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「永遠の未完」を目指して

column vol.846

最近、AERA.dotYOASOBIの記事を読んで、非常に共感しました。

【「YOASOBI」生んだソニーの「やりたいことを思う存分やらせる」文化 30代の生みの親が明かす舞台裏】

〈AERA.dot / 2022年11月17日〉

【「YOASOBI」は頂点を目指しているわけではない プロデュースに見た「人と違うことをやる」ソニーの本質】

〈AERA.dot / 2022年11月18日〉

「頂点」は目指していない

ソニー・ミュージックエンタテインメントデジタルコンテンツ本部の屋代陽平さんの次の言葉が印象的です。

頂点を目指しているわけではない。YOASOBIは、スペイン・バルセロナのガウディサグラダ・ファミリア教会のように、常につくり続けていくものだと考えています。

人と違うことをやる。

そこには当然上手くいかないこともたくさんあるでしょうし、遠回りすることも多々あるでしょう。

その目指すものが自分が生きているうちに完成しなくても、サグラダ・ファミリアのような誰もが想像もしない世界をつくり上げたいという、その想いに心を打たれました。

まさに「永遠の未完」を楽しんでいるかのようですが、この話を読んでいると、ふとITmediaビジネスオンラインガンダムについての記事を思い出しました。

【異色の新作『水星の魔女』が話題 ガンダムが“冬の時代”を乗り越えて愛され続ける理由】

〈ITmediaビジネスオンライン / 2022年11月6日〉

ロボットアニメの代名詞ともいえるガンダムシリーズですが、私のようなミドル世代にとっては、ガンダムと言えばアムロが活躍する「ファーストガンダム」

子どもの頃に熱中しましたが、実のところガンダムシリーズは、作品によって変幻自在

常に新しい可能性と、新しいファンとの出会いを探っていると感じます。

軸を守り、あとは壊す

例えば、ファーストの続編である『機動戦士Zガンダム』の主役はカミーユ・ビダン。

定石なら、ファーストの大ヒットを踏まえてアムロの主役にした続編を書くでしょう。

その後も、ガンプラ同士のバトルを描いた『ガンダムビルドファイターズ』や、ガンダムシリーズでは珍しい学園モノとして話題の最新シリーズ『水星の魔女』など、ファースト好きのファンを裏切るユニークな作品を出し続けています。

しかし、一方でファーストファンを狙い撃ちした『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』や、今年はファーストガンダムの名エピソードである『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』の映画化など、定期的にファーストファンを喜ばす話題を提供しているのです。

しっかりと軸足を置きつつ、世界観を“あえて”壊す、言い換えると枠を拡大して、世界観を広げる試みをしている。

このことでコアファンを満足させながら、新規を取り込めるているのです。

つまり、誰もが途中からでも参加できるような設計になっているというわけです。

これは、企業の新規客獲得の大きなヒントを与えてくれます。

コミュニティが出来上がったところには、新参者は入りにくい。

一方、変に崩せば、今までのファンは離れてしまいます

ですから、コアファンがその商品やサービスに何を求めているかという本質を掴みながら崩していくことが肝要になります。

よく老舗企業「変わらないために、変わる」と表現することがありますが、時代に合わせて変えなければ廃れてしまいますが、しかし、変えてはいけないところは変えることはできません

この見極めこそが、ファンの新陳代謝を繰り返しながらも、長く愛される秘訣だと思います。

noteも「軸」が大事

そしてnoteです。

私もnoterとしての自分の軸を考えてみました。

パーパス「時流予報士」ミッション「最新のビジネスヒントをお届けする」

そこだけは守りながら、毎日記事を書いています。

ビジネスと言っても、リーダーシップ、教育、コミュニケーション、マーケティング、テクノロジー、エンタメ、クリエイティブなどなど、そのテーマは多岐に渡ります

それは戦略的な意図がありまして、実は…

……、単に自分が飽きないようにしているということが一番大きいかもしれません…(汗)

…やはり、自分が飽きてしまうと、修行も単に苦行になってしまいますから…

…ということは前提にしつつも、リベラルアーツではないですが、さまざまな分野を横断的に学び、発信していくと、1つの分野をいくら掘り下げても見えなかったものが見えてくることが多いのです。

例えば、たまに「育児」について取り上げることもありますが、ここから得られるビジネスヒントもたくさんあります。

私の場合、noteを続ける本当の本当の目的は「自己研鑽」

やはり、自分がいかに新鮮な知見、見解を吸収することが、記事を書くモチベーションになっています。

その上で、それを皆さまにお裾分けしたことで喜んでいただいたり、アウトプットすることで、さらに学びが深まっていきモチベーションアップの好循環が生まれていく

実際、noteを始めた2年前の記事を読み直すと、「なるほど、やっぱり前よりも良くなっているかも」と実感したりしています。

ということで、私のnoteはぜひぜひ「永遠の未完」を楽しむような温かい眼差しで見守っていただけると幸いです(笑)

皆さまも日々お忙しい中でのnote執筆は大変だと思いますが、軸を守りながらも枠を壊し、良きnote生活を今後も送っていただければと思います。

本日はこんなところとなります。

明日もぜひぜひよろしくお願いいたします!




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