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「やる気」維持は「最少化」がカギ

column vol.990

今朝も土曜日にも関わらず、朝早くから活動するnoterさんの記事を読み、その意識の高さ意志の強さに、感服しております…

恐らく、この後「記事を書かないと」と意気込んでいる方もいらっしゃるでしょう。

noterさんの中には、優秀でストイックな方が多い

ただ、ちょっとお聞きしたいのが

…頑張り過ぎていませんか…?

noterさんは当然、仕事に家事にさまざまなタスクを抱えながら投稿されています。

noterさんならずとも、土曜日ビジネスをテーマにした私の記事を読んでくださっている方は、恐らくストイックさんです。

ただ、食事も満腹は体に悪いと言うように、タスクも八分目がちょうど良い

ということで、本日はnoterさんを始め、ビジネスパーソンの方に「タスクをいかに軽くするか」という話をさせていただきたいと思います。

「タスクは小さくする」とやる気が出る

『一番大切なのに誰も教えてくれない メンタルマネジメント大全』の著者で、心理学者・臨床心理士のジュリー・スミス博士はご存知でしょうか?

〈東洋経済オンライン / 2023年3月24日〉

2019年からメンタルヘルスについてのアドバイス動画を投稿し始め、現在SNS総フォロワー数は300万、寄せられた「いいね」の数は2000万超え

さらには、イギリス公共放送BBCで特集されるほどの人気を集めています。

そんなスミス博士が「モチベーションとエネルギーを育てる方法」として挙げているのが、次の5ヵ条です。

(1)体を動かす
(2)目標日記をつける
(3)タスクを小さくする
(4)ストレスを管理する
(5)失敗との付き合い方を変える

はい出ましたね、(3)「タスクを小さくする」

…私が記事をセレクトしているので当然なのですが(笑)

スミス博士はこのように語ります。

大きなタスクは「めんどくさい」という感情を招くので、タスクは小さく、焦点を絞ったものにしよう。セラピーでは、クライアントは1つの課題だけを家に持ち帰り、それに集中する。人は一度に1つのことにしか集中できないし、したくないと思うことをする能力は限られているからだ。

人間って実はそんなにキャパがあるわけではない

自分に最適なタスクに絞り込み、達成を続けることで、達成が報償となり、次のやる気につながっていく。

しかし、分かっていても、ついつい自分に期待して満腹になりそうなタスクを自分に課してしまう

ですから、意識的なタスクの絞り込みが必要になります。

つまり「タスクの断捨離」です。

これが上手くできていないと満腹を続けているうちにモチベーションが低下してしまう…

少なくても、その努力習慣が1回でも途切れると、あとはズルズルとなってしまうわけです…

やはり、頑張っていた頃の「キツイ」という感覚が頭に残り、やる気が湧いてこなくなるのでしょう。

これは運動習慣が途切れる時と同じですね。

タスクを「最少」に見せる

しかし、「いやいや、全て今やらないといけないんだよ!」という場合もあるかと思います。

仰る通りです…

では、自分に対してタスクを「最少」に見せる工夫をしてみます。

例えば、「今」ってどれぐらいの期間のことでしょうか?

今を辞書で調べると

過去とも未来とも言えない時。この頃。近頃。

と出てきます。

今といっても「この瞬間」から「近頃」まであるわけです。

そこで重要なのが優先順位です。

〈lifehacker / 2023年2月21日〉

ライフハッカーの記事では、このように語っています。

1日の終わりが近づいた時、その日やろうと思っていたことを1つ残らずやり遂げていないとがっかりするかもしれません。
最初はストレスかもしれませんが、やり残したタスクが1つか2つあるのは、実は1日を通してやるべきことの優先順位を上手くつけられている証拠かもしれないのです。

まずは「本当に今日やるべき仕事なのか?」というタスクを抽出することが大事です。

5つのタスクがあって2つは明日でも大丈夫であるならば、今日やらないといけないことは3つになります。

すると心が軽くなり、やる気が出てきます

最初のステップは「今日一日のタスクを少なくする(小さくする)」

その意識が大切です。

手っ取り早く「数を減らす」

しかし、もちろん…、5つ全てその日に終わらさないといけない場合もあるでしょう…

もしも、それぞれのタスクの時間の優先がないのであれば、「中身」に着目したいと思います。

それが自分にとって、「軽い」2つ「中くらい」2つ「重い」1つあったとしましょう。

もしも、私でしたら

軽A→軽B→重→中A→中B

という順でタスクに向かいたいですね。

まず軽を2つ終わらせてしまえば、残りは3つになり、数が減るからです。

数が減ると、気持ちが軽やかになります。

その勢いで重に向かう。

ここで重を後に残しておくと、中をやりながら「はぁ…、重が残っているよ…」と気が重くなってしまうからです。

そして、重を行うにあたってもコツがあります。

重の作業を分解します。

それが5ステップあるならば、1つずつ立ち向かえば、タスクが小さく感じられるはずです。

それにステップ2→ステップ3と進んでいくうちに達成感「あと少し」とやる気が出てくるはずです。

これはマラソン山登りと同じです。

中継地点をどのようにつくるか。

そして重をクリアできると、あとは精神的に楽になってきます。

重を乗り越えた後の中は「小」に感じるはずです。

しかし、残り1つのタスクで体力の限界が来たとしたらどうでしょう…?

もう頭も回らないし、気持ちも苦しい…

そうしたら、今度は締め切り時間を考えます。

それが明日の朝でも良ければ、その日はできるだけ早く寝て、次の日の早朝に行う

ただし、このような状態が続いていけば、いつか燃え尽き症候群になってしまいますので、自分のキャパを知り、キャパを超えないようにマネジメントすることも肝要です。

必ず休む時間を確保する

キャパは人それぞれによって違います。

例えば、あなたから見ると「何か、あの人のタスク少ないんじゃない?」と思う人も、実は言われた本人の中では「目一杯やっている」という感覚である場合が往々にしてあります。

逆に自分では120%でやっているつもりでも、もっとキャパがある人から見れば…ということもあるでしょう。

ポイントは「自分のキャパを知ること」

そこに尽きると思います。

必ず休息(回復)する時間も確保する。

『会社、仕事、人間関係で「逃げ出したい!」と思ったとき読む本』の著者で、精神科医・西多昌規先生

やる気」の最大の妙薬は、実は休息です。人間は、何もせずに休んでいると、ある程度のところで「退屈」「ヒマ」という観念が生じてきます。優雅な無為の時間を楽しめるのは、よほどの貴族でなければできないことです

と仰っています。

〈幻冬舎Plus / 2022年6月3日〉

私は40代になって特に大切にしているのが睡眠時間です。

睡眠時間の確保はモチベーション維持における重要なファクターになりますし、私は6〜7時間が最適なので、この時間は確保するようにしています。

もちろん、忙しい時はそれ以下になりますが、少なくても「最近、6〜7時間寝れていないなぁ…。このままだと、燃え尽きるな」と思うようにし、その後の業務(努力)に対する見直しを図るようにしています。

ということで、タスクは腹八分という感覚で「やる気の維持」をしていくことを普段から心がけているのです。

内容、性格に合わせて最適化は必要ですが、「タスクを最少化して自分に見せていく」という工夫は非常にオススメです。

noterさん限って言えば、私もnoterではありますが、他のnoterさんのファンでもあります。

ファンとしては、投稿の頻度以上に「長く続けていただくこと」を願っております。

最近、大好きだったnoterさんが記事投稿をやめてしまったので…、その悲しみをバネに本日の記事を書かせていただきました…(涙)

ということで、私も最近少し疲れ気味だったので、この後はゆっくりと休息を取りたいと思います。

それでは、良い土曜日の午後をお過ごしくださいませ!

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