SNSで「稼ぐ」ためのヒントとは?
column vol.679
私の周りにはクリエイターが多く、コロナ禍でYouTubeやnoteなど、さまざまなクリエイティブプラットフォームに挑戦する人がいたのですが、コロナの落ち着きが進むにつれて、何となく…トーンダウンしているように感じます…。
そして、今日もまた一人。
人気YouTuberを目指して2年前から活動していた学生時代の仲間ですが、アカウントを久しぶりにのぞきにいったら、もうしばらく動画が更新されていない状態…。
ヤメる理由はポジティブなものもあるとは思いますが…、そうでなかったら…、ちょっと寂しい…。
そんなワケで…、組織にとらわれず、個人としても輝こうと日々発信するクリエイターにエールを送るつもりで、本日は「SNSで稼ぐこと」についてお話ししたいと思います。
主流はやはり「動画」
すぐにマネタイズできる環境にあるのが我らがnote。有料記事もつくれますし、無料記事でもサポート(投げ銭)をしていただくこともあります。
(もちろん、売れることは簡単ではないですが…汗)
世の中全体で見ると、一般的にはYouTubeに挑戦する人が多いでしょう。
広告収入を得ようと、コロナ禍で動画を勉強する人がたくさん増えました。
とは言え…、YouTubeの広告収入が減少しているという話は周知の通りです。
それでも、今後も動画はポイントのような気がします。
その理由は、InstagramとTikTokの関係にあります。
いわゆる、短尺動画対決です。
〈DIGIDAY / 2022年5月24日〉
Instagramで今後注目を集めそうなのが、「リール動画再生ボーナスプログラム」です。
Metaは22年末までに10億ドル(1146億円)以上を投資し、再生回数に応じて1ヵ月最大3万5000ドル(401万円)がクリエイターに支払われるとのこと。
今後、数ヵ月かけて、このボーナスブログラムを他の国に拡大します。
1回の再生で獲得できる金額については好評されていないのですが、インスタグラムで3万6000人以上のフォロワーを獲得しているシカゴのインフルエンサー、アシュリー・グロスさんは、このプログラムで30日ごとに最大800ドル(約10万3400円)稼ぐことができると話しているそうです。
TikTokも負けてはいません。
クリエイター・ネクスト・プログラムのもと、チップやギフト、ブランドとクリエイターを繋ぐクリエイターマーケットプレイス、2億ドル(約258億円)のクリエイターファンドなど、さまざまな収益化機能を提供。
2023年までに10億ドル(約1290億円)に到達する成長軌道が描かれているそうですよ。
フォロワー数が比較的少ない(フォロワー数1万人以上、30日間の動画再生10万回以上)クリエイターも対象になっていることも好評の理由。
お互いの競争意識はなかなかのものなので、いかに自分たちの方が有益なプラットフォームかというツバ迫り合いはますます熾烈になる予感。
短尺動画は今後も目が離せない一つだと思います。
あのプラットフォームも復調の予感??
また、一時期一世風靡したプラットフォームたちも、再びメインストリームに躍り出るため、収益化の整備に力を注いでいます。
まずはSnapchatです。
数年前、一時期盛り上がり、「Instagramはもう古い」とまで若者に言わせていましたが、あの頃に比べると今は少しトーンダウン気味です…。
2020年後半、Snapはスポットライトを発表し、TikTokとインスタグラムのリール動画への対応とクリエイターエコノミーへの進出を開始。
Snapのユーザーがお気に入りのクリエイターに同プラットフォームの「クリスタル」を贈ると、クリエイターはそれを換金できるという仕組みをつくりました。
また、スポットライトに投稿したコンテンツのパフォーマンスによって収入を得たり、クリエイターマーケットプレイスを通じてブランドと繋がったりでき、虎視眈々と再浮上を目指しています。
そして、もう一つはClubhouseです。
昨年の初め、日本上陸を果たし、SNS界を盛り上げましたが、会員制であることと、収益への青写真が見えにくいことから、その後は耳にする機会が減りました。
しかし、実は昨年の4月に最初の収益化機能として投げ銭機能を導入。
さらに、同年5月、クリエイターに毎月の報酬、ブランドパートナーシップの機会、機材、クリエイティブサポートを提供する「クリエイター・ファースト」アクセラレータープログラムを始動。
Twitterも日本上陸後、一度はメインストリームに乗り切れませんでしたが、今はSNSの主役の一つ。
SnapchatもClubhouseも、今後盛り返す可能性はあると思います。
まだまだ注視しておきたいプラットフォームなのではないでしょうか?
トレンドは「狭く深く」になっていく予感
とはいえ、やはりSNSクリエイターが継続するにあたって、「フォロワーの数」など量に走るのはもう嫌だと思う方は多いのではないでしょうか?
これからの時代は「狭く深く」。
1万人、100万人のフォロワーを求めるよりも、100人の濃いファンをつくる方が良い。
そんな考えでプラットフォーム運営をしているのがSHOWROOM社長の前田裕二さんです。
〈DIAMOND online / 2022年6月5日〉
ダイヤモンドオンラインの記事の中で、このように語っています。
ライブ配信サービスは、幅というより、深さの勝負であるため、1対100万のファンをつけることを目指しません。
そこはYouTubeなどの「量」を求めるプラットフォームとは違う。そして、SHOWROOMを魅力をこう表現しています。
幅の世界よりも、深さの世界のほうが、なるべく早い時間で生きていける水準に達しやすい現実があります。応援してくれる人を数十人、いや10人でもしっかりつければ、その人の道は一気に切り拓けます。夢を持った人、自分の好きなことで生きていきたいと思っている人が、夢をそのまま閉ざすことなく追い続けられる場所でありたいんです。
なるほど、深く、そしてより深く。この言葉に共感する方は多いのではないでしょうか?
確かに濃い関係の100人に1万円のコンテンツが売れたとしたら、薄い関係の1万人に100円のコンテンツが売れるのと同じ。
もっと言えば、稼ぎたい金額に合わせたフォロワー数と値付けができれば良いわけで、量を目指してもキリはないのかもしれませんね。
noteでもユーザー同士の「深さ」を体現していらっしゃる方は多くいます。
その代表格の一人が「かっちー」さんでしょう。
「俳句」を通して仲間を募り、魅力的なイベントをつくり上げています。
〈鶴亀杯最新記事〉
かっちーさんを見ていると、お金ではないとても貴重なものを得ていると感じます。
今後のSNSの在り方は、前田さんのようなプラットフォーマーや、かっちーさんのようなプレイヤーが、新しいムーブメントをつくることは間違いないでしょう。
とはいえ、「深さ」への道もなかなか一筋縄ではいかないことも確か…。
マネタイズの話に戻りますが、何をやってもマネタイズへの道は簡単ではない。けど、続けなければマネタイズはできない。
まずは続けるために、お金ではないもので得られるものを考えてみる。
私の場合はマネタイズを目指しているわけではないのですが、続けている理由は「マーケター としての筋トレ」というのが一番ですかね。
仕事に活きている実感を得られることです。
急がば回れではないですが、まずは継続へのモチベーションづくり、「今、得られているものの見える化」が肝になるような気がしてきました。
それは、マネタイズだけではなく、何かを目指してSNSでの活動を行っている全ての人が同じだと思います。
少し気の遠い話になるかもしれませんが、SNSでの活動をヤメてしまった仲間を見て、ふとそんなことを思う今日一日でした。
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