池 辰彦
ビジネスは「化学反応」を求めてる
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ビジネスは「化学反応」を求めてる

池 辰彦

column vol.700

最近、外資系の金融会社に勤めている知人が、その会社の社長から「リモートワークに専念している社員は職を失うことになる」と言われたそうです。

このことで言えば、テスラのCEOであるイーロン・マスクさんが従業員に対し、「最低でも週に40時間はオフィスで働くべきだ」とするメールを送ったことで一時、世間がザワついたことは記憶に新しいところです。

そんな中、ビジネスコンサルタントの大前研一さんが【大前研一の警鐘「なぜ在宅勤務を喜んでいる場合ではないのか】という記事の中で、リモートワーク(在宅ワーク)の落とし穴を語っております。

大前さんはリモートワークのどんな部分に警鐘を鳴らしているのでしょうか?

訪れる「アウトソーシング」の波

まず、認識しておきたいのは、会社の業務を代替するアウトソーシング(外部委託)が社会の中で非常に充実してきたということです。

〈幻冬舎GOLD ONLINE / 2022年6月23日〉

アメリカのオーデスク日本のクラウドワークスのようなクラウドソーシング企業を活用すれば、必要とする業務や職務に適った人材を世界中からマッチングすることができる時代になりました。

実際、アメリカ企業はシステム開発のほとんどを、インドをはじめベラルーシ、ウクライナ、フィリピンなどの安価にお願いできて、しかも優秀なプログラマーに委託しています。

日本でも、リモートワーク専任の人材派遣業を営むキャスターなどの会社を活用する企業が増えてきていますよね。

つまり、自前の人材で全てを賄うという意識が社会全体として薄れてきており、「誰でもできるもの」「作業レベルの業務で、外の方が効率的でクオリティが高い状態」なら、どんどん外に出していく傾向にあるということです。

逆に経営者視点をもって、社に新しい風を吹き込むイノベーション人材は重宝される。

リモートワークが良い、悪いということではなく、作業をこなす意識の高い人材は代替されやすいということであり、新しい取り組みを立案し、実行するためにリモートワークをするということであれば良い

あくまでもリモートワークは手段。

手段の良し悪しではなく、何を目的にしての手段なのかが重要ということですね。

「異質」との出会いを設計しているのか?

最近、よく思うのですが、一人でできることは限られていますし、一人が抱える知見は少なく、視野も狭い。

だからこそ、他の力をいかに借りれるかが重要になってくると思います。

今までのようにオフィスに毎日出勤していれば、少なくても社内の多様な考えや知恵に触れられて、自分を広げられたり、高められたりすることができました。

また外に出れば、ビルボードを眺めたり、店に並ぶ商品を確認したり、本屋に並ぶ本で世のトレンドを知ったりと、街を介してさまざまな情報が入ってきます。

つまり、家の外の世界には自己成長、自己変革の種がたくさん転がっているということです。

一方、決められた場所で働き、同じ街を歩いても情報がマンネリ化してしまうという課題もあります。

そこで、リモートワークにより、どこでも仕事ができることで、新たな出会いを設計する。

ワーケーションノマドという言葉に代表されるように、見知らぬ土地に赴けば、見知らぬ人と出会い、刺激を受けられる。

つまり、より「異質」を求めてリモートを活用し、新しい価値観を取り入れることで化学反応を起こしていくことが、今後重要な視点になってくると思うのです。

リモートワークを「自宅に籠もって作業する」だけに使うのか、「異質との出会い」に使うかで、同じ手段でも大きく未来が変わっていくのではないでしょうか?

「変わり者」採用するアマゾン

この「異質との出会い」を重要視するのがアマゾンです。

同社では「Peculiar」であることを推奨しています。

〈東洋経済オンライン / 2022年6月24日〉

Peculiarとは「風変わりな」とか「変わっている」という意味です。

アマゾンは毎年20%成長しており、3年たてば会社は倍の規模になります。そして、さらに何年後かには10倍になる。

ですから、今は1日100という単位でしか動いていなくても、数年で1000という数字になることが多い。

そのため、同社では「Think Big」、つまり広い視野で考えることが重要だと言っています。

一方、「Think Big」を実行すると、人によっては奇想天外な話に聞こえることもあり、「この人おかしいんじゃないの?」と思われてしまう場合もあります。

しかも、もしかしたらその風変わりな着眼やアイデアが今の自分(これまでの自分)を否定するかもしれません。

しかし、予測不能なVUCA時代はいかにこの「奇想天外」に触れられるかが重要になると思います。

理想を言えば、それぞれの社員が外でたくさんの奇想天外と出会い、持ち寄り、刺激を与え合う意識を持つと、その会社の未来は明るい。

異質と異質を掛け合わせ、化学反応の連鎖、循環を行うことが、これからのビジネスにとって大きな力になっていくと感じています。

冒頭の知人もジムで出会った仲間で、たくさんの刺激を与えてくれます。

6月に入って、少人数なら夜も会いやすい空気感になっていますので、今年こそnoterさんともリアルでの集いを果たしたいと思う今日この頃です。



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池 辰彦
株式会社ジャパンライフデザインシステムズ/副社長/小売業協会・生活者委員会コーディネーター/小売業を中心に、マーケティング・コンサルタントとして企業のビジョン策定、中長期戦略、顧客調査、販促立案、広告戦略などを行う。Web:http://www.jlds.co.jp/