変わる「消費者マインド」
column vol.142
本日の当社の分析会議(イマジナス)で消費者マインドに関する興味深い記事が話題になりました。
クリスマスプレゼントに関する意識調査なのですが、メルカリによると約6割の人が「フリマアプリで購入OK」とのことです。
〈通販通信ECMO / 2020年12月7日〉
といっても、中古がOKなのは22.9%にはなるのですが、そもそもクリスマスプレゼントに中古をもらうことに抵抗が無い人が増えているのだなと感じました。
当社で行う調査でもフリマアプリが生まれてから、一気に中古受容傾向は強まってきており、昨年の調査では5年前と比べて大幅なマインド変化が見られましたが、クリスマスプレゼントにまで及ぶとは思っていませんでした。
ちなみにですが、年の瀬だからなのか、消費者マインドに関する事例が多かったので、今日はその中から少し事例を紹介させていただきます。
「助け合い」消費が増加
まず面白いと思ったのは、コスメ市場において口コミ投稿が前年比30%も増加しているそうです。
〈WWD JAPAN / 2020年12月2日〉
記事では感染対策としてテスターが使えない状況が続き、「購入するにあたって必要な情報を届けたい」というユーザー同士の助け合いが活発になったと解説しています。
ちなみに、買い物を「失敗したくない」という心理が強まっており、定番シリーズのリニューアル商品や少し高額の商品が売れたとのこと。「安心をお金で買っている」傾向が見られました。
ちなみに、「100均コスメ」が若い人だけではなく、大人の方にも爆売れしているそうですが、これもSNSによる口コミ効果の現れと分析されています。
〈東洋経済オンライン / 2020年11月20日〉
コスメ以外にも、Googleを使って「ググる」より、SNSを使って「#タグる」傾向は強まっており、SNSでのリアルなユーザーの声を参考に消費していることが感じられます。
今後はどの業界もいかに「口コミをデザイン」するかという視点がますます重要になっているのではないかと思います。
「給料3ヵ月分の婚約指輪」は古い?
昭和おじさんからすると、もう1つ驚きのニュースがありまして、婚約指輪に関する話です。
WWDの記事によると、婚約指輪に対する価値観は、男性が購入してプロポーズするのが当然というものから大きく変わり、給料3ヵ月分の予算という概念も薄れてきているそうです。
〈WWD JAPAN / 2020年12月3日〉
さらには、サスティナビリティへの意識も高まっており、ラボグロウン(合成)ダイヤモンドの受容傾向も強まっているとのことです。
当社分析メンバーの意見を聞いても、20代の女子社員からは「婚約指輪にお金をかけるぐらいなら、結婚してからにお金をかけて欲しい」とか、「婚約指輪よりも欲しいものがある」など、この記事に賛同する意見が多数派でした。
なるほど…、我々昭和世代とはやはり婚約指輪に対する意識は変わっているんだね〜と言いたいところですが、実は恥ずかしながら、私は妻に婚約指輪を買っていません…(汗)。
20代の頃、いろいろあってお金が無かったもので、結婚指輪を買うので精一杯でした…。
その時、「10年後に、スイート10ダイヤモンドをよろしく!」と言われましたが、それも買っていません…。そして、来月で15周年を迎えます。
指輪をプレゼントする気はありませんが、妻が一番好きなのは旅行なので、コロナが落ち着いたら、まぁまぁの旅行をプレゼントしようと思っています。
実はこれまでにちょっとずつお小遣いを貯めてきました。もちろん、給料3ヵ月分にはほど遠い金額ですが…(笑)。
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