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マーケティングは「キューピット」である
vol.43
臨時国会が始まり、所得税減税など、さまざまなご意見が飛び交っている今日この頃ですが…😅
「政策」について最近、人々の心を掴んでいると感じる事例があったので、共有させていただきます。
千葉県木更津市に突如「夢ガチャ」と名付けられたカプセルトイ販売機が登場したのです。
〈毎日新聞 / 2023年10月21日〉
こちらは、2021年に設立された同市中心市街地活性化協議会のユース部会が企画。
夢ガチャの中には、「缶バッジ」と、板状のお菓子に描かれた図柄をくりぬく「型抜き」の2種類、そして「投票用紙」が詰まっています。
「投票用紙」?
と不思議に思う方もいらっしゃると思いますが、実はこれ、高校生の目線で街を活性化するためのアイデアなのです。
投票用紙には
(1)駅周辺へのイルミネーション設置
(2)高校生世代が読みたい本をFLATに購入
(3)FLAT前にテーブルを設置
の3つの選択肢が書かれており、そのいずれかを選んで投票してもらうというもの。
上記3つの施策の中で最も投票数が多い案が実現されるというわけです。
ちなみに「FLAT」とは駅にある図書館のこと。
販売機はFLATの前に置かれているのですが、この駅は公私立の高校、高等専門学校の計7校の生徒の多くが利用する駅となっています。
ガチャの値段は200円で、投票総数が1000に達した時点で締め切り。
同部会は11月までに1000票に達すると見込んでおり、売り上げについては、経費を除く約12万円を実施費用に充てる計画です。
これは、若者に人気のガチャをキャッチーに使ったところが素晴らしく、これによって若者が遊び感覚で投票することができ、非常にマーケティング的だと感じます。
私はマーケティングメソッドは社会を豊かにできるものと信じているのですが、この事例を見て、改めてその考えに確信を持つことができました。
…正直なところ…、「マーケティングとは金儲けの手段」と思う方は一定数いると感じております…
実際、マーケティングは「売るための仕組みづくり」と定義されている…(汗)
一方で、私はいちマーケターとして、本質的には「ターゲットに対してエンゲージメントを高めるもの」だと思っています。
つまり、「無関心だった人に好きになってもらったり」、「好きと思っている人にもっと好きになってもらう」ためのメソッドという考えです。
例えば、恋のキューピットとして活用できますし、宿題に気乗りしない子どものやる気を出すために活用することができる。
まさに「好き」を生み出す、育むメソッドなのです。
個人的には、マーケティングをビジネスを超えた「世のため、人のため」に使いたい考えており、例えば、世の中で「小難しい」「自分に関係ない」と多くの人に思われつつも、非常に重要な課題があると感じています。
そうした課題に対して、なるべく前向きに自分ごととして考えていただけるよう、noteを入口に進めていきたい。
そんな想いの背中を押してくれる「夢ガチャ」の話でした😊
本日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございます。
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