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本物のリーダーの唯一の仕事
vol.18
昨日は【きっとAIは、人から仕事を奪えない】と題して、今後は「社交」が人間のメインの仕事になるかもしれないという未来予測をさせていただきました。
実はもう1つ、「人間の大切な役回りになるであろう」仕事をご紹介したいので、今回の記事でぜひ共有させていただきます。
それは「責任をとる仕事」です。
〈さくマガ / 2023年7月21日〉
中国にて編集・ライターおよび翻訳業を営む新聞記者の御堂筋あかりさんは
AIチャットが誤った答えを出してきたとしても、それは自動学習の積み重ねを経て AI が最適解と判断したものである。今のところ最終的な正誤のジャッジは基本、人がやらねばならない。
その答えをもちいて何か問題が生じたのなら、責任は間違いなく AI の回答を正しいと判断した者にある
と、「責任をとる」ことについて、AIは人間の代わりはできないと語っていらっしゃいます。
さらに、そのことを踏まえた上で次のような問題提起をされています。
誰しも責任をかぶるのは嫌なもの。仕事では大した業績を上げない一方、いざ何かをやらかすと華麗なムーブで逃げを打ち、責任回避のファンタジスタと化する人はどこの業界にも少なからず存在する。
確かに、責任をちゃんととれる人というのは、そうそう多くはいないと思います…
しかし、組織(チーム)のトップの最大の仕事にして、トップになれる最も必須の資質が、この「責任をとれること」にあるのです。
御堂筋さんは以前、某大手出版社で役員を務める有名編集者の方からこのように言われたとのこと。
編集長の唯一の仕事はなァ、責任を取ることなんだよッ……!
結局、リーダーの仕事とは、全体的な方向性を決め、チームのメンバーの意見やアイデアを取りまとめて「決断」することが主です。
つまり…
決断をする=責任をとる
というのはセットになります。
つまりは、責任をとれないというのは「決断ができない」と同じで、よく打ち合わせをしていても「結論がふわっとして気持ち悪い」状態というのは、ここに起因するわけです…
で…、こうした話を聞くたびに甘酸っぱい思い出が蘇ります…
実は、私が4年前に副社長になって最初に先代社長からダメ出しされたのが、まさにこのことだったからです…
私が多数決で物事を決め始めたのを知った先代が私を呼び、「お前、何でも多数決で決めているらしいな?」と聞いてきた後
多数決で決めるのはいいけど、何でもお前が一人で決めなきゃダメだぞ
と言われたのです。
…最初は「多数決で決めても、私が一人で決める???」と、全く意味が分からなかったのですが、後に自分が民主主義的な経営という大義のもと、無意識に責任を分散させようとしていたことを見抜いていたと気づいたのです…(恥)
みんなで決めようが、誰かに決断を委ねようが、リーダーが「それも含めて自分が決めたこと」と責任を全て負わない限り、メンバーからの信頼は得られない。
信頼が得られなければ、当然、組織は上手くいくはずがないというわけです…
たとえメンバーが力を発揮できなくても、発揮させられなかった自分(リーダー)を反省する。
クライアントに提案がハマらなかったら、「自分のヒアリング能力」や「クライアント事情への理解」を誰よりも見直していく。
真っ直ぐ「自分の落ち度」に向き合えるかがポイントになります。
本当に素晴らしいリーダーというのは、よく自分よりも優秀な人を組織(チーム)に入れると言われていますが、それはリーダーの仕事が高い能力を発揮すること以上に、結果を出すことだと捉えているからだと思います。
結果が出なければ全て自分が責任を負う
→できれば避けたい…
→だからこそ、自分よりも優秀な人の力を借りて結果を出す
→最善を尽くし、それでもダメだったら責任をとる
という考えが自然にできているということですね。
この至極単純である「凡事」をどれだけ徹底するかにかかっています。
言い換えれば責任を負い続け、組織(チーム)の発展・成長・幸福を考えられるというのは、究極の人間力の1つだとも思います。
逆にAIが進化していっても、人間力がある人は、どんな業界でも必要とされるはずです。
ですから、リーダーを育成する立場にある場合は、まずは部下の「腹を括れるマインド」を育んでいくことが肝要になるでしょう。
昨日の社交の時代という話にもつながるのですが、ますます「人間力の時代」になっていくのでしょうね😊
【発想の画鋲】
新しい時代の気配を感じた記事をピックアップし、画鋲で留めるように記事に留めておこうという企画。新しい着眼を共有させていただきます。
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