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賢者に学ぶ「心を掴む」思考術

column vol.483

昨夜はフォローしていただいている方が2,300名を突破し、非常に嬉しい気持ちになりました。

…とはいえ…、私がフォローしているnoterさんの中には、人を惹きつけるのが非常に上手だなと思う方が多く、日々反省の毎日です…。

ということで本日は初心に返って、読んでくださる方の心を掴む表現力について考えたいと思います。

まずは反感を引き起こさないことが大事

コラム記事を書いている身として、まず気になるのが文章術です。

そこで、ニュースサイトへの寄稿でたびたび100万PV以上を獲得している人気コラムニスト、尾藤克之さんの秘訣が掲載されていた記事があったので早速拝見させていただきます。

〈PHPオンライン衆知 / 2021年10月22日〉

日本の学校教育では読解に重きを置いていることもあって、書くことが苦手な人が多い。そこで、まずは40文字で区切ることをオススメしています。

今日は初心に返って読んでくださる方の心を掴む文章術を、各分野の賢者から学びます。

↑↑↑上記でピッタリ40文字です。

端的に言いたいことをまとめないと確かに難しい文字数です。つまりは、まずは簡潔に書くことをトレーニングするわけですね。

結局のところ、読んでいて分からないこと(分かりにくいこと)に遭遇すると人の心は離れてしまいます。

そして、次に気を付けるのが「ネガティブな表現」「断定的な言い回し」

確かに同じことでも言い方によって受け取る印象が異なります

①ネガティブな表現:売上が下がっているんだから、危機感もって営業に行け
②ポジティブな表現:売上が厳しいけど、行動することで光が見えてくるはずだから営業に行こう

結局は売上が下がっているから営業に行かないといけないのですが、②の方が反感は生まれにくいのではないでしょうか?

また、断定的な言い方をせずに、なるべく穏やかな表現を使うということも大事とのこと。

①断定的で強い表現:〜は間違っている。
②穏やかな表現:〜には違和感がある。

確かに、反感を持たれてしまうと自分の真意が伝わりにくくなってしまいます。大切なことは、なるべく傷付けずに伝えるということですね。

「バズる文章」の3大ポイント

さらにその上で、尾藤さんは3つのポイントを挙げていらっしゃいます。

(1)拾い読みでも伝わるタイトルをつける

例1:
×朝食に食べたい副菜10選
〇忙しい朝でもたった5分でできる副菜レシピ10選

まずは読んでくださる方々は、忙しい毎日を送っていらっしゃる方々がほとんどです。読むメリットをタイトルから端的に表現するというわけですね。

(2)"シズル感"のある表現を用いる

例1:
×赤いサクランボがいっぱい売られている
〇真っ赤に熟れて、今にも果汁があふれ出そうな佐藤錦が売られている

「赤い」という言葉は抽象的で人によってイメージする赤さが異なります。「真っ赤に熟れて」「今にも果汁があふれ出そう」という言葉が入ることで、完熟感が伝わるはずです。

(3)「つかみ」で「何だろう」と思わせる


〇シュークリームはダイエット食である
〇上司の言葉の暴力を"バラ色"に変えて乗り切る方法
〇「的を得ない」「的を射ない」正しいのはどちらなのか
〇「1分の遅刻」はいくらの損失なのか!?
〇無地とチェック。できる人のワイシャツはどっちか?

定説と異なる主張や、多くの人が疑問に思っていることを提示するというわけですね。

これまでの尾藤さんのお話を伺っていると、「読み手の立場になる」ということがいかに重要かということが重要ですね。

表現法というよりは思考法

でも、読み手の立場に立つというのは、意外と難しい…(汗)

そこで補足をすると、私が新人コピーライターだった時は、よく上司から「小学生が読んでも伝わる文章を書きなさい」と言われました。

広く伝わる文章の一つの基準として、参考にしていただければ幸いです。

阪大・伝説の恋愛講義「冒頭10分の秘密」

このブロックのタイトルはフォーブスジャパンの記事をほぼ引用しました。

〈Forbes JAPAN / 2021年11月6日〉

大学で伝説の恋愛講義??気になりますね(笑)

大阪大学共通科目「日本国憲法」の授業でのこと。一限目の授業なので、朝8時50分と学生にはなかなか辛い時間帯です。

それにも関わらず、2005年から始まり、10年以上続いたこの講義は、同大のベストティーチャー賞ともいえる「大阪大学共通教育賞」4回も受賞

その授業を務めたのが非常勤講師の谷口真由美さんです。

谷口さんは早朝でもできるだけ多くの学生に授業を漏れなく聴いて理解して欲しいと思い、冒頭10分は、深夜のラジオのように「DJマユミの恋愛相談」というコーナーを設けていたとのこと。

その影響もあり、360人の大講義室が満員に。

例えば、「理想のパートナー像」というお題を生徒に与え、生徒はその答えを出席カードに記入し提出。

次の授業で出席カードに書かれた答えをラジオのハガキのように読んでいくそうです。

そして、恋愛話と憲法を上手く絡める

例えば、憲法14条の「法の下の平等」男女平等の結婚観を結びつけて、憲法に対する興味や理解に繋げていたのです。

なるほど…。「恋愛」「お金」「出世」「健康」人間の普遍的な興味テーマと言われていますが、小難しく感じる憲法を恋愛で噛み砕くあたりは、まさに賢者ですね。

憲法に対する生徒のイメージに、ちゃんと向き合っているからこそ伝説の講義になったのでしょう。これはnote執筆の大きなヒントになると思いました。

「逆転の発想」でマイナスをプラスに変える

最後にもう一つ、私が大切だなと思った思考法があります。

それは、マイナスとマイナスを掛けると「プラス」になるということです。

苦境に立つ「串カツ田中」アイドルと組んで現状を打開しようとする取り組みに、マイナスの掛け算が大切だと感じました。

〈bizSPA!フレッシュ / 2021年11月11日〉

コロナによる時短を強いられてきた飲食業界は、現在、人手不足に苦しめられています。

通常営業したくても、人員の確保が難しい…。

そこで、串カツ田中ではアイドルを採用した「アキバあいどる店」をオープン。活躍の場を制限され、ファンとの触れ合いやPRに苦戦するアイドルと手を組んだわけです。

まさに「人手が欲しい」というマイナスと、「活躍できない」というマイナスを掛け合わせた好事例ですね。

むしろ、この掛け算によって大きなインパクトをつくることができました。

noteで実践!マイナスの掛け算

これは、noteでもこの思考法は生かせるはずです。

例えば、「忙しくて書けない」×「noteはフォロワーを獲得しにくいSNS」という掛け算です。

フォロワーを獲得しにくいというのは、いくつか要素があるとは思いますが、その内の一つが、ほとんどの方がクリエイター(発信者)であるからです。

他のSNSと違って、「見る専」の方というのは多くはないと感じます(逆に、インスタやツイッターは検索ツールとしても使われているので見る専が多い)。

ということは発信者の悩みは、そのまま読んでくださる方の悩みでもある場合が多いのではないでしょうか?

つまりは、発信者の悩みそのものがコンテンツになる可能性が高いのです。

もっと言えば、noterとして悩みが多ければ多いほど、共感者が集まる可能性が高いかもしれません。

この辺を上手く突いているnoterさんもいらっしゃいますね。

兎にも角にも、「相手の立場で考える」「逆転の発想で考える」というのは、今後の執筆活動での参考になりそうです。

ちゃんと自分のものにしていけるよう努めます!

本日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。

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