リハビリテーション病院での奮闘記でも書こうと思っていました。何故なら、その前にいた聖路加国際病院でのことなど記憶に無いからです。しかし、妻に聞くなどしたり、当時の写真を見るなど、少しずつ思い出したりする中で、これは残しておこうと思うに至りました。 5cc出血でHCUにて 前回の記事は、聖路加に担ぎ込まれるところまでを書きました。僕の記憶はほとんどありません。何処にいたかと言うとHCU(High

          もしあの時手術をしてと頼まなかったら

          働き盛りの人間が脳出血で倒れるまで

          「デジタうトランすフォーメーションをうってます。」 正確には、「デジタルトランスフォーメーションをやってます。」IT業界で流行っていることばのひとつだ。「初めまして。あなたは何をやっているのか教えてください」という言語聴覚士(ST)からの質問。 『「デ ジ タ ル」ですか?』余りにも長い時間掛かるゆえに、STがノートに書き写す。『つぎは「トランスフォーメーション」ですね?』「では、どういう仕事内容なのか教えてください」 わずかこれだけのことをいうために、流れでる脂汗、緊

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