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「勉強が続かない」を無くすDX

column vol.688

知人の子供が勉強しないでYouTubeばかり見ているので、知人は不安だったそうですが、その割には子供の成績が上がる(?)

「なぜだろう…?」と思って、知人がお子さんにその理由を探ると、何と視聴していたのは「勉強を教える」チャンネル

YouTubeを見て遊んでると思っていたら、ちゃんとYouTubeで勉強していたということです(笑)

しかも、最近の学習系チャンネルはとても分かりやすくて、楽しめるものが多い。

デジタルの発達により、我々昭和世代の時とは全く様相が異なってきていると感じます。

DX「学びの現場にも起きている」ということで、本日はここを「学習のDX」をテーマにお話しさせていただきます。

「もっと早く勉強すれば良かった…」を無くすアプリ

まず、最初の事例はコクヨ「Campusノート」についてです。

「Campusノート」と言えば、我々中高年にもお馴染みのノートですが、その電子化アプリ「Carry Campus」学生の救世主になっています。

〈BUSINESS INSIDER JAPAN / 2022年6月10日〉

コンセプトは「ノートとテストを繋ぐアプリ」

オンラインの授業を見ながらノートにメモをする。

勉強シーンにデジタルとアナログが共存することが当たり前になりました。

開発のための調査では、高校生の約7割がノートをスマホで撮影したりスキャンしたりした経験があったことが分かったそうです。

授業で使ったノートをスマホで撮影。

画像データには、実物のノートと同様に赤いマーカーや緑のマーカーが引け、暗記シートを使って勉強できる機能もあるそうです。

しかも、デジタルだからマーカーを消すこともできます。

これで、ちょっとした隙間時間にスマホ一つで勉強ができるということで、出先でちょこちょこ勉強することが可能に。

さらに、小テストや定期テストの予定にノートを紐付けることもでき、「あと○日で数学のテストがある」「見直すべきノートはこれ」とリマインドすることもできるのです。

これにより、「もっと早く勉強すれば良かった…」が激減

社会人の資格試験などでも「Carry Campus」は愛されているようです。

「三日坊主」でも勉強が続くアプリ

続いては上級編のアプリです。

アメリカのイエール大学行動経済学を研究するチームが開発した、人間の損失回避の特性を利用した“習慣化サービス”「stickK」には、日本には大胆な機能が搭載されています。

〈PHPオンライン衆知 / 2022年5月21日〉

このサービスでは、目標を設定すると、それを達成しているかを判断できる身近な人「レフリー」として選ぶことになります。

つまり、「監視役」です。

さらに、自分の目標に対する進捗状況をネットに記録し、友人や家族に公開することもできるので、みんなで監視してもらいつつ、応援もしてもらえます。

そして、極め付けが「罰金制」です。

オプションで、クレジットカード番号と振込先を登録しておくと、目標が達成できなかったらその都度、お金が登録した振込先に振り込まれます…(汗)

振込先は、レフリーの口座など自由に設定できます。

人間は、「得したい」よりも「損したくない」という感情のほうが強いので、罰金制が一番強力であり、損失を回避したい気持ちを上手く利用すると継続可能性を高めることができるというわけです…。

なかなか攻めてるサービスですね。

「罰金」は子供には酷ですので、社会人の勉強に最適なのではないでしょうか…?

でも、大胆で面白いと思いですね。

穴埋め問題を簡単につくれるWebサイト

最後は、これまたユニークなサービスなのですが、問題をつくるためのWebサイトがあるというのです。

マウスタッチ操作で直観的に穴埋め問題を作成できる「テストメーカー」が話題に。

Twitterでは「個人学習や試験勉強に役立つ」などの声が上がっています。

〈ITmedia NEWS / 2022年6月14日〉

オンライン家庭教師のマッチングプラットフォーム「マナリンク」を提供するNoSchoolのCTOを務める名人(@Meijin_garden)さんが開発。

Googleアカウントを登録をし、利用開始。

画面内に文章を記入し、穴埋めにしたい部分をPCならマウス、スマホなどではタッチ操作で選択するだけで空欄に変わるという簡単操作でできてしまうのです。

しかも、自分で自分用のテストをつくるだけではなく、問題を保存し、友だち同士でURLを共有が可能。

ゲーム感覚で楽しみ合うことができます。

これなら、面白がりながら、勉強を続けられそうです。

というように、テクノロジーの進化は学習をより能動的に取り組める環境に導いています。

最近、ゲームの要素を他分野に展開するゲーミフィケーションが注目されていますが、教育の現場でも積極的に取り入れようとする動きはあるので、そもそもが昔みたいに「勉強は辛いもの」という概念が無くなっていくかもしれませんね。

そんな世が楽しみです。


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