視点を変え 未来を変える 「学びの再定義」
column vol.360
ついに、360のバーに到達しました。365日連続投稿まで残りわずかです。
日々、さまざまなnoterさんに囲まれ、noteは間違いなく私の学習ツールになっており、このプラットフォームに出会えたことに感謝しています。
「学習時代」と呼ばれる今日ですが、ちょっと考えさせられた学習記事がいくつかあったので、本日はそちらをご紹介いたします。
熱き「お金学習」
お金(稼ぎ方)を学ぶ=卑しいこと
未だこの国に根強く残る認識を変えようと努力する人がいます。サッカー選手の本田圭佑さんです。
本田さんは、好きなことで生きていくためのソーシャル(オンライン)スクール『NowDo』を通して、お金を稼ぐことを当たり前に学べる環境を築こうとされています。
〈BLOGOS / 2021年7月2日〉
本田さんが教育問題に関心を抱いたのは、2010年に南アフリカを訪問したことだったと言います。貧しくて、稼ぐ術を知らず、罪を犯してしまう人が多くいる。そのことに胸を痛めたからです。
日本でも「良い学校に入るために勉強しよう」と子どもたちに話してもピンと来ない子の方が多いのではないでしょうか。
それよりも、自分はどんな職業について、どのように稼いでいくのか。それを叶えるため、コミュニケーションに寄与する読解力を国語で身につけたり、収支を計算するために算数、数学を学んでいく。
つまり、なりたい自分というゴールを見せて、そのための学びということに置き直しているというわけです。
ミュージシャンのGACKTさんは、もしも仮にお金など全てを失っても困らないとおっしゃっています。なぜなら、稼ぐための方法とそれを実践するためのスキルがあるという絶対的な自信があるからです。
つまり、稼ぎ方を知るということは、当たり前ですが先々の不安を払拭することなのです。
「死なないノウハウ」を身につけると優しくなる
稼ぐためのノウハウを生き抜くためのノウハウと少しフォーカスを広げてみた時に、なるほど!と思った記事がハフポストにありました。
作家で貧困問題解決をサポートする活動家、雨宮処凛さんは、なかなか解決しない貧困問題に対して15年もの間、折れずに取り組んでこれたことの1つに「死なないノウハウ」が身につくからと答えています。
〈HUFFPOST / 2021年7月1日〉
貧困問題の最前線に立てば、生存ノウハウを山ほど持っている人たちにたくさん出会え、何があっても「経済的理由で死ぬこと」は無いという確信を持つことができる。
そして、雨宮さんは「最低限、この国で死なない方法」が分かって気づいたことがあるそうです。
「人は生きるにあたっての不安がなくなると意地悪じゃなくなる」
とても深いお言葉です。つまり、稼ぐ能力を生み出すことは、心にゆとりのある人を生み出すというわけです。
大学の知見を広く世の中に
お金(稼ぐ)ことに限らず、学習は人生を豊かに変えるものです。
特に先の読めない時代を生きる上で学ぶことが不安を払拭します。
そういった中、オンラインスクールや学習プラットフォームなど、さまざまな学習機会が創出されているわけですが、最高学府である大学にも新たな動きがあるそうです。
〈AERA.dot / 2021年7月11日〉
大学によるオウンドメディアやYouTubeの利用が活発化し、大学の「知」の還元に役立っています。
立命館大学のオウンドメディア「shiRUto(シルト)」の配信数は21年6月時点で約200コンテンツ。1千人超という教員の専門分野を、その時々の社会課題に繋げて配信しています。
これまで最も読まれたのは19年5月掲載の「日本でも“認められた安楽死”がある? 延命と死の自己決定を考える」(約18万PV)とのことです。
他にも中央大学がケーブルテレビと共同で制作している教養番組「知の回廊」などもありますが、30〜40代の見ている割合が多いそうです。
大学が二十歳前後の4年間のものから、生涯学習の場へ。人口減、少子高齢化を考えると、その方が大学にとっても都合が良いと感じます。
最近、働きながら大学に通う社会人学生が一般的になってきましたが、正直、私自身ももう一度大学で学びたいという欲求はあります。
その最初の架け橋として、このようなコンテンツがあると、徐々に生涯学習の場に変わっていくのかもしれませんね。
「アニメ」から学ぶマーケッター
社会人の勉強法ということで、とてもユニークで楽しい気持ちになったのが、新R25の【元Appleのマーケターが「クレヨンしんちゃん」「名探偵コナン」を見つづけているワケ】という記事です。
〈新R25 / 2021年7月4日〉
ソニー・ディズニー・アップルなど名だたる企業で“人の心を動かす仕掛け”をつくりだしてきた元アップル日本法人社長・前刀禎明さんは、人気アニメは「思考トレーニング」に効くと話しています。
例えば、プレゼンにおいては、子どもでも解る「伝わる技術」が学べます。
また、「クレヨンしんちゃん」のしんのすけは、自分に引きつけてものを考えたり、自由に妄想(想像)する力に長けています。
大人になればなるほど、クライアントや社内の人間関係、経験や立ち場、守るべき家族が頭に浮かび、思考に制約が生まれます。
しかし、一旦、しんのすけのように思考の制約をとっぱらうというわけです。なかなかできることではないですが…(笑)、その必要性には納得します。
また、「少年探偵のコナン」からは洞察力、推理力が身につきます。
もちろん、学びにおいて何を優先するかという問題はありますが、前刀さんの次の言葉に学びの本質があると感じます。
「雲の形を見るだけでも頭は動かせます」
世の中にある全ての事象に学びはあり、そして思考のトレーニングに使えるというわけです。
そう思えば、生きているだけで学びになる。あとは、その一瞬一瞬の時間をどう学びに引きつけるかということですね。
今回の事例からも多くのことが学べました。ありがとうございます。
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